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SEKAI HOTEL interview#7-1「何者でもない自分になれる場所」多様な経験から見えた自分のあるべき姿

今回のインタビューは2020年4月に新卒入社でSEKAI HOTEL株式会社の仲間入りをした北川茉莉さん。国際協力学生団体や地域活性化事業での活動、社会支援の会社でのインターンを経験したのち、SEKAI HOTEL長期インターンを経て入社した茉莉さんにインターン時代のSEKAI HOTELでチャレンジしたことや社員になってからの心情の変化など前後編で伺いました。


今回はSEKAI HOTELにジョインする前から入社前までのインターン時代についての働き方や心持ちについてです。

▼後編はコチラから


「何かをしている自分」から「何者でもない自分」へ

- 茉莉さんがSEKAI HOTELで働き始めて約1年半経ちますが、なぜSEKAI HOTELで働こうと思ったのか経緯を教えてください。

「自分が会社の推進力になれる」というベンチャーならではの環境と、生きやすい所属意識を感じられるような地域での働き方の実現、この2軸が叶えられるところがSEKAI HOTELだと思い、インターンシップに応募しました。


大学在学時は国際協力に興味があり、国際協力の学生団体に入っていて、海外の人と交流することが多々ありました。実際に私もアフリカのガーナに2カ月滞在し、自分の興味がどこにあるのか確かめたりもしました。その時に思っていたひとつのかっこいい称号が“途上国支援をしている大人”だったのですが、ガーナにいる時に「『かわいそう』と同情している自分がいいと思っていただけ」と気づき、繕っている自分が情けなく、それでしか生きていけない自分が生きづらいなと思い始めました

▲ガーナの学校での様子

自分の感情に向き合いたいなと考え、いろんな活動を一度辞めてみましたが、何かに所属していないとなんとなく不安で…。悩んだ中で、尼崎の地域活性事業で活動を始めました。

その時に一つ意識していたのが、枕詞をつけるのを辞めること。少しずつ何者でもない私自身に興味を持ってもらえる瞬間ができてきて「こういう関係性を紡いで行きたいな」と、少し生きやすくなりましたね。

とはいえ、不安は感じていました。就職活動を開始し、周りは有名な大企業に内定が決まっていくのに、私は一つも持っていなくて。その時に尼崎の団体代表に相談し「1つの地域で根を張って、おじいちゃんおばあちゃんたちが困っていることをお手伝いする“なんでも屋さん”になったらいいんじゃない?」と言ってもらったのです。

その言葉を受けて「ありがとう」と感謝されながら、その地域に帰属をしている感覚を持ち生きていく、という方が私にとっては楽な生き方かも、と考えるようになりました。

大きな肩書きのついた会社で、なんとなく大きな目標に向かって頑張るというよりは、自分の満たしたい欲求を満たしていくというあり方が、地域というコミュニティでなし得るのではないかと思うようになりました。

その中で地域やコミュニティ・場づくりみたいなキーワードで就職活動を進めていって、大学に近い大阪という土地が身近に感じていたこともあって、SEKAI HOTELに関わり始めることになりました。

-SEKAI HOTELの最初の印象はどうでしたか?

一度、人事の方とオンライン面談をし、その後に代表の矢野さんとの対面での面談があったのですが、その時に人事の方が横でパソコンをカチカチしていて、とても勉強熱心な社員さんが多いなという印象を持ちました(笑)。

それに私が応募した時には、Wantedlyに今の先輩である浜登夏海さんや久米佑宜さんのインタビュー記事があり、読んでいたのですが、バックグラウンドがかなり違うので、いかにもベンチャーだなと思っていました。

- 特にSEKAI HOTELはバックグラウンドが濃いですからね(笑)。

それに入社順と年齢がストレートではないので、境目が曖昧で、ホラクラシー組織だと提言されているものが、簡単に理解できるような環境でした。

そんな環境が成り立つには、ちゃんと“理念”としているものがあるんですよね。

その時の人事の方に「同じことをやる子が同じチームにいても意味がないし、弱みを強みで補い合うのがチームだと思う。茉莉ちゃんは私たちに持ってないものを持っているから、茉莉ちゃんだからこそ気づいたところを実施して欲しい」とお話していただきました。

そういうチームを目指していきたいと思っている会社なのだろうなとは環境と言葉の端々で感じていましたね。

ギャップに戸惑ったインターン時代

-インターン中は実際に週2、3回来ていましたが、業務はどうでした?

主にフロント業務、清掃、noteのインタビュー企画、クローズドオンラインコミュニティ・SEKAI HOTEL TOWNの運営をしていました。

当初は「自分で仕事を見つけてやりなさい」「自分で改善点などを見つけて実施しなさい」と教えられて。

ひと通り教えてもらったものの、フロント業務は社員のみなさんと同じだけの仕事を担う自信もなくて。

お金に直結することは、フロントの中で起こっていることですし、現場を知らなければ会社を動かすことは難しいと、今になって実感していますが、その時はフロント業務が評価される対象だと認識してなかったですね。

「フロント業務のチェック表に全部名前が付くようにしよう!」と指摘していただいたのですが、正直自分の意識がそこに行っていなかったです。

今思えば、あまり思考せずにただ居るだけの状態でしたね。

その当時は特に、一つの大きなイベントや企画を実施するものが“価値”だと思っていました。特に正社員採用を目指していたインターンだったので「何か価値を生まないと採用されない!」という焦りの方が強かったかな。

なので、SEKAI HOTELにジョインして2週間ぐらいの時に、地域の人との交流をしたいと思っているという旨を人事の方に相談をして。

その当時、久米さんがnoteで地域の人のインタビュー記事を書こうとしていることを教えてくれて、「茉莉ちゃんやってみない?」と誘われて関わったのが、初めてインターンとして関わったプロジェクトでした。

▲北川「インタビュー中に来たお客さんからクリームパンを貰ったのは衝撃でしたが、いい思い出です(笑)。」

「仕事が降ってきた!」とやる気マンマンだったのですが、その話になった日の夕方ぐらいに、「アポイントを取りに行こう!そのための説明のドキュメントを◯時までに書いておいて!」と久米さんに言われて、すーっごいスピード感が早いのだなと衝撃でした(笑)。

- ベンチャー特有ですかね(笑)?

SEKAI HOTEL Fuseフロント横にある下駄屋さんでは、「いいよー、はいどうぞー」って感じで急にその場でインタビューが始まって…。あらためて「これが社会か」「これがベンチャーなのか、スピード感なのか」と思いました。

すぐそこにいるわけだから、すぐに行動しなきゃ、もったいないですよね。

「やってみたい!」と言ったことを形にしていくために、仕事がぽんぽん進んでいくことがすごく刺激的でした。これまでは「こういうことをやりたいですよね」と漠然なことしか言えなかったのですが、具体的な企画立案から実施までをするという行動力が自分には足りてないところだったので、それがこの場では求められることなのだなと実感しました。

SEKAI HOTELでインターンをすると、そういう感覚を得ることができる土壌がある場所なのだなと思った記憶があります。今まで経験してきた企業でのインターンや学生団体での活動などとは確実に違いました。

それに加えSEKAI HOTELでは社員が、採用候補者と一緒に働きたいかどうかを決める文化があって。それも判断軸にあるということは、すごく特殊なのかなと思います。愛嬌とかそういう部分も加味されるというところは新鮮でしたし、自分に足りていなかった部分なのかなとも思います。

壁にぶち当たった後の変化

- そこから正式に採用までの道のりで転換期はありましたか?

1つはマンパワーが減ったことですね。ライフステージの変化で辞められた先輩の後継になるべく、先輩の退職前に「フロント業務を社員レベルまでできるようにしよう!」という目標がありました。

実際にその先輩に数日間みっちりと教えてもらったのですが、意外と曖昧でわかっていないものが多々ありまして…。

最初は灯台下暗しで「こんなことが!」みたいな感覚でいましたが、一つ一つの業務自体をちゃんとこなすってことも価値になるのだ、という風に改めて捉え直せました。自分の中では価値を感じずに、評価の対象外だと思い込んでいたのだなと実感しましたね。

あとは、社員の皆さんが役員から指摘を受けている姿をインターンながらに見ていて、改めてお金を払われている対象への意識の低さを自覚しました。自分は大雑把な人間なのでそれが出ないよう、社員の皆さんが実行しているレベルまで自分の中で習得をしようと考えていました。

お金に直結することは、フロントの中で起こっていることですし、現場を知らなければ会社を動かすことは難しいですからね。

▲営業前のDaily会議の様子。前日の宿泊者アンケートから改善点を議論、当日の宿泊者がどうしたらまちを楽しんでくれるのかなど、色々と話しています。

- たしかに周りから見ていても、このタイミングの変化は大きかったと思います。

それ以外だと「場づくりがしたい!」という感じでインターンを始めたので、そのための企画を代表の矢野さんと考えるというものがありました。

最初は私が主導の企画だったものがどんどん大きくなっていって、事業責任者の小林さんやSEKAI HOTEL Fuse支配人の久米さんなどにも参加していただいていました。

しかし大きくなっていくにつれて当事者意識がなくなっていき、議事録作成だけの状態になってしまいました。 その様子から矢野さんに「こんなに社員が時間を使っているのに、企画者が会議に何も思考もしないで参加しているだけだったら、居る意味がない。企画者が何も考えていないのであれば、これはなんの時間なのだ」という話をされ、その場で会議が終了。

その後、次の機会があることを前提に反省文と謝罪のコメントを書いたのですが、「世の中何度もチャンスをもらえて当たり前ではない」と言われ、そのチャットもなくなり、甘い考えだったなと意識を改めさせられた機会でした。

▲その時のチャット。
 北川「もうとにかく悔しくて、悔しくて、忘れないようにスクリーンショットで撮ってました(笑)。」

学生団体の時はただ時間を投資するような形だったので、深夜2〜3時までひたすらドキュメントを作るとか、目的の定まってない会議をするとか、そういうことが普通だった。すごくそれが学生的だったと思うし、どれだけリソースが投じられていたのかっていう意識もなかったですよね。 ひとつひとつの会議の重要性や限られたリソース・時間の中で最大限のパフォーマンスができるように、各々が意識高く参加しなければいけない、というレベルの違いをすごく感じた経験でした。

-ベンチャーかつ社員が少ないから、よりそこはシビアですね。

そうですよね。何が価値なのか、自分の優れている部分を可視化するところが一つの大きなアウトプットだと思っていたので、結果的に意識・責任感の低さで潰れたのは悔しさが強く残りました。

- SEKAI HOTEL TOWNはかなり任されていた部分が大きいと思いますが、どうでしたか?

実際に自分のやりたいことが形になってきたなと感じ始めましたね。ファンコミュニティーの濃淡を生み出すような施策を考えていて、その企画の1つがSEKAI HOTEL TOWNでした。私は演者でもなく、スイッチャーでもない、ディレクターという役割を任されました。

コンテンツの案出しだけではなく、台本の執筆や、ライブ配信のためのタイムキーパーやカンペ出しなど、色々とやらせてもらっています。動画コンテンツやたまーーーにメインの久米さんの代役として出演することもあります(笑)。


矢野さんには「俺は指示待ち人間だから、茉莉が指示をしてね」と言われ、私が裁量を持って社長を動かせる、というのは、インターンとしてすごく驚き、慄きましたね(笑)。

インターンから“半”社員へ

-12月に社内の忘年会で内定が発表されましたが、心境の変化はありましたか?

正直なところあまりなかったですね(笑)。発表された忘年会も、私は用事があって参加できてなかったのもあって、動画が会社のグループLINEに投稿されて知りました(笑)。

それにやりがいという部分でもSEKAI HOTEL TOWNをはじめ、インターンながらそれなりに裁量を持って仕事をさせてもらえていたので、突然変わったというよりかは、徐々に変化していっている感覚です。

それでも自分の中で、地域の方と新しい繋がりを作るということは常に意識していました。インターン当初から「茉莉ちゃんが言うから応援するよ」と言ってもらえるような関係性を作るという目標があって、ちょうど内定をいただいたタイミングで、カフェのママとそう言った関係性を築けたのは自分の中で大きな変化だったなぁと思います。

その時はママと2時間ずっと話していたのを覚えています。初めてSEKAI HOTELの看板を付けた状態ではなく、人対人の関係性を深められた感じがしました。SEKAI HOTELに入社した時もお祝いにお花をいただいたのはすごくいい思い出です。

▲カフェのママさんから貰った入社祝いのお花と手紙

内定をいただいた際に「入社後は人事をやって欲しい」ということは伝えられていたので、社員とインターンの間にいることが多かったですね。ちょうどそのタイミングで、神奈川から監物理子ちゃんが住み込みでインターンへ参加するということになりましたし、その他にも2人インターンが入ってきて、それがすごく刺激になったと思います。

人事の方からも「インターンとしての働き方が馴染んでない3人に手本を見せてあげてね」と伝えられていたので、会社の風土・文化を作る一員として「言っていたことと違うじゃないか!」と言われないような行動を続けようという意識はしていました。 理子ちゃんはものすごくバイタリティがあって、地域の人たちにも愛されていたので、お互いに刺激し合えてたかなと思います。

- その当時はインターン同士で切磋琢磨していた印象でしたね。

月に一度、インターンデーが開催されていましたが、茉莉さんにとってインターンデーはどういった時間でしたか?

インターンデーは親会社であるクジラ株式会社とSEKAI HOTELのインターンが集まって、スキルを高めるようなワークをしたり、会社についての理解を深める研修をしています。また一対一で矢野さんとの面談もあります。

研修は会社が掲げているビジョンと実際にやっているものの繋がりを理解する機会でしたね。そういったものが分かることで、より意味を感じるタイプなので、目先のタスクに追われるだけでなく、改めて「何をしている会社なのか?」「何を目指したいのか?」といったものを確かめる時間だったなと思います。

ワークではクジラ・SEKAI HOTEL関わらずチームになることが多かったので、自分が今まで関わってこなかったタイプの人と話す機会はとても勉強になりましたね。私とは思考の順番が違う人も多いので、そういう交流はとても楽しかったですね。

後編では社員になってから業務に携わったことで起こった変化や心境を伺います。

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