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建築ディレクターの仕事とは?一棟リノベーション編【リビタ社員インタビュー第9弾】

募集概要だけでは語り切れない、リアルな仕事内容や働く社員のストーリーをお届けします。

今回は【一棟の建物を、集合住宅・シェアオフィスへとまるごとリノベーションする事業】を、建築ディレクターとして担当する山本さんです。

▼募集概要はこちら
リノベーションで豊かな住まい・くらしをつくる建築ディレクター


今回インタビューした人:山本 裕文さん

広島県出身。大学では建築意匠設計のようなハードを学び、その後はまちづくりやコミュニティデザインのようなソフトを研究。その過程で、ハード・ソフトがバランスよく整った状態が心地の良い時間や場を持続的に作りだすことができるとの気づきを原点に、リビタではお客様にとって、心地よいつながりや生活の実現のお手伝いをしたいと考えて日々プロジェクトを推進中。趣味はランニング。2016年にリビタ入社。

ーーー山本さんは学生時代にどんなことを学ばれていましたか?

山本(以下、山):大学は建築学部で、修士課程では都市計画や街づくりを学んでいました。地方都市の再生分野の論文を読んだり、地方都市における音楽によるコミュニティの研究をしていました。山形県の鶴岡市に3カ月くらい住み込みをして、そこで暮らす方にインタビューをして回ることなどもしていましたね。自分も地方都市出身なので、将来地方都市でまちづくりができたらいいなという思いを馳せつつ過ごしてきました。


ーーーリビタには新卒で入社されましたが、きっかけはどんなことでしたか?

山:研究室の本棚に、リビタの事例冊子がたまたま置いてあったのがきっかけです。地域のお祭りに住民や社員が一緒に参加しているような事例が載っていて、ハードのリノベーションだけにとらわれない街づくりにも関われるような様子が魅力的に映りました。だけど、当時ベンチャー的な会社だということは聞いていたので、「きついだろうなー」「あんまりハードワークのキャラじゃないんだけどなー」とは悩んでいて (笑)。



ーーーそうだったんですね(笑)最終的にはどうしてリビタへの入社を決めましたか?

山:地方都市のまちづくりをやりたかったので、市役所や東京都などでの公務員も考えていたんですが、そこに入る前に一度荒波に揉まれてみようと思ってリビタに入りたいと思いました。当時は3・4年くらいのつもりでいたのですが、気が付いたら7年が経ち、今に至っています。ちなみに、公務員以外だとディベロッパーや鉄道会社も検討をしていました。


ーーー入社してみて、ギャップはありましたか?

山:同期が5人いるのですが、考えや温度感が近くて、「パラレルワールドみたいに存在していたんだ!」と驚きました。趣味嗜好が同じというよりは、空気感ややさしさの角度が似ていたり、一瞬で親友みたいな感じになれました。働き方の部分でも、ハードワークを心配していたのですが、5年前の渋谷から恵比寿へのオフィス移転などもきっかけに、どんどん働きやすくなっている実感です。



ーーー今はどんなプロジェクトを担当していますか?

山:僕は分譲マンション、賃貸マンション、シェアオフィスなどへの一棟まるごとリノベーションプロジェクトを担当しています。1年に3-4物件くらい担当をしていて、これまで15物件程度に関わっています。プロジェクト期間が長く、企画から工事完了まで1年くらい、長いものだと3年くらいのプロジェクトもあるので、リビタの中でも長いプロジェクトタームに関わる事業です。


ーーーどんな役割を担っていますか?

山:建築ディレクション担当です。販売やリーシングを含めた企画推進担当とペアを組んでプロジェクトを進めていきます。僕は建築担当なので、社外の設計者さんや施工者さんとチームを組んで、それらのマネジメントをしながらプロジェクトを進める役割です。具体的には、物件の企画、設計要件の整理、施工者さんとの見積もり調整、全体のスケジュール管理、引渡し後のお客様のお困りごとの対応などです。各分野のプロフェッショナルと一緒にチームを組んでマネジメント業務を進めています。



ーーー「ひとり立ちできた」と実感し始めたのは、いつ頃ですか?

山:僕の場合は4-5年目くらいのときでした。はじめはサブ担当としてメイン担当の背中を見ながら、一連のプロセスを覚えていきました。とにかく付いてまわり自分に刷り込んでいきましたね。


ーーー悩んだり、迷ったりするときも多いと思うのですが、そういった時はどうしていますか?

山:上長に一部始終を報告してオーソライズを取って進めていくので、その中で困っていることがあればシンプルに「困っている」と言って相談をしています。現場の状況を正確に整理して、チームで共有して、方針を煽るというのが僕の仕事なので、そういったことをより正確にできるように今も鍛えています。


ーーー新卒・キャリア採用問わず、新しく入社される方にアドバイスはありますか?

山:いっぱいあります!「このパターンのときは、こうする」など事前に伝えられることがたくさんあるのですが、やりながらお伝えしたり、見てもらうのが一番早くて分かりやすいと思うので、やっている姿をよく見ていてくださいといった感じです。



ーーー設計者でも施工者でもなく、事業主としての建築ディレクション担当の魅力はどんなことだと思いますか?

山:僕たちは、衣食住すべてがヒントになると思っていて、そういった暮らしをすべて自分の仕事に注入し、提案ができることが魅力だと思っています。


ーーー働き方について、どんな時間の使い方をしていますか?

山:現場30%、オフィス50%、やろうと思えば在宅20%くらいです。現場以外では、プロジェクトごとに週1回の社内定例があります。関係者が多く、決めなくてはいけないことが多いので、その定例で抜け漏れなく確認をして、スケジュールの遅れが出ないようにしています。自分たちが遅れると、周りに迷惑をかけてしまう仕事なので、定例だけではなく臨時の打合せもたくさんあります。


ーーー打合せを有意義な時間にするために気を付けていることはありますか?

山:定例は短時間で複数の議題を決める必要があるので、建築領域における現状を分かりやすく、正確に伝えて、「問題に対してこういったアクションをしようと思ってますがいいですか?」のように、できるだけYES or NOで答えられるように準備をして臨んでいます。



ーーー多くの関係者がいて意見が合わないこともあるかと思うのですが、間に立つことの多い建築担当として、そういったときはどうしていますか?

山:意見自体が割れることはあまりないですね。情報が足りなくて、同じ意見にならないことはあります。そのときは、相手に対して情報提供をしたり、逆に相手から情報をもらったりします。打合せは、意見が違うことを確認し、そこを埋めるための時間だと考えています。YES or NOで結論づけられなかったら、しっかりと相手の意見をもっと聞いて、どこに種があるかを探す感じですね。


ーーーどんなときが楽しいですか?

山:以前、リノア北赤羽という約150戸の一棟丸ごと分譲プロジェクトを担当していました。企画の軸が「まちに開かれた共用部」で、そこをどんな空間にするかをたくさん相談して、決めて、たくさん大変なことがありました。実際に入居が始まり、子供たちが遊んでいる姿を見たとき、すごく幸せを感じましたね。また、企画フェーズで僕らのお願いしたことを設計者さんから設計提案してもらったり、頭をぐるぐる回転させて面白いことをひねり出す時は楽しいです。これはリビタだからこその面白みだと思うので、より楽しもうと思います。



ーーー逆に大変なときはどんなときですか?

山:リノベーションなので、新築以上に工事中にうまくいかないことが多々あります。「開けてびっくり」とよく言うんですけど。あとはお客様からお叱りを受けることもあります。問題が発生してしまったときは、スイッチを切り替えて、「失敗がないところに成長もない」「問題が発生した所に今後の僕らの成長のヒントがある」と脳みそを切り替えて、前向きに物事に取り組むようにしています。この7年間で心構えが鍛えられたと思います。


ーーーどんな人がこの仕事に向いていると思いますか?

山:誠実な人が向いてるかなと思います。なぜかというと、僕は24歳でこの仕事を初めて、大先輩の50歳くらいの施工者さんや40歳くらいの設計者さんに対して「~してください」と言ったり、してもらったことに対して「ここはよくないから直してください」と指摘したり、対等にコミュニケーションを取らなくてはいけないポジションで、嫌われたら終わりだと思いました。好かれる必要はないけど、信頼されていないと伝わらないので、そういった面で誠実な人が向いていると思います。


ーーー大先輩に言いづらいことを言わなくてはならないときは、どんなことを心がけていますか?

山:僕は「自分のおばあちゃんに伝えるように」話をしてます。そうすると心を込めて話すようになるじゃないですか。あとは、相手の服装に自分の服装も合わせています。見た目も重要だと思うので、何か伝えなくちゃいけないというときは特に。自分の気持ちもパキっとなります。



ーーリビタ社のいいな!と感じているところはありますか?

山:誠実な社員が多いと思います。7年働いていてそう思うので嘘はないかと(笑)。以前ストレングスファインダーをやったときも、先生が「リビタの社員さんは他に比べて誠実性が高いです」とおっしゃってました。


ーー山本さん、ありがとうございました!


募集概要だけでは語り切れない、リアルな仕事内容や働く社員のストーリー、いかがでしたか。ちなみに写真はすべて山本さんが建築ディレクションを担当した一棟建物のリノベーション事例(リノア北赤羽)でした。ご興味をお持ちいただけましたら、採用ページもご覧ください。


募集概要
リノベーションで豊かな住まい・くらしをつくる建築ディレクター

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