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SANKI社員対談『"新しいこと"はどう生まれる?』<ライフスタイル領域における新規事業>編

「新しいこと」の定義とは

ーみなさんは、ライフスタイル領域での新規事業を生みだす仕事に関わられていますが、新規事業をやる上での "新しいこと" の定義はどのように捉えていますか?

高田:「新しいことの定義」か・・。みんなは、どう考えてる?

森末:「今までやっていないこと」で、そこに三喜の要素を加えられたものですかね。

菅原:私は、業種で言うところのディストリビューション以外、全部新しいことと思っています。

高田:三喜商事は、戦後復興期に欧米のファッションの文化を取り入れて価値提供してきた会社なんです が、時代は進み、価値観も多様化している中で、ファッションだけで消費者のニーズを満たすことが難しくなっている。それだけでは生き残りは難しいと考えているんですね。だからといって、ファッションを諦めるという意味ではなく、さらに可能性を見出していくことが重要だと考えています。

実際に、ファッションに関わるメンバーは、既存のビジネスに加えて、ファッションをブラッシュアップするための新規事業に着手しています。であるならば、僕らの部署では、ファッション以外のライフスタイル領域において何かを生み出すことが、僕らの意図する「新しいこと」になるんじゃないかと思います。三喜商事は、人々の生活に、豊かさや高揚感、ワクワク感を提供し続けてきた会社ですけど、新しいことを語る前に「豊かさ」が何なのかを紐解いておく必要があって、「豊かさ」とは「人々に活力をもたらす、日常の中の非日常感」と定義付けているんです。新しさは、非日常感のひとつの要素でもあると考えています。ただ、「新しいこと」をどう定義するのか?は非常に難しくて、僕らも、向き合い続けているところではありますね。

世の中に、新しいことをやっていない会社って、無いと思うんです。新しいことをやっていかないと、会社は永続していかない。新しいことと、継続することしないことを、常に判断しながらバランスを取っていく必要がありますよね。あと、実際の新規事業は、僕たち経営企画部だけが行っているわけではなく、各事業部の営業部門と協業する案件もあります。なので、一つの部署に集中しているわけではない、というところはポイントになりますかね。森末さんのように、個で立ち上げる事業もあれば、部を横断してスタートするプロジェクトもあります。

―新規事業の部署に入らないと新規事業をやれないんですか?っていう質問をよく受けるんですよ。     特定の部だからでなく、全社的に新規事業に関われるチャンスがあるということですね!
最近リリースされた、間伐材を素材にしたシャツブランド<Alveri>も社内横断型のプロジェクトでしたよね?

高田:そうですね。経営企画部が主導しながら、前任メンバーが社内から有志を募って進めてきたプロジェクトが今に繋がり、カタチになってきました。

―こういった取り組みがカタチになっていくことで、自分にもなにか新しいことをやれないか、とっても刺激になりますね!

<Alveri 公式インスタグラム>

高田:そうですよね。ただ、新規事業って、どの会社でも良く思われないというか(笑)
その理由は、元々の組織や既存事業から見るとイレギュラーな存在。新規って何をやりだすんだ?…って、一種の不安や疑問を生みやすいポジションなんだと思うんです。なので、自分たちのやっていることに、どう共感形成してもらえるのか、溝をどう埋めていくかが重要だと思っています。その時に繋ぎとめられるものとして重要なのが「ミッション・ビジョン・バリュー」の存在。共通の目的があるからこそ、僕たちは会社に集っているんだと。達成するためのアプローチはいろんな手段があってよくて、僕たちも、「ミッション・ビジョン・バリュー」を達成するために、いろいろなことにトライしているんです。

―日々の仕事の中で「何のためにやっているんだろう?」と、立ち止まる時がありますよね?そのときに「ミッション・ビジョン・バリュー」は立ち返る場所であり、意思決定の拠り所になりますよね。

「新しいこと」が生まれるきっかけと、その原動力

―"新しいこと" って、どうやって生み出していくんですか?

高田:これはですね、良くいただく質問なんですけど(苦笑)本当に色々なケースがあって・・・。
実際、これといったものはないんです。ユーザー起点の課題解決のケースもありますし、例えば森末さんの場合はユーザーの課題解決というよりは、「自分はこれをやりたい!」って自分起点のケースもあります。菅原さんもそうかな?

菅原:そうですね。私も自分起点の「自分がやりたいこと」をベースに考えています。元々就活生の時から、すでに決まっている職種に自分を当てはめて仕事するのは、何か違うな…と感じていましたね。三喜商事はやったことのない仕事に挑戦して、枠組みを超えていける!と思い、応募して今に至ります。
三喜商事で仕事が出来たら、自分の地力がついて、成長できそうだと思いました。

社長の熊谷さんの採用メッセージもすごく印象に残っていて。「自分を追い越すくらいで、どんどん提案してきてほしい」とおっしゃっていて、それがとても響いたんです。そのメッセージが、入社の決め手になりました。

―「こうあるべき」と型にはめるのではなく、自由に発想して、アウトプットしていくことが、新しいことを生むための第一歩になるのですね!

高田:新規事業って、いわゆるフレームワークとかに当てはめて答えがでるようなものではないんです。まあ、今まで9割は失敗してますからね(苦笑)。だから、色んなやり方があっていいと思うんですよね。ロジカルシンキングだけでは、行き着く先はみんな同じアウトプットになってしまう。そこに自分独自の "何か" を加える必要があって、最後のスパイス、というか。そのやり方はなんでも良いんです。それも含めて、新規事業のフレームワークといえばフレームワークなのですが、ただ、それがねぇ、出せないと、きついんですよ、これこそが生みの苦しみなんだと思います。

―「新しいことを生みだす」には、その人らしさを表現することも重要なエッセンスなんですね。だからこそ、新規事業で利益が生まれて、社内外から一目置かれるようになった瞬間が、この上ない醍醐味になるんですね!

高田:まさにその通りだと思います。森末さんが立ち上げたParfestの話で、当時他に新規プロジェクトが無く、プロジェクトを走らせることに対して、ルールも賛同もほぼ無い中で進めました。そのおかけで「自分でもチャレンジしていいんだ」っていうマインドを醸成できたと思っていますね。これまでとは異なるチャレンジのカタチを作ったことは本当に大きいです。森末さんは、まだOJT期間中、入社して半年経過したくらいだっけ?自分の想いのままに、役員へ提案を突っ込んでいったという(笑)

森末:ただただ、このプロジェクトをやりたい!という想いだけで臨みました。

高田:それをきっかけに、徐々に周りでもチャレンジする環境が生まれてきて。これは経営企画部の良いターニングポイントになったなぁ…と思ってるんですよね。

仕事を進める上で大切にしていること

森末:基本中の基本にはなりますが、スケジュールを守ること。まだフローが確立していないからこそ、スケジュールをきちんと管理していないと、ここぞ!と思ったときに結果を出せないんです。一人でやっているわけではなく、誰かと関わりながら進めていますしね。あと、迷ったときは、最初に決めたことを振り返りながらそれを軸にしてまた動く。「これで合ってるんだっけ?」とめちゃめちゃ悩むんですけど、最初に持っていた想いとか自分で決めたルールとかに立ち返って、それを軸にして進めていくことが、最近は大事だなと思っています。

そして、ある程度考え抜いたら、「一旦やってみる」ですかね。ずっとPCで調べたり、考えたりしていても、実際やってみないと分からなくて。やってみないことには結果を得られないと思っています。

菅原:自分の業務がどこに繋がっているか、何でこの業務をやっているのか、ということを、ふとした時、例えば、寝る前とかに考えるようにしています。「今日一日何やったっけ?」みたいなところから入って。「自分はどんな価値を生み出した?」「それによって得たものは何?」など、一人ブレストしてます(笑)
自分の中で意味を見出すことと、何かしら手応えを認識しておくってことは、自分には大事なんだと思っています。

高田:そうですねえ・・・「批判的な意見こそ、受け入れる」ということですかね。新規事業という特性上「この事業・プロジェクトをやる意味」とか、各方面から本当に色々ご意見いただくことが多くて(笑)
ただ、それって、経営企画部が注目をされていることの裏付けでもあり、何か僕らが発信することに対して反応を得られるってことは、会社として健全な状態だと思うんです。だから、どんな内容でも、言われること自体を「ナイス!」って思うようにしています。これは世の中の企画系の仕事をされている方には通じる話かもしれませんね。

あと、前職での気づきですが、新規事業をやる上では、結果以上に行動計画にコミットすることが大切だと思います。進捗が判るものがあると安心できるんですよね。これは、さっき森末さんがおっしゃっていたスケジュール管理や、菅原さんがおっしゃっていた、一人ブレストにも繋がるかもしれないですね。

ー新しいことをやる不安、だからこそ方向性をしっかり確認しながら着実に進んでいる実感。皆さん表現は三様でも同じ思いなんですね。

部のビジョンは「本当に好きなこと・やりたいことを見つける」

高田:僕は前職で、スタートアップかつ事業規模も小さいアウトドアメディアの業界で新規事業をやっていました。何もないところからお金を生み出す快感を味わっていますし、新規事業を手掛けて利益を出していきたいですね。早くそのフェーズにいきたいです。そこが一番おもしろいところ。やっぱり、誰かが敷いてくれたレールで稼ぐのは、個人的にはしっくりこないんです。

チームメンバーには、本当に好きなことを見つけてほしい。最初の就活とか、転職もですけど、企業に属する時点では、やっぱり一定の範囲に囚われていて、人生投げうってでもこれやりたい!っていうのが見つかってないと思うんです。見つかっていたら、もうその通りに動いているだろうし。せっかく、新規事業をやる部署にいるのだから「自分はこれをやりたい!」っていうのを発見してほしいです。

新規事業って、通常は、企画担当とか、市場リサーチ担当とか役割が分かれているんですよ。でも、うちのメンバーには新規事業に関わるプロセス全般経験してもらいます。企画もするし、店頭にも立つし。きついかもしれないけど、一通り経験することで、この先、どこにいっても必ずそれが活きてくるから。人間力も確実に上がると思っています。

ー高田さんのお話を受けて、森末さんと菅原さんはこの先実現したいことってどんなことですか?

森末:私は自分でスタートさせたParfestを事業化して、利益を出して成功させたいですね。後は、先ほど高田さんが仰っていた「本当にやりたいこと」を見つけたいです。最終的に、どんな人間でありたいか、を模索しながら「これが私の強みです」っていうものをきちんと示せるようになりたいです。

菅原:私は、今携わっているミッションを達成することはもちろんですが、その上でさらに夢中になれることを見つけられたら、と思っています。スポコンとか少年漫画が好きなのですが、何で好きかというと、主人公は、夢中になれることがあって、それを実現している。私にできないことを成し遂げていて。そういうことに憧れがあるんだな・・・と感じています。夢中になれるものが見つかったら人生楽しいだろうなって思います。

―「やりたいことを見つける」というのは、人生を充実させることに繋がりますね!
新しいことへの挑戦の原動力とやりがい、そしてその重要性、みなさんの想いがものすごく伝わってきました。ありがとうございました。

―――――――                                        その他のストーリーはこちらからご覧ください! 本記事と同テーマ「SANKI社員対談『"新しいこと"はどう生まれる?』」は、下記2本アップしています!
<新しい仕組み作りのためのCRM構築>編

<セレクトショップ事業『WHY ARE YOU HERE?』>編                   ―――――――                                  

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