Resily株式会社(リシリー)
Resilyは、この度リブランディングを行いました。創業から4年。OKR管理クラウドを提供し、お客様との会話を続ける中で、Resilyに求められることが創業当初から変わったことを強く感じています。 ...
https://resily.com/rebranding
Resilyは、法人向けのOKR管理クラウド、およびOKR導入・運用コンサルティングサービスを手掛けている創業4年目のスタートアップです。
Resilyでは2021年6月に会社のリブランディングを実施しましたが、その一環でバリューを再設定しました。今回は、再設定した4つのバリューそれぞれにどのような想いが込められ、具体的にどのような行動を促すものかを紹介し、Resilyのアイデンティティの一端をお伝えできたらと思います!
▼会社リブランディングの詳細について
バリューを再設定した背景は、以前に設定していたミッション・ビジョンバリューが機能しておらず、会社の求心力や一体感を上手に高めていくことができなかった、という課題を解決するためです。
具体的に言うと、Resilyは、OKRという目標管理手法をプロダクトに落とし込んでいる会社です。OKRは、大きなビジョンを掲げ、高い目標に向かってアグレッシブなコミットを生みだすためのものですが、Resily社内で、この事業への熱狂や熱量を高めるための仕組みの不十分さに物足りなさを感じていました。自分たちこそOKR的なことを体現したかったのです。
こうした背景から、アイデンティティを強化するためにバリューの再設定に取り組むことにしました。
バリュー再設定はおおまかに以下の流れで実施しました。
詳しい設定の取り組みは、リブランディングの背景をまとめた以下の記事をご覧ください。
バリュー設定において重要なことは、コンセプトだと考えています。Resilyのバリューコンセプトは、「複雑なものをシンプルに解く行動を促す」ことです。
その心は。
OKRは目標管理手法のひとつであり、目標管理は組織マネジメントのためのものです。組織マネジメントは各社それぞれのスタイルがあり、課題に対する解決策は必ずしも1つではありません。そのような「複雑、カオス、抽象的」な課題をシンプルにとかねば、お客様にとって価値のあるプロダクトやサービスは生み出せないだろうと痛感していました。
そうであるならば、自分たちに求められる振る舞いは、「複雑なものをシンプルに解く」ことだと定義し、これに紐づくカタチでバリューを設定していきました。以下が4つのバリューです。
それでは、各バリューの解説と、適合した行動、不適な行動を簡単にご紹介します。
お客様に卓越した価値を届けるためのバリューです。お客様と対話し、価値として成立するソリューションを今できることに目を向けて「最短」で提供すること、そしてその積み重ねで卓越した顧客価値を生みだすことを目指しています。
YES行動:
NO行動:
難解なルールを排除し、基本にこだわった解法で信頼を得るためのバリューです。Resilyは複雑な課題に向き合っています。解法が無数にある中で信頼を得るには、難解でなくシンプルに、基本にこだわってお客様に向き合い、信頼を得ることを目指しています。一人ひとりが基本に忠実であれば、難解なルールを設けずとも、シンプルで働きやすい環境が継続すると考えています。
YES行動:
NO行動:
原理原則を実践で使いこなすためのバリューです。複雑な課題だからこそ、物事を動かす原子レベルの要因を捉えるまで追求しよう、そしてそれを価値ある解法にするために実践を重ね、学び続けよう、という想いを込めています。追求し学ぶ。そしてシンプルな解法を見つけることを目指しています。
YES行動:
NO行動:
複雑なことに向き合っているからこそ、裕り(YUTORI)をもって成長することを目指すバリューです。根を詰めて働くこともあるかもしれませんし、それによって成長することもあるかもしれません。ですが、レベルをあげ続けて仕事をするには、裕り(YUTORI)を使いこなすことも必要です。頭を空にして、緊急ではないが重要なことに向き合う時間を作り、未来を切り拓いていきます。
YES行動:
NO行動:
ご紹介した4つのバリューが、Resily社内でどのように実践されているかを簡単にご紹介します。次々と事例がうまれると、組織の凝集性が高まり、一体感を感じられて嬉しく思う日々です!
あるPdMとCSメンバーの会話
PdM:この新機能のβ版、全体公開に必要な要件多いな....
CS:「ウィンセッション」ができるようになれば、「XXXさま」「YYYYさま」「ZZZZさま」は少なくともβ機能で喜びます!
PdM:なるほど、、、その観点なかったな。ちなみに、「ウィンセッション」が実装されれば、この機能全体公開できそう?
CS:.......あ、できると思います!
常日頃お客様と会話し、サービスの効果を最大化することに頭を捻っているCS。彼彼女らを通し、PdMが顧客と疑似的に会話した瞬間(PdMはもちろんお客様にお話を実際にお伺いすることも多いです)。βを正式公開する道筋を最短にし、多くのお客様に喜ばれる機能公開ができそうな例です。
あるCTOとエンジニアの会話
CTO:エンジニアはコンピュータに指示を与えて仕事をしているのだから、コンピュータの仕組みを理解することで仕事のレベルをあげられる。(書籍を紹介する)
複数のエンジニア:(コンピュータの仕組みについて紹介している本を読み)マジですね!本当に効率上がりました!
業務ハックやTipsはいつくもあるが、基本にこだわれば、Tipsやハックなど吹き飛ぶぐらいの骨太な技を手に入れられることを示し、CTOの信頼が増した例です。
入社間もないCSメンバーと熟練CSメンバーとのやりとり
入社間もないCS:今日のお客様とのキックオフで、お客様が作成したOKRツリーにうまくフィードバックできませんでした。そもそも何が良いツリーか知見をいただけないでしょうか!
熟練CS:ここに良いツリー、悪いツリーがあるので、ぜひご覧ください!
入社間もないCS:(1時間後)自分でツリー作ってみたので、フィードバックください!
学んで実践する。そしてフィードバックを受けて実践で価値を持つように技を習得する。典型的な追求し学ぶムーブで、良きメンバーに恵まれて感動しました。
あるインサイドセールスメンバーより
社長:今日明日お休みいただきますね。
あるインサイドセールスメンバー:社長が休めると、社員はほっとします。英気を養ってください!
そうなんですよね〜。社長や事業部長クラスが休まず死ぬほど働いているの見ると、自分も働かなければならない.....と自分の幸せを犠牲にして働いてしまう方も出てきてしまうんですよね。メンバーにそう思わせるのは本当に不幸なことですし、組織全体がすり減ります。
休みをとって頭を空っぽにし、生産性高く働きたいものです。(もちろん、すごくたくさんの時間仕事をするような時期もありますけどね。だからこそ、裕り(YUTORI)を意識したほうがよいと思います。)
最後にバリューにを体現していく為のハード面である制度についてご紹介させて頂きます。
裕り(YUTORI)が未来を創るに紐づく勤務制度。
木金、または月火を休みにあてて、現業とは異なる緊急度は低いが重要度が高い仕事に時間をあてられるもの。土日の休みもあるため、現業ではないことのために4日の空白を生み出せる制度
裕り(YUTORI)が未来を創るに紐づく勤務制度。
Slackで各バリューを体現した実例をポストし、月に1度表彰する制度です。
上記で紹介した行動例は、この表彰制度であがったものです。
裕り(YUTORI)が未来を創るに紐づく勤務制度。
基本にこだわるに紐づく取り組み。
年度末の感謝の手紙を大入り袋に入れて共有する制度。役員から手書きでメンバーに感謝を伝える。大入り袋を手渡す際、感謝の言葉を直接伝える。想いが伝わるのは、言葉、次に手書き、最後にデジタルテキスト。
組織の一体感を高める。そして事業への熱狂を生みだすための仕組みとしてのバリューについてご紹介しました。バリュー再設定前の状態と比べると、Resilyのアイデンティティを強く感じられますし、仕事でバリュー体現している例を認め合うことで、嬉しい気持ちにもなります。
このようにして帰属意識が生まれて、チームの凝縮性は増していくのだと実感しつつあります。
バリュー再設定の滑り出しは順調で、これから文化として発酵されていくのがとても楽しみです。
以上、Resilyのアイデンティティの一端として、バリューについてご紹介しました。
こんなResilyで一緒に組織文化をつくり、複雑な課題を持つお客様にシンプルな解法を提供したいと思っていただけた方、ぜひ一緒に働きましょう!