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Resilyは「躍動するチーム」へ変革します!創業4年目。組織を強くする為のMVVリブランディング施策とは?

Resilyは、法人向けのOKR管理クラウド、およびOKR導入・運用コンサルティングサービスを手掛けている創業4年目のスタートアップです。

今、なぜMVVを刷新するリブランディングをしたのか、どのようにリブランディングを進め、組織はどのような変化を遂げたか、約8ヶ月に及ぶリブランディングの軌跡を紹介します。


これまでのResilyの活動と"組織"における問題点

恥をしのんで言えば、Resilyではミッション・ビジョン・バリューが機能していませんでした。
バリューは形骸化し、日々の業務で意識されることもなければ採用面談で熱意をもって伝えようとすることもないし、候補者の共感を確認することもない。

ミッションは言葉としては一定浸透していましたが、「必死になって日々ひとつひとつ積み上げていく石が、一体どこにつながっているのか」に迷うことも多々ありました。
スタートアップ企業に流れる「仕事の波」に追われて、わかっているが直視できない現実にもがいていました。

Resilyには、メンバーがはっきりと意識できるような"アイデンティティ"は存在しなかったのです。



*新たなResilyロゴ。リブランディングを通して会社のアイデンティティが出来上がりつつある。


打ち手としてのリブランディング施策。なぜMVVに取り組んだか

経営陣としても、せっかく会社や事業に魅力を感じてJoinしてくれたメンバーが迷う姿に心を痛めていました。しかし、いつしかそのメンバーの姿が、メンバーから見る自分たちの姿であることを自覚し、強い危機感を抱きます。

会社を変えよう。

そう決意し、組織の変革を心に決めました。ですが、何をしたらよいかはっきりとしたイメージがあるわけではありません。かろうじて存在するアイデンティティは「OKR」。目的意識をもって、高い目標にもメンバーがワクワクして取り組み成長を実現する、これが「OKR」の考え方です。

この原理原則に従い、自分たちが「やるべきこと」と、「なんのためにそれをやるのか」、これを最上段から定義し、メンバーが貢献実感を得られるようにしたいと思いました。そして共感の力で会社を前に進めていきたいと強く思いました。

誰にも恥じず、誰にも臆せず、辛抱のときにも心に強く留めておけるようなビジョン・ミッション・バリューをつくり、創業者である自分自身と会社にもう一度命を吹き込む覚悟で取り組むことにしました。

策定までどのような苦労や気づきがあったか①ー伝え、わかちあい、伝播させる

「家族やパートナーにResilyのやっていることをうまく説明できない」
「自分たちのサービスの価値をお客様の課題に合わせて言い換えているが、一体何が本当なのかわからない」

このような社内の声を聞きながらリブランディングがはじまりました。会社の状態を目の当たりにし、プロジェクトを完遂できるかどうか不安を覚えましたが、創業の思いは当時から変わりません。それは、「仕事が義務のように感じる体験を世の中から失くしたい」ということです。

前職のSansanは本当に素晴らしい会社ですが、ミッションドリブンのカルチャーの中、「社会に約束した仕事を確実に遂行することを優先し、楽しんで仕事することを置き去りにする」ような日々でした。仕事は評価されたとしても、張り合いがない気持ちを抱えていたものです。
(これはあくまで個人の感想であり、当時の自分が仕事を義務のように感じていたという体験談です)

リブランディングプロジェクトのメンバーに、上記のような創業前のエピソードをひとつひとつ共有し、だからこそ大事にしたい世界観や感情、理想の状態を言葉にしていきます。

自分の拙い言葉にもめげずに問いを投げかけ、辛抱強く言葉を探してくれたメンバーの根気がなければ、到底活動を継続できなかったかもしれません。


*プロジェクトメンバーで洗い出した言葉の一部


辛抱強く一緒に前に進もうとしてくれるメンバーに感謝をするとともに、本気の言葉を分かち合うことで、その想いは伝播するのだということにプロジェクトの初期に気づけたことは、非常に大きな体験でした。


*ビジョン共有合宿。コロナ下でリモート参加も含めて実施。


この手応えがあったからこそ、MVV刷新を終えることができたように思います。

記事のタイトルである「躍動」は、ビジョン「みんなが挑戦に躍動する世界」からとっています。躍動にいたる強い鼓動を感じ、プロジェクトは進んでいきます。

策定までどのような苦労や気づきがあったか②- 経営陣の最も充実した時間の思い出から、組織の良い状態を定義する

リブランディングプロジェクトのメンバーの取り組みでビジョンを紡ぎ出し、その後は経営陣にプロジェクトを引き継いでミッションとバリューを策定していきます。

経営陣の事業に対する姿勢はとても真摯なものです。お客様への提供価値に妥協をしたくない。お客様との対話の中でも「安心して任せていただくため」のプロフェッショナリティを感じていただけるようにする。このような精神が身についており、社会とお客様への約束であるミッション策定は引き継ぎ後、ほどなくして完了します。

ですが、バリューを決める段になると、3人の経営陣の個性や価値観のすり合わせがなかなかうまくいきません。

互いに存在を認めない、ということでなく、個性が全く異なり、それぞれがそれぞれのやり方で成立していました。真似できなかったり、そのスタイルに干渉しようとも思っていなかったのです。

それがゆえに悪い意味での遠慮が働き、どんな軸で価値基準や行動基準をととのえるべきか、検討もつかなかったのです。



そこで、経営陣が最も充実したと感じる時間を思い出し挙げていくことで、本当に大切にし、みんなに共有したい価値観が見えてきました。

「スタートアップの何も資源がない中で価値を生み出す精神」、「当たり前のことを卓越したレベルで遂行するプロ意識」、「物事の原理原則を追求し、実世界に耐えうるように使いこなす探究心」

このような価値観が徐々に見え始めます。

ここからは怒涛のように物事が決まり、それぞれの魂がこもったバリューができあがりました。それは経営陣全員が自信を持って共有できるものでした。

経営陣が妥協せず大切にしている価値観だか らこそ、命が吹き込まれ、「組織が最も良い状態」をイメージすることができるのだと気づきました。


どのようなビジョン・ミッション・バリューになりましたか?

リブランディングの全体像を掴みたい方は、こちらのリブランディング告知ページを見ていただければと思います。

リブランディングリリース告知ページ


ビジョン:「みんなが挑戦に躍動する世界」
ミッション:「未来をつくるためのチームの会話をスタートさせる」

このビジョン・ミッションは、「会社の優先事項を揃え、高い目標に向かっていく」というOKRの機能的な価値に加え、仕事に「義務感」ではなく「躍動」を感じてほしいという情緒的価値を前面に押し出した点に強い想いを込めています。

高い目標に向かえば、必然として困難が待ち受けます。人生も仕事も、良いときもあれば悪いときもある。悪いときには悪いものが目についてしまうものですが、会社の中で生まれる小さな成功のストーリーをもとに未来をつくる会話に参加できる限り、会社という船が前進していることは忘れません。自分が高波に溺れそうになっていても、船を漕いでいるチームと一緒に波を捕まえることでまた躍動できる。

チームとして未来に向けた会話を重ね、その物語に耳を傾けられると、仕事はひとりのものでなく共同作業に変わります。こうした連帯の中で、仕事のおもしろさを感じてほしい。自分なりの挑戦を楽しんでほしい。これがビジョン・ミッションに込めた思いです。

目標への深い共感を生み出す会話のきっかけを増やすことがResilyのミッションであり、この考えを広め、挑戦に躍動する人が増えた世界を実現するのがResilyのビジョンです。

そして、挑戦に躍動できる人たちが増え、世界を前に進める物語が増えることを目指して活動していきたいと考えています。



これからResilyが目指す「躍動」するチームになるための意気込み

すでにプロダクト開発やカスタマーサクセスのメンバーの間で、「未来をつくる会話」という単語が飛び交ったり、会社全体で躍動しているか、という声が聞かれます。また、バリューの体現例や面談候補者の方とのバリューのすり合わせ方を決めるワークショップを実施したことで、採用への目線がメンバーの中で変わったように感じます。

まだMVVを策定したばかりで、これから磨きをかけて組織文化をつくらねばなりませんが、活動の第一歩となった制度をひとつ紹介したいと思います。(バリューについては別途記事を書きおこし、詳しく紹介したいと思います)

勤務制度として、「なるきゅう」というものをリリースしました。裕り(YUTORI)が未来を創る、のバリューに紐づく制度です。

*裕り(YUTORI)が未来を創る、の説明資料


目の前の業務に集中して成果をあげることも重要ですが、ふと、「今よりもレベルの高い仕事をこなせるのか」という不安がよぎったりしませんか?

重要だけれども緊急度が低いテーマにしっかり時間を使えていないのかもしれません。

Resilyが向き合っている課題は複雑なものですので、メンバーには「自分自身」のアップデートのために十分に時間を使ってもらいたいと思っています。そこで、「重要だが緊急度が低いテーマ」に対し、4日間という時間を自由につかえる制度として、なるきゅうをつくりました。

「なるきゅう」を使った場合、しっかりと自身の現状を把握して、やるべきことを考えてもらいます。実際の進捗はそのあとから得られれば良い。余白の時間を生み、これからやるべきことを定めることで、挑戦への躍動のための準備が整い、仕事が「義務」から「楽しい」ものになっていくと信じています。

*なるきゅうの由来は、将棋の「歩」が「金に成る」というもので、アップデートされて金になって欲しいとう想いが込められています。



終わりに

ここまでにご紹介したのは、Resilyが再度スタートラインに立つまでのストーリーです。Resilyではこれから「躍動」するチームになるためにまだまだ取り組みが必要です。そのためには、一緒に組織文化をつくるための仲間が必要だと思っています。ここで書いたものを机上のものにせず、命を吹き込んでいきたいと考えています。

ぜひResilyにJoinして、一緒に組織文化をつくっていきませんか。

お客様への提供価値に真摯に向き合える会社で、一緒に働けることを楽しみにしています。

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