今回は、web3 developerとしてご活躍されている「0xpokotaro」さんにお話を聞きました!
是非最後までご覧ください!
ー本日の登場人物ー
・0xpokotaroさん
現役、web3 developerとして活躍中!ハッカソンにも積極的に参加中!
NFT開発について
ー NFT開発を学び始めるにはどうしたら良いですか?
まずは『ウォレットとブロックチェーンの振る舞い』を理解することから始めることをお勧めします。
開発を進める上で、これらの要素がどのように動作するのかを正確にイメージできること大切です。
ブロックチェーン技術には、テストネットという便利な機能が提供されています。。これにより、実際のお金を使わずにNFTや暗号資産を取り扱うことが可能になります。例えば、Ethereumブロックチェーンでは「Sepolia」という名のテストネットが特に有名です。また、大手NFTマーケットプレイスであるOpenSeaも、テストネット用のサイトを公開しており、開発者はここで安全に動作確認を行うことができます。
また「Etherscan」などのブロックチェーンエクスプローラーを使用してトランザクションを確認することで、NFTや暗号資産の取引プロセスに関する理解を深めることができます。
ー 初心者が最初に取り組むべき開発例はありますか?
初心者の方は「暗号資産(ERC20トークン)の送金サイト(画面一枚でOK)」の開発から始めることをオススメします。
理由は、小規模なプロトタイプの制作を通じて、web3開発で基礎となる「①ERC20トークンの理解、②ウォレット接続の理解、③スマートコントラクトの理解」をすることができます。
上記の基礎知識を踏まえた上で、NFT開発を学んでいくと効率的に学習をすることができます。
ー NFT開発に最適な技術は何ですか?
これから開発を学習していく方は、業務で利用されている技術の知識を身につけることがオススメです。ドキュメントも多く、ChatGPTにも質問できるため、比較的スムーズに開発が進むと思います。
以下が、ピックアップしたオススメ技術です。
フロントエンド開発
- フロントエンド:「NextJS」
- web3関連のライブラリは、一般的にReactに対応しているものが多いです。
- ウォレット接続:「WalletConnect」
- 多くのプロジェクトで利用されているライブラリです。
- スマートコントラクト接続:「ethers.js or web3.js」
- 使用方法が似ているため、覚えるのはどちらか一つだけでOKです。
スマートコントラクト開発
- Blockchain:「Ethereum」
- Explorer:「Etherscan」
- スマートコントラクトの実行履歴(トランザクション)をチェックするツール。
- Sepolia Faucet:「Sepolia PoW Faucet」
- テストネットでETHを無料で取得するためのツール
- RPC Node:「AllThatNode」
- ブロックチェーンに接続するためのエンドポイント。
- 統合開発環境:「Remix」
- フレームワーク:「Hardhat」
- まずは実装、テスト、デプロイの流れを覚えましょう。
ー NFT開発における一般的な初心者の課題は何ですか?
最初の課題は「毎日継続して学習をすること」だと考えています。
この分野は日々進化し、新しい技術が絶えず生まれています。そのため、短期間で集中的に学習してから長い間学習を中断すると、得た知識がすぐに古くなってしまう可能性があります。
現在、ハッカソンのBounty hunter(賞金稼ぎ)のチームメンバーを募集しています!初心者の方も大歓迎ですので、一緒に賞金稼ぎをして技術力を高めていきましょう!
ー 現在、興味を持っている、または注目しているNFT関連の技術はありますか?
「フルオンチェーン」という技術について興味を持っています。
通常、NFTはブロックチェーンとは別のサーバーにホストされたデジタルデータと連携しています。しかし、スマートコントラクトを使用してSVG画像を生成することも可能です。この方法を採用すると、画像生成のコードに変数を設定でき、スマートコントラクトのロジックによって画像を変化させることができます。
※ NFTアーキテクチャに関してのインタビューは こちら
結果として、ブロックチェーンが存在する限り存在し続けるNFTを作成することが可能になります。
「OnChainMonkey」というプロダクトが有名で、こちらがスマートコントラクトのソースコードです。このソースコードからSVGの生成ロジックを確認することができます。
OnChainMonkey - SmartContract
https://etherscan.io/address/0x960b7a6bcd451c9968473f7bbfd9be826efd549a#code
興味がある方は、是非、フルオンチェーンの開発にチャレンジしてみてください!