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SENSY(旧カラフルボード)創業秘話 後編:運命的な出逢いと非連続な成長へ

当初2話完結の予定が、3話仕立てとなった創業ストーリーもこれで最終回。今日は成長期に入った会社で現在までに起きた”問題”と”奇跡”について書いてみよう。
まだ前・中編を読んでいない方は、先にこちらをどうぞ。

カラフル・ボードの創業秘話 前編:AI(人工知能)エンジニアから一転、飛び込みセールスマンへ。異常な決意を支えたキャリアビジョンとは?

カラフル・ボードの創業秘話 中編:「満を持して創業!のはずが・・」スタートアップの難しさとは?

全く新しいステージと新しい問題

1.4億円の資金調達前、わずか3名程度だった会社は、調達後一気に10名を越す会社になった。オフィスも移転し、ステージが変わった。会社のステージが変わると問題が変わるとほよく言われるが、まさにそうだ。

それまでは資金繰りや日々の営業、開発活動のマネジメントが主な関心ごとだった。言ってしまえば個人会社に近く、自分で全てを仕切っていた。しかし、問題は一転し、HR(人事)に移る。当面のお金の心配はしなくて良くなったが、組織としてどう成果を出すか、「自分の力だけでなくそれにどうレバレッジをかけられるか」が命題となった。
未だに答えにたどり着いていないくらい、兎にも角にも人の問題は難しい。採用、育成、評価、組織設計、文化作り、など新しい問題が噴出してきた。

正直、初期の人事では失敗もしている。資金調達後のステージの変化に頭がついて行かず、浮き足立った採用になってしまった事もあるし、僕自身が人事のフレームワーク(考え方の枠組み)を持っていなかった。自分たちの会社にとって必要な人財の定義が曖昧で、会社のビジョンや文化に合わない組織を作ってしまった。その頃採用してしまって、今は去って行ったメンバーには申し訳なくも思っている。

人事は適材適所と言うように、誰も能力が無いわけではなく、そのベクトルの向きと大きさが会社に合わなかっただけである。そのような採用をしてしまったことを反省し、今は人事を最重要課題と捉え、日々取り組んでいる。

そして、Wantedlyでの運命的な出逢い

2015年11月、運命的な出逢いは突然やってきた。現在、カラフルボードの取締役CTOを務める武部との出逢いだ。

武部といえば、DeNAに8年以上在籍し、エンジニアリングマネージャー、技術企画室長まで務め、DeNAの急成長期を支えたエンジニアである。技術力もさることながら、DeNAのエンジニア採用責任者まで務めた人物であり、組織づくりに四苦八苦していた僕には後光が差して見えた。(ちょっと言い過ぎたかも(笑))

出逢いをくれたのは、まさにここ、Wantedlyである。決してWantedlyの回し者でも何でも無いが、事実として素晴らしい出会いを作ってくれたことには感謝しても仕切れない。
武部はちょうど起業を考え始めていたタイミングで、そんな時にたまたま僕の方から声を掛けた。会社が近い事もあり(徒歩30秒!)、気軽にオフィスに遊びにきた。当初は、スタートアップの雰囲気を掴むための市場調査だったらしい(笑)

そんなこととはつゆ知らず、僕は純粋に会社のビジョンや想いのたけをぶつけた。それが功を奏したのか、共感を呼び、わずか2週間後には、一緒に夢を追い掛ける側にジョインしてくれた。

組織に魂が宿る

武部がジョインしてからというもの、組織に魂が宿ったかのごとく、人が有機的にコラボレーションし始めた。メンバーそれぞれが専門性を持ち、とてつもなく優秀なメンバーが集ってきている。さらに、彼らの能力の足し算ではなく、掛け算で成果が出始めたことを実感できるようになった。

分かったことは、DeNAという会社は偉大だったと言うことである。最高のエンジニアと彼らのパフォーマンスを最大限引き出す仕組みがあり、成功すべくして成功してきたことが武部の話を通じて深く理解できた。
僕たちはそこから学べることは全部学び、カラフルボード流に解釈し直し、様々な制度設計から採用プロセス、文化づくりに活かしている。


カラフルボードの名刺は誰一人として同じデザインは無い。個々のルーツや強みを表現した、パーソナライズされたデザイン。

SENSYのいま(2017年2月時点)

その間、SENSYの事業はといえば、2014年11月にファッションアプリを立ち上げて以降、2015年にアパレルEC、店頭向けの接客ソリューションを展開、2016年にはマーケティングソリューションへの拡張、同時に2016年夏からは「食」分野でも事業展開を開始した。

これらは単にそれぞれが独立したプロダクトではなく、同じSENSYという共通プラットフォーム上で動くアプリケーションとなっている。今後、各アプリケーションが結合していくことで、様々な業界のバリューチェーンが真の顧客視点で再定義されると考えている。 ファッションから始まり、食、音楽、映画、旅行、本、ニュース、コスメ、、などのプロジェクトも既にスタートを切っている。グローバルにも出ていかなければならない。まだまだやりたい事は盛りだくさんだ。

最後に、SENSYは大きな山のまだまだ2合目付近。もっともっと大きな夢に向かって一緒に登ってくれる仲間を探しています。少しでも興味を持たれたら、ぜひ一度遊びに来て下さい。


毎月開催している、社外の方も招いての懇親会の様子

前編:AI(人工知能)エンジニアから一転、飛び込みセールスマンへ。異常な決意を支えたキャリアビジョンとは?

中編:「満を持して創業!のはずが・・」スタートアップの難しさとは?



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