みなさん、こんにちは!
このたび、渋谷クロスFM「渋谷発!! 情熱企業未来をかなえるメッセージ」に当社代表の徳田が出演いたしました。"これからの渋谷を支えるの経済人"をゲストに迎え、挑戦や革新を続ける経済人の思いやメッセージをライブ形式で届ける番組です。
当社設立時のエピソードやコロナ禍での働き方、徳田自身のルーツ、今後のビジョンなどを熱く語った内容を本記事にてテキストにまとめました。全編はぜひYouTubeの動画をご覧ください!
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【渋谷発!! 情熱企業未来をかなえるメッセージ】2022.02.23放送分 MC 安蒜幸紀 大西崇博 ゲスト 徳田祐希【50:07】
<出演者>
MC 安蒜 幸紀 様(フリーアナウンサー)
MC 大西崇博 様(第一生命保険株式会社 次席支社長)
ゲスト 徳田 祐希(世界へボカン 代表取締役)
前半:設立ストーリーや会社の現状、価値観について
Q. 自己紹介
世界へボカン株式会社の徳田です。「日本の魅力を世界へ伝える」というミッションのもと、越境ECや製造業の海外マーケティングを通して日本企業の世界進出をサポートさせていただいております。
Q. 国内マーケティングと海外マーケティングとの違い
一人ひとりが違うのは前提として、日本人であれば、ある程度はターゲットが「こんな人」という想像がつくと思います。ですが相手が例えばアメリカ人やオーストラリア人になったとき、顧客を理解し「彼らにとってどういう商品が良いのか」「どう伝えたら商品の価値が伝わるのか」ということは簡単にはイメージできないですよね。
そこで調査やユーザーインタビューなどの情報収集を行い、現地の市場や価値観について考えていく必要がある、というのが大きな違いだと思います。
Q. 「世界へボカン」という企業名の由来
私は前職でもマーケティング企業に勤めていて、MBOという形で独立させていただいたんですが、その前に担当していたサービスサイトの名称が「世界へボカン」だったんです。前職時代は国内向け・海外向けマーケティング双方行っていたのですが、起業後は国内向けマーケティングはやらずに、海外向けに特化していくという覚悟を決めたこともあり、それを会社の名前にしました。
「ブルーコーナー」という名前も候補にあがっていましたが、「世界ヘボカン」のほうがインパクトがあり、一度聞いたら忘れない名前だと感じたのも大きかったです。
Q. グローバルな職場環境について
アメリカやオーストラリア、フィリピン、中国、マレーシアなど多国籍なメンバーとともに日々業務にあたっています。日本人メンバーもや海外在住経験があったりと何かしらグローバルなバックグランドを持っているケースが多いですね。社内では日本語と英語を併用しています。
私自身も以前イギリスに住んでいた期間があるのですが、その時に現地で「日本の情報って限られているな」と感じ、日本の魅力を世界に伝えることを仕事にできたら、日本にも貢献できるし自分も楽しめるだろうなと考えていた経緯があります。
Q. 海外へ行ったきっかけ/英語力について
高校生の頃、父から「どこへ行きたい?何がしたい?」と聞かれ、卒業旅行としてイギリスへ一人で行かせてもらった経験が海外への関心が高まるきっかけになりました。その旅行がとても楽しかったので、大学時代にも留学制度を利用してイギリスに行っていました。
英語は、中学くらいから通っていたボクシングジムでケニア人の友人ができ、その子と話しているうちに自然と覚えていきました。
Q. 会社を立ち上げるまでのキャリアについて
前職でインターン期間含め7年ほど、グローバルマーケティングの経験を積ませていただきました。今当社で取締役をやっているメンバーと一緒に資金を出しつつ、売上からも還元するという契約でその海外マーケティング事業部の一つを買わせていただき、独立したという形ですね。前職の社長のご厚意もあり、とても恵まれた機会を得られたと感じています。
設立の経緯含め、本当に運がいいなと感じることがたくさんあります。元々、大変なことがあっても「これを乗り越えたら凄いぞ!」とポジティブに考えられる性格なので、あらゆることを「運がいい」と捉えている面もあると思います。
Q. 起業するにあたって大きな影響を受けた方は?
影響を受けた方は2人います。まずは父親から大きな影響を受けていますね。父がもともと会社をやっており、常に自分で道を切り開いていく姿を見ていてかっこいいとも思ったし、自然と自分でも「道がなければ、切り開いていけばいいじゃん」と考えられるようになりました。この感覚が身についているのは父のおかげだと思っています。
もうひとりは、中古車販売を行っている株式会社ビィ・フォアードの山川 博功社長です。かれこれ10年ほどのお付き合いでいつも本当にお世話になっているのですが、その方が「男は生き方だよね」とよく仰っていて。何を持つかというよりも、どういう生き方をしたかが重要だからこそ、「稼げる仕事よりも、人のため・世の中のためになる仕事をしたい」と思うきっかけになりました。かつそれで稼げたらさらにかっこいいなとも思いますし。
山川社長の言葉にはいつも大きな影響をいただいていて、話していると感動して泣いちゃったりして……私は「泣き虫社長」と呼ばれています(笑)。
Q. 経営するうえで大切にしていること
起業した理由にも通ずることですが、前職時代に事業部のメンバーが辞めてしまったことがあって。理由を聞いたら「意義のある仕事だけど、結婚して子どもが生まれて今の待遇だとやっていけない」という話をされて、なんとかしたいと思ったんです。
そこで起業するときに「良い仲間と、良いクライアントのために、良い仕事をする」ということを大事にしようと決めていました。良い仕事をするためには待遇もしっかりしていないといけないですし、そのためには良いクライアントがいなきゃいけないですからね。
「良い」ってすごく抽象度の高い言葉ではありますけど、待遇や社内環境を徹底的に改善していくことや、目の前の売上よりもお客さんのためになることを優先する誠実さは特に大切にしています。
Q. コロナ禍になってから「海外」が遠ざかってしまった面もあるが、コロナの影響は?
コロナの影響は、良くも悪くもかなり受けました。海外に目を向ける方が増えたという利点はありましたが、既存のお客様の海外展開が縮小してしまうケースも発生しました。海外事業を投資としてやられている企業様もいらっしゃるので。
ですがその分のリソースをYouTubeなどの情報発信に注いだ結果、自社についてもっと発信して知って頂く機会を作らなくてはいけないということにも気付かされました。
逆境が運を呼んでくると感じることも多いので、コロナも含めて最終的には良い方向に進んでいきたいですね。
Q. コロナ禍による、海外籍メンバーへの影響は?
コロナのほか、地震などの経験を通して帰国してしまう方もいます。その中で残ってくれているメンバーは勿論すごく頑張ってくれていますし、今はテレワークが当たり前になってきたので、海外にいても一緒に働けるじゃないですか。
先日もフィリピンに移住した日本人メンバーがいますが、今も一緒に朝礼に参加したり打ち合わせしながら一緒に仕事しているので、信頼関係があれば物理的な距離は関係なく働けるようになったと感じています。
テレワークのおかげで一緒に働けるメンバーの幅が広がり、今では沖縄や仙台、福岡やアメリカなど様々な場所にいるメンバーと協力して業務を進めています。
Q. 採用で大切にしていること
「お客様の課題を自分ごととして捉えて取り組めるか」ということは大切にしています。うまくいったとき、いかなかったときに外に要因を求めると何も解決していかないんですよ。「自分だったらどう取り組めたかな」と考えて反省できたり、ちょっと踏み込んでお客さんに会いに行ったりできる人は素敵だなと思いますし、そういう人と一緒に働きたいですね。
Q. 情報発信の大切さについて
今回この番組に出演させていただけたのもYouTubeを通して情報発信していたことがきっかけですし、伝えることの価値を日々痛感しています。「YouTubeやっててすごいですね」と言われることもありますが、それは努力を可視化しているだけであって……みんな努力していて、良いものを作っているんです。でも伝える部分が足りなくて伝わらないんですよね。
お客様の商品の良さを伝えるということ、社員に会社の方向性を伝えること、ひとつずつ伝えることで大きく変わると思うので、伝えること・伝え方については日々考えるようにしています。
Q. YouTubeチャンネルについて
当社のYouTubeチャンネルには、大きく分けると越境ECに関する情報を私が一人語りで紹介している動画と、対談系の動画との2種類をアップしています。
前者は、ライトにマーケティングを勉強したいと思っている方や、初めて越境ECや海外マーケティングを担当する方向けに発信させていただいています。海外展開に関して「サイトを作って広告出したら売れるでしょ」と捉えている方もとても多いんですけど、市場調査や戦略がとても重要なんです。そのことを、失敗事例や成功事例をもとに解説しています。また、国内マーケティング業務しか経験のない方が、勤め先で「海外もよろしく」と依頼されてしまうことがよくあるんですよ。その時に当社のことが思い浮かぶといいなと思って制作しています。
対談系の動画は、そこからもう一歩踏み込んで知識を深堀りしていただくための動画が多いですね。当社スタッフのほか、海外やマーケティングの有識者の方に出演いただき、双方にとってプラスとなる情報発信になるよう心がけています。
Q. 書籍出版について
「はじめての越境EC・海外Webマーケティング」というタイトルで書籍を出版させていただくことになりました。発売日は4月18日を予定しています。
先ほどの話にもあった、初めて海外マーケティングを任された担当者の方が、書店で参考資料を探したときに手にとってもらえたらと思い、「はじめての」というフレーズを使ってみました(笑)。
Q. 会社の今後の目標について
「日本の魅力を世界に伝える」ということをこれからも続けていきます。まだまだ属人的な組織なので、マニュアルやテンプレートもどんどん作っていって、より組織として成果を出せるような会社にしていきたいですね。
そしてさらに会社を拡大し、より多くの方のプロダクトを世界に発信していけたらなと思っています。
後半:徳田のルーツ、プライベートについて
Q. 徳田さんは文系か理系か?
数字が好きなのと、社会人になってからは数字に揉まれてきたので、理系でしょうか。お客様からお金をいただいて売上を伸ばすうえで、「どうやったらお客様に利益を還元できるか」ということを常に逆算して考えています。
学業では文系でしたし、「伝える」ということは文系の要素でもあるので、どちらの要素も役立っていると感じます。
Q. 学生時代に熱中していたこと
格闘技をずっとやってきました。社会に出てからは素晴らしい友人関係に恵まれていますが、小中高大と学生時代は友達がいなくて、とにかく格闘技に没頭していました。
ボクシングや剣道、キックボクシングなど個人競技のスポーツ経験が長いこともあり、集団スポーツがあまり得意ではなくて……ひとり熱くなっちゃうので、コミュニケーションも苦手でしたね。
現在もキックボクシングを続けています。フィジカルが強くなるということもありますが、フェイントをかけたり技の組み合わせを工夫したりして心理戦を楽しむスポーツでもあるので、性格が悪い人が強くなるのかもしれないですね……やっている方々に失礼ですが(笑)、僕の場合はそういう側面はあると思います。
Q. 休日の過ごし方
休みはキックボクシングをひたすらしたり、5歳の娘と出かけたりすることが多いです。娘とは一緒におままごととかもするのですが、私が楽しめなくて……(笑)、ついつい自分の楽しい方向に持っていこうとして、ボール遊びやキックボクシングに連れ出したりしています。おままごとってクリエイティビティが問われるので、休日の脳には結構難しいんですよ(笑)!妻はよく娘と一緒におままごとをしているので、尊敬します。
Q. 自分の性格を一言で表すと?
今日来る前にも考えていた質問なのですが、「ワクワク」という言葉が浮かんできました。「三方良し」か「ワクワク」ですね。
とにかく色々なことに興味があって、お客様のビジネスにも、スポーツにも、人にも興味があります。自分が今まで歩んできた人生とは違う道を歩んでいる方に触れるのがとても楽しくて、そういうワクワクが自分の原動力にもなっています。
Q. エネルギーの源は?
ワクワクする気持ちもそうですし、大変なことも嬉しいこともすべてエネルギーに変えています。大変なときは「これを乗り越えたらめちゃめちゃ楽しくなる!」と思いますし、楽しいときや社員が喜んだり成長している姿を見られたときも頑張ろうと思えますし、新しい人に出会うときも「この人の人生、すごく魅力的だな」とワクワクしますし……そのすべてがエネルギーになっていますね。
Q. 心が折れそうになった経験は?
落ち込むことも結構あって、社員が辞めてしまったときは心折れそうになったりします。
ある時、退職するメンバーの送別会をしたのですが、別の取締役には「お世話になりました!」と丁寧にお礼してプレゼントも持ってきていたのに、私には何もなくて……嫌われていたんだな、とショックでしたね。その日は送別会から早めにあがって、ジムでサンドバッグを蹴りました(笑)。
今でも、社員から「相談があります」と言われるとドキドキしてしまいます。
他にも、「受注してきますよ!」と自信満々に名古屋まで営業に行ったら門前払いをされてしまい、帰りの電車で泣いたこともありました。振り返ってみると、結構挫折も経験しています。
ただそういった挫折のエピソードも、例えば今日みたいな場でお話するネタになったりするので、ポジティブなことに変えていくようにしています。
Q. 社員との関係性を円滑にするために心がけてること
「自分のやり方を押し付けないこと」が大事だと思っています。最近、結果を手放すと結果がついてくることが多いと感じていて。私はポジティブな性格ゆえに自分のやり方を周囲に押し付けがちだったんですよね。それで部下に嫌われることもあったんだと思います。
「こういうやり方もあるよ」と選択肢は与えるけど、本人なりにやってみてもらうようにしています。
Q. 人生のターニングポイント
人生のターニングポイントは2つあって、過去に失注したときと、起業したときです。
失注したときは3年目ごろだったのですが、当時の私はなんの根拠もなく自信満々だったんですよ。ロジカルな考え方や数値的な部分が足りていないのに、「お客さんのためになることを提案すればいけるだろう」と思っていたんですが、全然そのロジックが通らないことがあって。もっと勉強しなくてはと決心し、Twitterを始めてたくさんの方にお会いして、自分に足りない部分を補っていくようにしました。ほぼ毎週、どなたかにお会いするというのを続けて……そこからYouTube対談の人脈も作ることができました。
もう一つのターニングポイントは、起業したときです。当初は「自分の分身をたくさん作っていけば、会社が盛り上がるんじゃないか」と思い、社員を自分の分身にしていくことに注力していたんです。ですがそのやり方だとどんどん人が辞めてしまって……やり方をマニュアル化することはできても、「自分の分身」は作れないということに気づきました。
当時の私は「お客様のためにも、1つもミスをしてはいけない」という気持ちでやっていましたが、それだと押し付けがましくて嫌われてしまって。もちろんお客様のために成果は出さなければならないけど、失敗も含めて一度は社員に任せないと、本人の成長にもならないと感じました。依頼の仕方も改善していき、お陰様で今では幹部メンバーも揃ってきて、組織としてうまく機能するようになってきたと思います。
Q. 明日地球が滅亡するとしたら、最後の晩餐になにを食べたいか?
妻が作る生姜焼きですかね、めちゃくちゃ美味しいんですよ。
生姜焼きにマヨネーズとキャベツですね。
Q. 番組を見ている若者たちへ向けてメッセージ
皆さんすでに努力されてると思いますし、日々頑張って生きていると思います。ですがその努力を可視化するということもすごく重要です。TwitterやYouTube、ブログでも良いので、自分がやっていることを発信してみてください。
するとそれを見てくれる人、興味を持ってくれる人が生まれて、今頑張っていることが2倍にも3倍にも広がっていきます。
情報発信は積み重ねていくものなので、ストックしていくと自分が動いていないときでもチャンスが巡ってくる場合があります。特に独身の方は、時間の自由がある今こそが頑張りどきかもしれません。ぜひチャレンジしてみてほしいです。
本日はありがとうございました!
いかがでしたか?
徳田自身の生い立ちや、当社のルーツについて理解を深めていただけるインタビューだったかと思います。今回の記事では、徳田がお話した内容を文章化しまとめております。MC陣との掛け合いや、文量の都合上カットした部分もございますので、気になった方はぜひYouTube動画もチェックしてみてくださいね!
<フル動画はこちら>