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相手のことを理解して提案する営業スキルで、夢に寄り添う。元営業職の3人が語るキュレーターの仕事

クラウドファンディングサービス「Readyfor」でプロジェクトを立ち上げてお金を集めようとしている方々を、私たちは「実行者さん」と呼んでいます。

その実行者さんのプロジェクトを実現するべく、企画からクラウドファンディング達成まで伴走する「キュレーター」。社内でもキュレーター職に就いているメンバーの数が最も多く、READYFORのビジョン「誰もがやりたいことを実現できる世の中をつくる」ために欠かせない存在です。

キュレーターの仕事は、実行者さんたちの想いをたくさんの人に届けるために、戦略の設計からリターンの検討、クラウドファンディングページのプロモーション活動まで多岐にわたります。そのため、メンバーの経歴もさまざま。

前回の元編集・広報職編に続き、今回は営業職からキュレーターに転職した3人に「キュレーターに転職してどうだった?」「これまでの経験は結びついている?」といったリアルな声を聞いてみました!

元営業職のキュレーター3人が集まりました!

小林卓司

2017年9月入社。入社から2018年7月までキュレーターを務めた。現在はプロダクト運用チームに所属し、シンプルプランのディレクターとしてサービス改善に携わる。年4回の全社公式行事の運営も担当。前職では住宅メーカーにて個人住宅の営業をしていた。


米本拓

2018年12月入社。フルサポートプランのキュレーター。前職ではリース会社で医療機関への法人営業をしていた。

金久保智哉

2019年5月入社。フルサポートプランのキュレーター。前職では銀行で法人営業をしていて、READYFORの採用担当が知人であったことをきっかけに転職。

目の前の人の目標に寄り添える仕事に魅力を感じた

── READYFORに転職されたきっかけを聞かせてください。

金久保:私はもともと銀行でご融資やグループ会社の紹介などを行う法人向けの営業をしていました。ご融資を実行する前、銀行の中で「審査」を行います。営業部と審査部の間で議論をするんです。営業側の人間はお客さん(企業)の力になるために、なんとか審査を通そうとします。でも、過去の決算書を元にして、お金が確実に返ってくるかどうかが融資の基準。「この人の力になりたいな」と思っても、なかなかお手伝いできないことに悔しさを感じる場面もありました。

転職するかどうかを考え始めていた頃、READYFORで働いている知り合いがFacebookでシェアしていた採用情報をたまたま見かけて。会社のことやクラウドファンディングについて話を聞いてみたら、クラウドファンディングなら銀行がお金を貸せないであろう人にチャンスを届けられるし、キュレーターになれば目の前の方の力になれると知りました。

そう聞いてすぐに、「クラウドファンディングに関わる仕事をしたい」と決意しましたね。数あるクラウドファンディングサービスの中でも、大学生の頃に携わっていた国際協力に関われたり、温度を感じられたりするプロジェクトが多かったことがREADYFORを選んだ理由です。

米本:私は物を介した融資をするリース会社に所属していました。医療業界を担当し、病院やクリニックなどがお客様でした。

あるとき、お客様のクリニック移転に際して2億円程度必要になり、銀行の融資とリースだけでも足りず、他の融資も必要になったんです。そのコーディネートを全て任されて、初めて物のリースという点の関わり方だけでなく、一つの目標に寄り添った仕事をできた手応えがありました。

この経験が心に残って、目の前の人の目標を実現するために力になれる仕事をしたいと思うようになったんです。その後WantedlyでREADYFORを見つけて、採用担当の方のお話を聞いて、そのまま「キュレーターの仕事がしたい」と決めました。迷いはなかったですね。

小林:僕は前職で住宅メーカーに所属していて、個人のお客様に注文住宅の営業をしていました。会社も仕事も好きだったのですが、仕事している時間は「この会社に所属している小林」であって、自分の人生じゃないように思えてきたんです。

そうではなく、会社で仕事している時間もそうでない時間も、自分の人生として生きたい。人生を変えたいと思うようになりました。

その頃Wantedlyで、当時の採用担当からスカウトをもらったのがREADYFOR。話を聞きに行ったら、サービス自体もおもしろいですし、何より「誰もがやりたいことを実現できる世の中をつくる」READYFORのビジョンに惹かれました。その「誰も」の主語に自分も含まれる状態をこの会社でつくっていきたくて、入社を決断したんです。

── 職種の変更も伴う転職に、不安はありませんでしたか?

金久保:私は大手企業からベンチャー企業への転職だったので、正直不安はありました。いろいろ考えをめぐらせることはあれど、結局人生は一度きり。もっと個人の夢に寄り添っていきたい気持ちを優先することにしました。

営業からキュレーターへの転職は、どちらも収益を生み出す最前線にいるので共通点があるだろうと思っていました。それに、面接の過程で採用担当者が私のやりたいことを汲み取ってくれて、「そういうことをやるなら、キュレーターじゃない?」と提案してくれたんです。だから職種を変えることへの不安はなかったですね。

米本:私は転職前に営業のスキルがキュレーターに活かせるかどうかを意識していなかったのですが、「目標に向かっている人の力になれる仕事をしたい」と思っていたので、不安は感じませんでした。唯一あるとしたら、文章を書いたり編集したりする工程があると聞いて、前職では硬い文章しか書いていなかったのでそこはドキドキしましたね。

小林:僕もキュレーターの話を聞いていて営業に似ているなと思ったので、あまり不安は感じていなかったです。

営業もキュレーターも、コミュニケーションが重要

── 実際に入社してみて、営業職とキュレーターの共通点はどのようなところに感じているのでしょうか。

金久保:営業もキュレーターも仕事のベースがコミュニケーションなので、転職後も同じように雑談を大切にしています。前職の頃からお客様の好きなものを聞いて仲良くなるきっかけにしていたので、キュレーターとして実行者さんとお話する際も意識しています。

米本:雑談は重要ですよね。私は前職で北海道、東北、関東と転勤してきて、西日本も旅行してきたので、話のきっかけを持っている土地が多いんです。前職ではお客様のエリアが限られてきましたが、Readyforは全国からお話をいただくので、そういう引き出しを活かせるのはおもしろいですね。

小林:僕は二人と違って前職でもBtoCの営業を経験しているのですが、お客様が住宅のことを知り尽くしているわけではない前提でお話していたんです。

同じように、クラウドファンディングも仕組みや方法をすでにご存知の方はなかなかいません。疑問を持っている方に対していかにわかりやすくお伝えして適切な提案をできるかどうかは、前職の営業と共通しているなと思いますね。

金久保:確かに! 営業のプロセスって、相手を理解することと提案することの二つに大別されると思っていて、それはキュレーターも同様ですよね。

実行者さんと同じスタートに立って、同じゴールを目指すキュレーター

── キュレーターと営業職の違いは、どのような点に感じますか?

米本:これまでBtoBの営業だったので、BtoCになった変化は感じています。実行者さんは学生さんから主婦の方まで、10代から80代までと、職業も年齢もさまざまなので、BtoBのビジネスらしいコミュニケーションを変えていく必要があるなと。

金久保:BtoBだと利益を重視する性質が強い営業でしたが、実行者さんは目標金額というゴールのその先を見据えている。数字だけではない夢に向かっている。その目標に気づけて伴走できるキュレーターでありたいなと思います。

小林:営業とキュレーターの決定的な違いは、キュレーターと実行者さんが同じスタートラインに立って一緒にゴールを目指す点じゃないかと思っていて。

営業って自社の利益を盛り込んだ提案をしますが、キュレーターの場合はプロジェクトが達成しないと僕らにもお金が入らない。実行者さんも、クラウドファンディングによって集めたお金でアクションしようと思っていたことを実現できない。

米本:ああ、そのとおりですね。

小林:キュレーターと実行者さんであればどちらも「達成しないとお金が入らない」を前提にしているので、僕が提案したことに関して実行者さんと議論になったこともありますし、営業担当に求められるコミュニケーションとは性質が違いますよね。

金久保:そうやって同じゴールを目指せるからこそ、READYFORに転職してつながりを広げることができました。コーヒー屋、ピアニスト、住職、看護師。これまで出会えていなかった全国各地にいる実行者さんの挑戦に寄り添って、一緒に夢を目指す関係を築けることは、一生の宝だなと思っています。

米本:すごくわかります。前職であれば、私なら同じエリアをまわって医療業界のことしか知らなかった。今は全国に顔のわかる実行者さんがいて、その方の内面に踏み込んだ密なコミュニケーションを重ねています。「あの地域にはあの方がいる」って実行者さんの顔が思い浮かぶので、いつか行ってみたいですね。

── 営業職ではあまり経験のなかった文章を書くことに関しては、いかがでしたか?

米本:すでに公開されているプロジェクトページを読むことと、フィードバックを蓄積することを重視しています。READYFORのメンバーが文章をレベルアップさせるために指摘してくれるので、言われたことを一つずつ活かしていこうと。

金久保:吸収できる材料は、たくさん公開されていますもんね。

小林:前提として、キュレーターはライターではないです。「書く」よりも、表現や構成、見せ方を考えることが文章におけるメインの仕事。キュレーターが書くわけではないので、不安視する必要はないかなと思いますね。

READYFORが自分の夢を叶える一歩目に

── 最後に、みなさんがこれからやりたいと思っていることを教えてください。

金久保:資金集めのプロになりたいです。前職で企業がお金を借りる方法を学び、今はキュレーターとして、個人や民間団体がお金を集める方法を学んでいます。今後は企業における出資のことも学べば、資金調達の方法を網羅できる。

そしたらやりたいことがある目の前の人に合わせた方法を伝えられるので、今はまずキュレーターとして経験を積んでいきたいですね。

米本:私は北海道出身なので、北海道でも仕事ができる環境をつくりたいです。スノーボードが好きなので、週の半分は北海道にいる働き方がREADYFORでも実現できるのか、探ってみたいなと思いますね。

小林:今はキュレーターを離れてプロダクト運用チームで全社に関わる仕事をしているので、全社に影響を与えるようなサービス改善をしていきたいですね。あとは個人的に、コーヒーショップをやれたらいいなと思っています。

相手の夢に寄り添うことを、営業の経験が助けてくれる

3人のお話を聞いていると、前職での営業経験を土台にしながら、営業職に就いていた頃とは異なる実行者さんとの関係づくりを楽しんでいることが伝わってきました。あなたのコミュニケーションスキルを活かして、目の前にいる実行者さんと一緒にお金だけでないゴールを目指せるキュレーターにチャレンジしてみませんか。


text by 菊池 百合子

photo by 戸谷信博

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