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【就活生必見!】IT業界ってどんな業界?ざっくり業界分析してみた

新卒採用では、なんとなくIT業界を選定している方にお会いすることも少なくありません。一概に「IT業界」といっても、SaaS企業やSIer、ハードウェアメーカーなどによって、その事業内容や仕事内容は千差万別です。

今回は、IT業界志望の就活生だけではなく、これから就職活動を始めようとしている大学生の皆さんに向けて、IT業界の全体を整理しながら、どんな業界なのか理解を深めてもらうキッカケになればと思います!

IT業界の市場動向

まずは、IT業界の市場規模について見てみたいと思います。

IDC Japanの調査結果によると、2024年の日本国内のIT市場規模は23兆4,589億円、2028年の市場規模は27兆8,650億円に成長すると予測されています。昨今のデジタル化/DX推進や先端技術の取り込みを背景に、今後も成長が見込まれる業界の1つです。(参照:https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ52428224

一方で、2020年の経済産業省が公開した調査データによると、2030年には約79万人規模で人材不足が生じると予測されています。少子高齢化による労働力不足などの要因もありますが、DX推進の需要拡大に対して、IT業界は人材供給が追いつかないほど需要のある業界ともいえます。

ただし、IT人材と一言でいっても、これまでは一定のスキルさえ持っていれば重宝されていたものの、最近では特定分野での専門性や高度なスキルが求められるなど「人材の質」も問われています。また、IT技術は急速に進化しているため、自ら学び、新しい知識やスキルを習得する意欲を持ちながら、それらをビジネス価値に結びつけられる人材が必要とされていると言えるでしょう。

IT業界をさまざまな観点で分類

では、さっそくIT業界はどんな業界なのか見ていきたいと思います。

IT業界は、ビジネスモデルや業態、事業内容によって分類できます。ここではそれぞれの観点から業界を分析してみましょう。

①ビジネスモデルによる分類

誰に対してサービスを提供するのかによって2つに分類できます。

「個人」に対して製品やサービスを提供する「BtoC」のビジネスモデルの企業と、「企業」に対して製品やサービスを提供する「BtoB」のビジネスモデルの企業に分類されます。

例えば、AppleやAmazon、Googleなど、皆さんも日常で利用している製品やサービスを提供している企業はすべてBtoCにあたります。一方で、BtoBは企業向けのサービスや製品を提供する企業になるため、一般的には見えにくいかもしれません。しかし、IT業界を構成する企業の大部分はBtoBビジネスを主流にしています。

また、BtoCビジネスを手掛ける企業でも、BtoBビジネスを展開している企業も少なくありません。例えば、Amazonは個人向け通販サービスを展開していますが、法人向け通販サービス「Amazonビジネス」も運営しています。他にもNTTやKDDなどの通信キャリア各社も、個人向けだけではなく、法人向けにモバイルやネットワーク、クラウドサービスなども展開しています。このように1つの企業がBtoCとBtoBの両方を展開している場合もあります。


②業態による分類

IT企業は、業態によって事業会社とベンダーに分類できます。

まず、事業会社は商品やサービスを直接的に提供し、ビジネスを展開している企業です。個人向けはもちろんですが、企業向けにもサービスを作り出し提供します。

特にIT業界における事業会社は、ITそのものを提供するのではなく、特定の業界や分野において、IT技術を活用したサービスや商品を提供することをメインビジネスとしています。

例えば、クラウド勤怠管理システムや給与管理システムを提供するマネーフォワードなどは、「ITを活用したサービスを提供」しており、事業会社に該当します。

 一方、事業会社に対して、製品やサービスを提供する会社をベンダーと言います。システム開発やソフトウェア開発、ハードウェアを販売する会社が該当します。ベンダーから見て事業会社は発注者、つまりユーザーにあたる企業と捉えるとイメージしやすいかもしれません。


③事業分野による分類

最後に、事業分野で分類してみます。今回は基本的な分類として、ハードウェア業界、ソフトウェア業界、インターネット・Web業界、情報処理サービス(SI)業界、通信業界について紹介します。

■ハードウェア業界

パソコンやスマートフォン、サーバーやネットワーク機器など物理的に存在する機器や製品を開発・提供する企業で構成されます。個人向けのパソコンから企業向けの汎用機まで、幅広い製品を扱っている点が特徴です。最近では、半導体やデバイスの性能向上が急速に進んでおり、新製品が絶えず開発されています。また、部品の調達から製造、在庫管理などのサプライチェーン管理も非常に重要視されます。

代表的な企業として、AppleやLenovo、Dell Technologies、HP、IBMなどが挙げられます。


■ソフトウェア業界

パソコンやスマートフォンなどのデジタルデバイスで動くアプリケーションを開発・提供する企業で構成されます。扱う製品は、業務用ソフトウェアやOS、クラウドサービス、モバイルアプリなど多岐にわたります。最近では、買い切りのパッケージモデルからサブスクリプションモデルが増えており、クラウドサービスが主流となっています。頻繁に機能アップデートが行われるなど、技術革新のスピードも特徴です。

代表的な企業として、MicrosoftやGoogle、Adobe、Salesforceなどが挙げられます。

 

■インターネット・Web業界

インターネットを基盤としたサービスを展開する企業で構成されます。検索エンジンやEコマース、ソーシャルメディアなどを提供する企業が該当します。他にもホームページ制作やオンライン広告の代理業を展開する企業も含まれます。

インターネットの普及と技術革新で、市場規模が急速に拡大しており、グローバルでの競争が激化しています。企業は、上質なユーザー体験や革新性が求められています。

代表的な企業として、GoogleやAmazon、Youtube、Meta、TikTokなどが挙げられます。

 

■情報処理サービス業界

企業が利用するシステムを開発・構築・提供する企業で構成されます。これらの企業は、IT技術を活用して業務プロセスの効率化やデジタル化を支援し、お客さまの課題を解決していきます。システム開発会社やSIer、ITコンサルなどが該当します。企業や官公庁などをクライアントとするBtoBが主流で、技術革新に伴いこれまで以上に高いスキルが求められるようになっています。

代表的な企業として、NTTデータや富士通、日立製作所、IBM、BIPROGY、Accentureなどが挙げられます。


■通信インフラ業界

インターネットや電話などの通信サービスを提供する企業で構成されます。通信キャリアやインターネットサービスプロバイダー、データセンターなどを提供する企業が該当します。通信インフラは、社会の基盤を支える重要な役割を担っています。最近は5G/6Gの普及や、スマートシティなどのIoTの拡大など、技術革新が進む中、多様なサービスの提供で成長が著しい業界です。

代表的な企業として、NTTグループ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル、AT&Tなどが挙げられます。


今回は、ハードウェア業界、ソフトウェア業界、インターネット・Web業界、情報処理サービス(SI)業界、通信業界の5つに分類して紹介しましたが、新しい技術がどんどん登場し、従来の型にはまらない新しい取り組み・サービスを生み出す企業が増えています。そのため、業界分析を進める中で、この5つの業界にうまく当てはまらない企業に出会うこともあると思います。革新的な取り組みを進めている企業と出会えるのも、時代と共にどんどん進化するIT業界の魅力だと思います。

S&Iは、BtoBビジネスを手掛けるベンダー、SIerに属します。

S&Iは、設立以来、企業やデータセンターのネットワーク基盤の統合や仮想化、CTI関連システムの構築、アプリケーション開発など、常にお客さまが求める最適なICTプラットフォーム環境の提供をおこなっているSIerです。一方で、AIを活用した自社開発のサービスやユニファイドコミュニケーションツールの提供など、事業会社としてサービスを提供している側面もあります。SIerとしての強みを活かしながら、その垣根を越えて、市場ニーズの変化に応じて事業展開を進めているのもS&Iの特長ではないでしょうか。

 <主な事業内容>
・サーバー/ネットワークなどのインフラ構築事業
・コンタクトセンター向けインフラ構築事業
・クラウド/AI技術などを活用したシステム開発事業
・ユニファイドコミュニケーション事業
・運用、保守

S&Iの事業内容については、これまでの歴史とともに振り返る記事も紹介していますので、ご興味のある方はぜひ読んでみてください!

S&Iってどんな会社?1987年の設立から歴史を紐解いてみます。 | 事業・仕事内容について
こんにちは、S&Iマーコム担当の福嶋です。今回は、S&Iってどんな会社かもっと知ってもらいたい!ということで、まずはS&Iについてざっくり知っていただくために、設立からの歴史を振り返ってみたいと...
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SIerは、お客さまの業務課題に対して、課題解決のためのコンサルティングからシステム設計、構築、運用までを請け負うのが主な仕事内容になります。そのため、お客さまの言葉を深く理解しながら、潜在的な要件を引き出すとともに、それらを分かりやすく説明できなければなりません。また、チームで案件を進めていくため、お客さまに対してだけではなくチーム内でのコミュニケーションも重要になります。ただ話すことが上手なだけではなく、ヒアリング力も含めたコミュニケーション力が重要なスキルと言えるでしょう。

また、どの分野においても、日々目まぐるしいスピードで新しい技術が登場するため、好奇心旺盛で、学ぶことを継続できる人は、IT業界に向いていると思います。


いかがだったでしょうか?
これか就職活動を開始するみなさんの参考になると嬉しいです!

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