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RCFバーチャルツアー〜制度編〜「一般社団法人RCF」って、どんな職場?

こんにちは。RCFの広報担当 矢澤です。

「NPOなど非営利組織(ソーシャルセクター)で働く」ことを考え始めた方や、RCFのことをもっと知りたい!と思ってくださっている方から、よくいただくのが、冒頭のご質問。

そこで、「オフィス」「制度」「風土・カルチャー」「働きかた」の4回に分けて「バーチャルツアー」を連載します。RCFの雰囲気を、少しでも知っていただければ幸いです!

★お断り:記事は全て掲載当時の情報です

RCFは非営利団体(NPO)ですが、全員が有給スタッフです。当然ながら、一般的な企業や行政などの職場と同様、労働基準法はじめ関連法令などにもとづき、就業規則をはじめ、さまざまな社内制度やインフラが整備運用されています。

「社会的な課題の解決に取り組む団体」であることも踏まえ、地味だけどユニークな(笑)特徴がある制度もいくつかあります。この記事では、それらを中心にご紹介いたしますね。

(1) BYOD(Bring Your Own Device、仕事用パソコンやスマートフォンは私有のものを使う)

RCFでは、業務用のパソコンや携帯電話(スマートフォン)は原則、ご自身で日々お使いのものを利用する制度となっています。(※業務目的上の理由や職種によっては、私有ではなく支給端末を利用するスタッフもいます)

一般的には「BYOD」と呼ばれるワークスタイルです。

BYODとは、企業などで従業員が私物の情報端末などを持ち込んで業務で利用すること。

グローバルでは半数以上、国によっては9割以上の企業がBYODと言われています。

ただ、日本における多くの職場では、リスクを全て把握管理したがる傾向が強く、業務で利用する情報機器は会社側が一括で調達して支給するのが一般的なのが現状ですから、初めての方からは、驚かれることが多い制度でもあります。

ですが、インターネットの普及率は9割、スマートフォンは6割を超えた現在の日本でのベンチャーにとっては、合理的な制度ではないでしょうか。

BYODによって間接費を抑えることにより、1円でも多くの費用を社会課題解決に必要な費用として充当できます。

またスタッフ側も、端末を「2台持ち」する必要がなくなり、普段から使い慣れた端末で仕事ができるため、生産性向上が期待できます。

なお、かかった経費が社員の持ち出しになってしまわないよう、スマートフォンは原則定額制で契約いただく、また業務での電話は料金を分割するために専用スマホアプリの使用を徹底する、といった工夫をしております。

またセキュリティ面でも、OSバージョンやウイルス対策ソフトの設定等を確認するほか、入社時をはじめ必要なタイミングで、個々のパソコンでのセキュリティ施策チェックを行う、といった対策を行っております。

(2) ITフル活用

地域拠点が多く、また出張も多いRCF。ITによるコミュニケーションは不可欠です。

FacebookなどSNSを使うシーンも増えてきました。

「空気」のようにITを使っておりますので、ITに抵抗感がある方にとっては、初めは少し厳しい環境かもしれません。ごめんなさい。

RCFとして導入している主な業務ITをご紹介します:

◎グループウェア(メール、スケジュール、ファイル等の共有システム)

Google Apps for Work」を利用しています。

ミーティングの議事メモは「Googleドキュメント」での共同作業、その場でリアルタイム共有が当たり前。「Googleハングアウト」で出張先、各拠点、在宅勤務中のスタッフとの打ち合わせも、日常的に行われています。

ちなみに月に1回、「Googleハングアウト」で全拠点を結んで開催される社内の全体会議のようすはこんなかんじ。↓ 拠点にいるメンバーとも、顔を見ながらいろいろなコミュニケーションを行っています。

◎勤務管理システム(勤怠、工数、経費精算)

複数のプロジェクトをかけもちしたり出張が多いスタッフが多いことから、勤務時間の管理や工数管理、経費精算のための基幹システムとして「チームスピリット」を利用しています。

2016年8月にはチームスピリット社オウンドメディア「カタリスト」に取材いただきました。よろしければあわせてご覧ください。

震災復興から社会貢献のコーディネートへ NPO事業を継続させるための仕掛けを作る(前編)(人を変え、企業を変え、世界を変えるメディア「カタリスト」)

東京と現地に拠点を持つ強みと難題が併存 インターネット活用で高レベルの経営力を(後編)(人を変え、企業を変え、世界を変えるメディア「カタリスト」)


◎その他コミュニケーションツール

メールの補完となる社内コミュニケーションツールとして「チャットワーク」を活用。代表電話に入電した電話メモや、最新のプレスリリースなどの広報関連情報共有、また「担当プロジェクトで◯◯◯に困っています、誰か知見ある人いませんか?」等々、さまざまなやり取りが行われています。


ここまで主な社内システムの紹介をしてまいりましたが、、、

お気づきですか?すべて「クラウドシステム」です。

データは全てクラウド上にあり、パソコンなど端末のローカルに残す必要が無い。だからBYODが可能なのです。

(3) 月間バリューアワード

RCFには2013年に当時の社員全員で約3ヶ月間、何度も議論を重ねて作った「ビジョン・ミッション・バリュー」があり、RCFのアイデンティティとして、とても大切にしています。

このうち、RCFのバリュー(行動基準)である

・価値にコミットする

・チームをつくる

・当事者として関わる

・矛盾と不確実性に挑む

・常に学び続ける

を最も良く体現した社員(代表理事以外全員が対象)を、社員相互の投票で毎月選ぶ制度が、バリューアワード制度です。

「売上・受注・イベント実施」等の「成果」ではなく「バリュー」をいかに具体的に体現しているか、に注目するのがポイント。

アンケートフォームから匿名で投票するのですがその際、どうしてその人に投票するのか、推薦コメントが必須となります。

毎月1〜2名がアワード受賞、毎月行われる全体会議で顕彰&代表理事から副賞を授与されます。

そのあと、選外になった方も含め、投票があった方全員へ、推薦コメントがフィードバックされます。アワードを受賞しなくても、自分が他の方からどう見られているのか、自分自身をふりかえったり、自信につながったりします。

中には「いつもスゴイと思っています」「いつもイイ仕事をしてくれてありがとう」といった、いわゆるサンキューメールに近い内容のこともあります。

社内でこういった社員の顕彰制度を設けている職場はおそらく多いと思われますが、「選外になった人へも推薦コメントをフィードバック」までやっている職場は、あまり多くないのではないでしょうか?

なお、広報ではアワード受賞者へのインタビューも行っており、社内報(社内にGoogleサイトを立て、社内報としてブログを運用しています)や、Facebookなどで紹介しています。このWantedlyでも採用ブログ内にて社員インタビュー掲載を続けていきます。ぜひ、ご覧ください!

(4) みなし残業制度

効率的な働きかたに関する意識向上などを目的として、フルタイム勤務の正社員を対象にみなし残業制度を設けています。(20時間分の固定残業代を月給に上乗せして支給)

(5) 災害ボランティア休暇

(入社6ヶ月以上の社員が対象の制度です)2016年4月に発生した熊本地震をきっかけに「災害ボランティア休暇制度」が開始、運用されています。

東日本大震災発災直後の災害支援をルーツとしているRCF。甚大な災害が発生した後の緊急復旧期から復興への道筋を、自ら現場に足を運んで知る経験は、RCFスタッフとして重要な行動であり、これを応援するために設けられました。

事後報告を条件に3日間まで有給休暇として認めるほか、交通費の補てんも行います。

(6) 就業規則

事実婚に対応するなど、多様性に配慮した内容の整備を進めております。

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いかがでしたでしょうか。

小規模な非営利団体であり、もちろんまだまだ発展途上ではありますが、RCFでは、社会課題の解決に向けて自身の専門性をフルに発揮していただくことができるよう、組織基盤の維持・強化を進めています。その一端をご理解いただければ嬉しいです。

「風土・カルチャー編」では、このようなRCFの環境下で、スタッフがどんなことを意識して仕事を進めているのか、また、どんな雰囲気の職場なのか、をご紹介したいと思います。


今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。

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