「学生時代、がんばったエピソードを教えてください」
面接官が尋ねてくる「あるある質問」の1つだ。
「さすがに、この回答は用意してますよ」というそこのあなた。
…ちょっと待ってくれ!
真面目なあなたは、「私ががんばったことは○○です」とただ応えるだけになっちゃってないか?
「私は野球部の部長としてがんばりました」
「バイトではリーダーとしてがんばりました」
「ゼミで心理学の研究をがんばりました」
「囲碁の大会で優勝しました」
そんなことだけ言われても、面接官も「…はい。そうですか」としか応えようがないし、「そこからどんなことを学びましたか?」と続けて質問してくるに決まっている。
こんな時は、せめてこう応えよう。
「部長やリーダーとして培ったリーダーシップを、御社の○○に活かせます」
「ゼミで学んだ心理学を、御社の○○に応用すると面白いと考えています」
「囲碁で学んだ先を読む力を、御社の○○部門で発揮したいです」
など、とにかく、自分が学んできたことや経験してきたことを、その企業の中でどう活かせるのかを強調して伝えよう。
動機や裏付けとなるストーリーは具体的であればあるほど良いが、それ以上に、「そこで学んだ○○を、御社でこう活かす」という抽象化がキモであることを忘れてはいけない。
以前も伝えたが、採用面接で最も重要なことは、常に、「企業側の採用メリット」を意識することだ。
北の空を見ればいつも浮かんでいる北極星のように、面接ではどんな質問をされても「企業側の採用メリット」という答をあなたの頭のてっぺんに浮かべておく必要がある。
これはいわば、採用におけるお互いの定点なのだ。ここからブレないようにしよう。