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技術的成長を求めて。  国家公務員キャリアを捨てAI研究者の道を選んだ

カラフル・ボード社員インタビュー vol.2 は、渡辺CEOの実弟、淳也さん。 警察庁技官からAI研究開発者へという異色のキャリアを持つ。 公務員のキャリアを捨てたのは、人工知能とカラフル・ボードを取り巻く、新しい技術領域への興味と成長意欲。 入社からまだ9ヶ月にも関わらず、早くもカラフル・ボードのAI研究開発チームを牽引している。 ※インタビューアーはCTO武部

−ベタですが、まずはお名前をお願いします!

渡辺淳也です。

−ご結婚は?そしてご趣味は?

結婚はしてます。もう7年くらいですかね。1歳ちょっとの子供もいます。

趣味は、最近だと海外ドラマを必死に見まくってる感じですね。 ウォーキング・デッドとかゲーム・オブ・スローンズとか。

−ルーク・ケイジまだ見てないですか?同じくマーベルのデアデビルとか、めっちゃ面白いですよ。自分はハマって一気にシーズン1を観たんだけど、(...以下海外ドラマの話題で盛り上がり過ぎのため割愛)

−では話を戻しますね(笑) えー、この話題をどう切り出すか迷いましたが直球で。淳也さんは、渡辺さん(※注:渡辺Founder/CEO)の弟さんですね。

弟ですね(笑)

−一つの会社に兄弟で入社している事自体が珍しいですよね。淳也さんご自身は兄ちゃんと一緒に仕事をする想像って、想像したことありました?

そうですね。珍しいですよね(笑) 一緒に仕事をするという想像はしてませんでしたね。 カラフル・ボードを設立して2-3年目くらいの時に、サーバサイドの開発を本当にちょっと手伝ったぐらいで、そんなに深い関わりはなかったんです。 単純に面白そうっていうのと、勉強のために手伝ってただけで。

−お兄ちゃんから、どんな感じでカラフル・ボードへの誘いがあったのかを聞かせてください。

兄から誘われた時、実はちょうど現職からの転職を考えていたんです。カラフル・ボードに行こうと思っていたわけではなく、どこか別の会社に行きたいと考えていました。

兄が個人的にAIを使ったTwitter用のシステムやiOSのアプリを欲しがっていて、AIについて教えてもらう代わりに休みの日に勉強がてら作ってました。それがちょうど終わった時に、じゃあ転職しようかな、と。だからしばらくそっちの手伝いは無理だっていう話をしたら、『じゃあうちにくるか』みたいな話になって(笑)

警察庁技官からAI研究者への、大胆なキャリアチェンジ

−なるほど。前職は国家公務員ですよね。詳しく聞いてもいいですか?

はい。国家公務員でした。警察の技術職ですね。技官ってやつです。

高校までは高知にいたのですが、大学から東京に出て、霞ヶ関にある警察庁に入庁しました。 警察庁というのは、ざっくり言うと、全国の警察の指導とか管理とかです。 ちなみに警視庁は地方の警察と一緒で、高知県警とか神奈川県警とかと同じ並びに警視庁があるっていうだけの話です。

−ということは、全国の警察を管轄している本部の技官だったということです?

そうですね。警察のシステムというのは全国同じ水準でサービスを提供していかないといけないので、国費という国の費用で整備します。そのため、警察庁の職員として全国のシステムを整備、運用、管理する技術者という立ち位置で働いていました。

−めちゃくちゃ面白い。警察庁の技官の方が普段なにをやっているだとか、どういう技術アーキテクチャを使っているのかとかって、全く世の中に出回らない情報だと思っていて。

使っている技術は結構古いです。昔からある技術で安定して稼働させるのが一番なので。

−転職することを上司の方に伝えたときって...どんな反応でした?

働いて9年くらいだったので、それなりの中堅ポジションにいました。 なので「まぁ、考え直せ」と(笑)

−そうなりますよね(笑) 警察庁って他の職種には簡単には移らなさそうな独自のキャリアだと思うんですけど、そこで9年ですか。積み上げてらっしゃって、まだその先もあるなら容易に転職なんてしない・できないかなぁ、っていう印象がありますが。

うーん。警察の仕事は他では経験できないことも多くて、やりがいはあったので続けていました。でも自分でこれを成し遂げた、みたいな達成感とか、技術的に成長が乏しいので、数年目くらいから転職も考えていました。そうしたときに、カラフル・ボードとどちらが楽しいかと考えた時、転職した方が楽しいんじゃないかと。

−技術的成長か。なるほど。ちょっとその派生で聞いてみますが、カラフル・ボードでやっているAIの技術の適用先として、「犯罪予測」の方面にはまだ進んでいないですけど、例えば米国なんかはすごく進んでますよね、犯罪予測の為のAIの活用。そういうのをやってみたいというモチベーションがあったというわけではないんですか?

確かに警察にも研究所みたいなところはあります。AIはその時は使っていませんでしたが、犯罪予測とか、いわゆる統計的な手法で予測していくみたいな研究をしてるところはありましたね。そうゆうところで使えるんだろうなとは。まぁAI自体あんまり詳しくなかったんですけど、使えそうだなとは思いました。

−なるほどなるほど。昔の同僚と久しぶりに飲みにでも行って、情報交換してもいいかもしれないですね。『今こういうAIの技術をうちの会社でやっていて、もしかしたら応用すると犯罪予測につかえるかも』とかって、すごく社会的意義があるなぁと思って。僕個人はすごくやってみたいですけどね。AIの適用分野として。

AIチャットボットの開発をリード

−では、次に、カラフル・ボードに入社してどれくらい経ちましたか?

9ヶ月ですね。

−まだ9ヶ月かぁ。でも激動の9ヶ月だったんじゃないですか?めちゃくちゃ忙しい(笑)

激動ですね(笑)いままでの生活が完全に崩れましたね(笑)

−正直、お兄ちゃんも弟だからって色々甘えすぎですよね。

ハハハ。まぁお互いに甘えてるところがあるので。

−今はどういった分野を担当していますか?職種と、担当しているプロジェクト、という順番でお願いします。

職種はAI研究者になります。現時点でのプロジェクトは、チャットボットのシステム構築がメインになっています。AIでレコメンドしたり、会話をしたりという部分を研究しつつ実装して、あと、サーバサイドの技術だったりとかチャットのUIの連携をさせるところとかに、ちょっと苦労しているところですね。

−今は淳也さんともう一人のメンバーで、AIのインプリメンテーションを集中的にやりまくってる感じですかね。

そうですね。あとはサーバサイドの実装、つなぎ込みとか、他のプラットフォームとのつなぎ込みとかもやっちゃっている感じです。

どこまで今のAIで実現できて、できないところをルールベースでやんなきゃいけないとかを見極めて実装するのが大変なんですよね。また、常に問題点を解決するために新しいAIを開発・実装するので、臨機応変にシステムを変えていく必要があります。チャットボットに関しては、特にそういうのが多いですね。

限られた期間の中でも、最大限の性能・品質を追求したい

−警察庁技官から転職して9ヶ月程経って、この転職についてはどう感じてますか?

良かったと思いますよ。

−おぉ!良かった!すごく忙しくて家庭との両立も大変だけど、楽しい?(笑)

そうですね(笑)忙しい分、成長は早いですしね。

−入社してからの、辛かった思い出って何かありますか?

なんだろうな。まぁ期限がある仕事で、お客様に満足してもらえそうな性能がでなかったときですかね。

−あー、なるほどですね。それは時間があれば品質を高められた可能性もあるっていうコトですか?

そうですね。フィージビリティー・スタディの話ですが、まずレコメンド性能が何%とかって、相手先はここまでいったら喜ぶだろうなってところまで、あげたいっていう目標があって。そこまでどうしてもいかない時は焦りますね。

−逆に、入社した後に達成感を感じることができた思い出ってありますか?

今やってるボットはまだちゃんとしたプロダクトとして完成していないので、まだですね。 その他でいうと、SENSYソムリエの時はフィージビリティ・スタディから取引先に満足してもらって、それが新しいシステム開発につながって、さらに他の会社を巻き込んで、みたいな広がりができて楽しかったですね。

−SENSYソムリエは、導入先の企業さまの評価も良かったのはもちろん、利用してもらったお客様からも「面白い!」という声が多かったから、すごくモチベーションにもなりましたよね。

そうでしたね。

これからは、AIを基礎技術含めて修得してゆく

−では次に、自分の所属チームの雰囲気はどんな感じか教えて下さい。

今は人も少なくて、自分のできるところを分担してやるみたいな感じになっているのでそれぞれ持っている良いところは違いますが、それを尊重しつつ仕事ができているかなと思います。

−所属チームで流行っていることは?もしくはチームならではの、変わった文化ってありますか?

流行っていること?難しいですね(笑) そうだなー、飴を食う、ですかね。

−飴(笑) 詳しく聞かせてもらっていいですか?

本当に知りたいですか?(笑) まぁいいや。4人で1kgの飴を1週間で食うっていう(笑)

−食いすぎでしょ!(笑)目的は糖質補給ですか?脳のエネルギー源として。

それが半分、残り半分は癖ですね(笑)いつの間にか手が伸びているという。 ちなみにお気に入りの飴は黄金糖です。

−黄金糖は確かに美味しい!では次の質問です。半年後、ご自身はどうなっていたいですか?

AIの基礎的なところを考えられるようになりたいなと思いますね。 今は基礎的なところは兄や教授陣が考えてくれているところもあるので。今使える技術をシステムにどうやって応用するかみたいなところはある程度わかってきたんですけど、もっと基礎的なところになるとまだわからないところが多いので、そこを深めたいですね。

−いいですね。それは、これからAI研究者としてスキルを深めたいとか、AIに関する技術を身に着けたいと思っている人みんなが求めているものでしょうね。

それはそれでやりつつ、まぁシステムについてはボットとか通してある程度わかってきたので、それを今度来る新しいメンバーと、うまく回していければいいなって思います。

最後に ─ 求めるメンバー、CEOの人柄、数年後のカラフル・ボード

−この先、どんな人と一緒に働きたいですか?

積極的な人がいいですね。ベースはほとんどなくてもよくて、ガンガン調べてやってくれる人がいいです。つまり自走力がある人ですね。 カラフル・ボードの社員全員に求められるものかもしれませんが、例えば技術力がまだ浅かったとしても、それでも自分で解決しようとして能動的に動いてくれるような人でないと、受け身ではちょっと今任せられる仕事はないな。というところはありますからね。

−他の人への同じ質問とはちょっと違った何かが聞けるかな。と期待して、渡辺CEOはどんな人ですか?

どんな人!?(笑) えー?(長い沈黙...)何でしょうね。負けず嫌いでしょうかね。

−それは子供の頃から?

んー。そうですね。とりあえず楯突かれるのは嫌いな方なんで、何かしら反論してくるというか。

−では最後に。数年後に、カラフル・ボードという会社を、どんな会社にしていたいですか?

誰が聞いてもその名前でピンとくるようなサービスや技術だったり、どこかの会社の人なら知ってるとかじゃなくて、一般の人が知ってるような会社になるとうれしいですね。

−もうすぐって感じもしますよね。引き続き頑張りましょう!以上、ロングインタビュー、ありがとうございました!

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