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【類設計室】本の森ちゅうおう (中央区立京橋図書館・中央区立郷土資料館) グッドデザイン賞を受賞 ~「本の森」を実現した都心型文化施設の好例として評価されました~


株式会社類設計室(本社:大阪市淀川区、社長:阿部紘)の設計事業部が設計した「本の森ちゅうおう(東京都中央区立京橋図書館・中央区立郷土資料館)」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2023年度グッドデザイン賞を受賞したことをお知らせいたします。

多世代の人、歴史、文化など多様な要素が重なりあう森のような場所に

『本の森ちゅうおう』は、東京都中央区の京橋図書館・郷⼟資料館・ホール・カフェ等からなる複合施設です。周辺は中⾼層集合住宅、オフィスや飲⾷店が建ち並び、⼦育て世代から⾼齢者、⼩学⽣や働く⼈など、多様な⼈々がそれぞれの⽬的で利⽤します。東京の中⼼部に、⼈、歴史・⽂化を始めとした多様な要素が重なりあう、森のような場となることを意図しました。

こどもコーナー

設計の背景と趣旨

答えのない創造性が求められている現代だからこそ、個⼈の枠を超えて答えを探る「共創」が加速しています。この社会潮流の中で図書館という場は、従来の学びや情報収集の枠を超える事が期待されています。そこで、⽬指したのは、『森は、無数の⽣命が織りなす⽣態系』のように、多種多様な樹⽊が、動植物や微⽣物との相互作⽤で成⻑し、新たな芽が⽣まれていくような場所です。森の様に多彩な空間を巡り移動しながら、未知なる本の世界や⼈と出会い、触発されることで、新しい繋がりやワクワク感・創造的な活動が営まれる場所になってほしいと願いを込めました。また、江⼾の繁栄を⽀えた歴史ある場所に、多世代の学びと交流を促す緑豊かな、次世代への施設群を再編する意義は⼤きく、海外観光客を含めた、世界へ発信することも視野に⼊れ『共に創る森』をデザインとしました。

計画初期には、図書館、郷⼟資料館をはじめとした関係者、区内中学⽣延べ 46 名とワークショップを重ねました。区の若⼿職員からは「世界に誇れる施設を︕」との声があがり、中学⽣からは、「おしゃべりも出来る図書館」、「寝転んで読書」、「歴史・⾵格」、「⾵薫る読書テラス」等々、出された多様で具体的なアイデアに、『森林⽣態系』のコンセプトを重ね合わせたデザインを実現しました。

共創スタジオ(ワークショップ)

2023年グッドデザイン賞 審査員評価コメント

日差しが降り注ぎ、とても明るく楽しそうな図書館である。回遊動線が計画され、都心の設計条件が厳しいところにも関わらず、随分とゆったりとした佇まいが、ここでの過ごし方に大きく影響を与えている。設計者の意図どおりまさに「本の森」が実現されている。驚くべきは、この立地である。都内の一等地である。商業施設でなく、文化施設が計画され、お金を払わずに時間を気にせず過ごすことができるのだ。都心型文化施設の好例として評価したい。

「本の森ちゅうおう(中央区立京橋図書館・中央区立郷土資料館)」掲載のご紹介

日経アーキテクチュア4月27日号、朝日新聞「建モノがたり」5月30日号、日経クロステック5月30日号など、多数のメディアで本の森ちゅうおう(中央区立京橋図書館・中央区立郷土資料館)が紹介されました。

グッドデザイン賞とは

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。

http://www.g-mark.org/

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