長らく日記を付けていませんでしたが、今日から復活します。3日坊主にならないように頑張ります。
当社は設立して11年が経とうとしています。
これまでの会社の軌跡について簡単に説明します。
通販事業を営む会社の代表を務める寺田が、人間さながらのAI・ヒューマノイドを作りたいという思いから2014年1月に株式会社ロボケンを設立しました。
当時としてはかなりの野望でしたので、現実を直視し、まずは堅実にIT受託から始めました。
営業界隈ではまだリーマンショックの余韻が残っていたものの、案件不足は完全に解消され、エンジニア不足の状況でしたので、案件獲得よりも人材獲得のほうを重点的に行いました。
IT受託は順調に伸びていきましたが、まだ資金繰りが苦しい先行投資の段階で、AIブームが始まり、2015年3月より小さく週末AI勉強会を開催しました。2016年夏頃、勉強会を通じて講師とともに共同研究した成果(LSTMの会話AI)を学会で発表し、キリのいいところで、勉強会は終了しました。
その後、産学連携で株価予測AIを研究していた先生が当社に入社した2017年1月より、様々な業界から請負開発・PoC・共同研究といった形でAIプロジェクトを担い、エクイティファイナンスでの調達まで達成しました。ドミニカ共和国での国際フォーラムにて登壇させていただく機会も頂きました。
当時多くのAIベンチャーが立ち上がった中で当社が選ばれたのは、環境の変化に対応できる、柔軟な創造的思考を持つ海馬型AIモデル(エピソード記憶編集、略してepiRobo)の研究開発を独自に行っていたことが大きかったのではないかと考えています。「DeepLearningを使った画像認識が得意です」だけでは、受注には繋がらなかったかもしれません。
売上がどんどん伸び、順風満帆に進んでいるかのように見えるかもしれませんが、先行投資が嵩みにかさみ、業績は悪化の一途を辿っていたのが実態でした。失敗要因として様々ありますが、AIのパフォーマンスはデータに大きく依存するため、AIの技術だけでは高精度な学習済みモデルを達成できないことを思い知らされました。
2020年1月に上場企業と合弁会社を設立し、当時在籍していたAIエンジニアの多くが移籍したのを機にAI事業から撤退することになりました。AIが汎用AIに近いレベルまで到達したら再開することにしました。
その後、ECサービス(準備のみ)・不動産売買仲介・M&A仲介・NFTマーケットプレイス(準備のみ)・楽曲制作・求人サービス・スクール・・など、冷静に振り返れば馬鹿なほど多くの事業を展開することとなりました。とりあえず、数打てば当たるだろうという甘い考えでした。そして綺麗に全て失敗しました。そこそこ健闘した事業もありましたが、やはり少なくとも業界は1つに絞って事業展開しなければ、大火傷することを教訓として学び、今は大人しくIT業界の括りから大きく外れないよう努めています。
2022年ごろ画像生成AIブームが起きていることは把握しておりましたが、何故かあまり興味が湧きませんでしたのでスルーしていました。今度は2023年1月にchatGPTの存在を知り、その時はあまりよく分からなかったのですが、2023年2月に開催されたITイベントに参加し、このchatGPTは本物だということが分かり、代表の寺田がすぐさまリサーチを開始し、2023年6月より生成AIについて学び始めました。同時にAI研究開発や生成AIを活用した数々のプロダクト開発に着手することになりました。今ではLLMをはじめ、生成AIにかなり詳しくなりました。
2024年12月より社員へのAI教育(量子コンピュータやロボットも可能な範囲で教育予定)を開始するために、準備を整えているところです。
2026~2027年にはおそらく汎用AIがサービス提供されています。というのは、本記事執筆の2024年12月14日時点でAIは人間の脳レベル(つまり汎用AI=AGI)に達成したようです(Open AI社発表)。また、その1年後の2027~2028年に超知能=ASI、そしてシンギュラリティが実現されるようです。おそらく水面下では2025年12月ごろにシンギュラリティが達成されていそうです。
数年後、AIを使った仕事が当たり前になるものと予想されますので、社会人の多くがAIのスキルを身に付ける必要があるでしょう。当然ITエンジニアも例外ではありません。だから、AI教育が非常に重要なのです。
皆様、一緒にAI時代を乗り越えてまいりましょう。