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【前編】ホテルの仕事は現場だけ?バックオフィス社員が語るホテル事業の裏側

三谷:普段はホテルとして地域や現場スタッフにスポットライトが当たることが多いので、たまにはバックオフィスにも光を当ててよーと人事に冗談混じりに言ったら、じゃあ自分たちで記事を書いてくださいと言われました。笑

小林:世知辛いね。笑

三谷:今回はSEKAI HOTELの事業開発やバックオフィスなどの、どちらかというと”裏側”を作っている2人で話していければと思ってます。地域との関係性作りなど現場が輝く職場ではあると思うのですが、現場を支えるだけでなく、新しい地方創生のプラットフォームを作るという意味でも、SEKAI HOTELという事業作りは実際かなり面白いので。

小林:SEKAI HOTEL歴でいうと古参の2人やから、事業フェーズや業務内容の変遷とSEKAI HOTELの今後の展開、バックオフィス側でどんな人材が求められるかについても話せるといいね。



◇プロフィール紹介

小林昂太(写真左)

2017年4月入社。SEKAI HOTEL 事業責任者

SEKAI HOTELの前身であるOtomari事業時からインターン生として参画し、現在のSEKAI HOTEL株式会社立ち上げを経験。布施拠点責任者を経て、SEKAI HOTEL事業責任者を担う。

三谷昂輝(写真右)

2019年4月入社。SEKAI HOTEL 広報・クリエイティブ担当

インターン生としてSEKAI HOTEL Fuse立ち上げを経験。フロントスタッフを経て、現在は広報・クリエイティブ担当として、広報物の制作やSNSのディレクション、PR動画の編集を担う。



お互いの業務内容について

三谷:SEKAI HOTELではフロントスタッフとその他に人事、総務などの役割を兼務していることが多いですが、僕たち2人は今は現場に立つことはほとんどなくなりましたね。

小林:SEKAI HOTELとしてのブランドの輪郭が徐々にはっきりしてきたことで、社員の採用を積極的にできるようになったことが大きいよね。


三谷:最初の頃はどんな人がSEKAI HOTELの社員に向いているのか、共感してもらえるのかがまだ曖昧で、それを見つけるために結構長い時間をかけてトライアンドエラーをしてきましたね。

具体的には2020年4月にSEKAI HOTEL Fuseのフロントスタッフとして頼もしいメンバーが入社して、そこから一気にバックオフィス側を任されるようになりましたね。

小林:たしかにその頃から大きく変わったよね。今まではフロントという最前線で接客をしながら、経営企画、人事、経理など会社を運営する上で必要な業務をすべて担っていたけど、今は長期的なところに集中して仕事をすることができるようになったかな。


三谷:ほんと、「The 縁の下の力持ち」のイメージです。職種としてもそうですが、小林さんの人柄や特性?にもそういったところがあるのかなと思っていて。例えば企画会議をしている時でも議論が議題から逸れてしまっていないか、その場が盛り上がった時こそ一旦小林さんに意見を求めてしまいます。笑

小林:現場と兼務していた時は自分が感じたことを意見する側だったけど、今はフロントメンバーが現場で感じて挙げてくれたアイデアや意見を自分の経験を交えながらまとめることが多くなったな。



三谷:企画会議などの場での役割は僕も同じように変化しましたね。ファシリテーターというか、議論の方向性について以前よりも意識するようになりました。あとは現場スタッフとしてではなく、広報としての立場からの発言もより意識するようになりました。

小林:広報って言っても幅広いと思うけど、制作系の仕事が多いよね。

三谷:そうですね。広報としての業務はメディアとの関係性を作るであったり、広告の運用をしたりと様々あると思いますが、今は写真、動画の撮影や編集、チラシの制作などが多いですね。



現場との兼務体制について

三谷:冒頭でフロント業務とそれ以外の役割を兼務していたという話が挙がりましたが、実際現場での経験は今現在役に立っていると思いますか?

小林:うん、かなりいい経験だったと思う。まずユーザーと近い位置にいたというおかげもあって、今もそうだけど企画を考える上でより解像度高くゲストのことを考えられるようになった。

三谷:企画を通して泊まっていただく方の行動や表情を想像できるというのはありますよね。机上の空論にならない、地に足のついた議論に近づけた気がします。とはいえ兼務していた当時はブランドの輪郭がまだはっきりしていない中で、日々現場の意思決定をしないといけなかったのは結構ツラかったですよね。笑


小林:そうやなぁ。当時はアルバイトを中心にフロントスタッフを組んでいたから、「SEKAI HOTELはこういうブランドを目指したいからこういう対応をしていこう!」と勇んで取り組んだことがすぐに変更になったりして。ブランドとして答えのない改善に日々取り組む中で、ひとつひとつの改善点に納得感までをスタッフ全員に共有しながら現場の業務に取り組むのは本当にむずかしかった。

三谷:現場で起こる目の前の問題の改善に取り組むときに、常にブランドを作っていく側にいるという意識や考え方はこの兼務体制を通して身についたように思います。


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次回 『【後編】ホテルの仕事は現場だけ?バックオフィス社員が語るホテル事業の裏側 』では、創業時からSEKAI HOTELを支えてきた小林、三谷から見たSEKAI HOTELの今後の展開、そして、これからのSEKAI HOTELに求められる人物像について話が進みます。

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