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【社員インタビュー】記憶に残る存在になるために──想いを起点に感動を届けるおもてなしの極意

ポジティブドリームパーソンズが運営するホテル、「スケープス ザ スィート」 。その宿泊&ゲストサービスで、ホテルやレストランのお客様対応やバンケットでの宴席対応を担当しているのが、丸山 亮汰。多くのお客様にプラスアルファのサービスで感動を届けてきた丸山が、仕事への想いを語る。

お客様一人ひとりの目的に合わせて滞在プランを描く──「スケープス ザ スィート」

ホテル・ウェディング・ レストラン・バンケット事業を行っている葉山の「スケープス ザ スィート」。丸山は、その宿泊&ゲストサービスに所属している。

丸山 「主に担当しているのは、ホテルに宿泊するお客様のご予約や当日の対応です。その他にも、1階のレストランと2階のバンケットルームで催される、結婚式の2次会や企業様の宴席のご相談と対応も行っています」

ホテルの客室は4室のみ。全てスィートルーム。森戸海岸を目の前に眺める立地にありながら、都心から1時間と交通の便が良いこともこのホテルの魅力だ。

丸山 「スケープス ザ スィートでのご宿泊をお選びいただくお客様は、単に一晩を過ごす宿としての機能以外に、何らかの目的をお持ちの方が多いです。

そのため、宿泊日の前にヒアリングを行っています。まずご予約の際、お客様にはWeb上で滞在趣旨を選択肢の中からお選びいただきます。それをもとに、1週間前に行う予約確認の電話では、滞在の目的を詳しくお伺いします」

予約確認の電話では、スケジュールの確認だけをしたいお客様もいれば、ご要望を詳しく伝えたいお客様もいる。そのため、声からお客様の様子を読み取ることも、この仕事の大切なポイントだ。

丸山 「ご要望を伝えたいというお客様の場合、その真意を汲み取るには、自ら自己開示をして、電話越しでも話しやすい状態を作り出すことが大切だと考えています。ですので、予約の際の情報から共通点を見つけて最初にお話しするなど、相手の緊張がほぐれて会話がスムーズになるよう心がけています」

ヒアリングしたお客様の滞在目的は、スタッフ間で情報を共有できるよう、charge・enjoy・refresh・myhomeなど13種類のキーワードで分類し、そこから滞在のプランを描いていく。

丸山 「たとえば、葉山が初めてのお客様には近隣の案内をしたり、この土地を味わえるものを用意したり。滞在を思い出深いものにするための、プラスアルファのサービスを提供しています。

とはいえ、すべてのお客様に手厚くサービスするわけではありません。スケープス ザ スィートに訪れるお客様の目的は、さまざまです。宿泊や、海を楽しみにする方。月曜からの仕事の活力をchargeしに来られる方。いろんな方がお越しになります。なので、お客様に合わせたほどよい距離感を保つことも心がけています」

お客様に担当変更を要望された過去。失敗を糧にプロ意識を強くする

丸山が、新卒でポジティブドリームパーソンズ(以下、PDP)に入社したのは、2019年。将来の道を決める上で大切にしていたのは、今も心に抱き続けている人生の目標だった。

丸山 「何かの折に誰かの顔が浮かび、うれしさや幸せがよみがえってくることがありますよね。そんな時に、丸山という人物の顔を、より多くの人に思い出してもらえること。それが、私の目標です。

なので、就職活動の際には、人と接する機会の多いサービス業をメインに考えていました。中でも、人生の分岐点となる特別な日に関わり、ポジティブな記憶を残せるブライダル業界が、自分には合っていると思いました」

その他にも、2つ軸を持っていた丸山。自分が生き生きと働けて成長できる場所かどうか。その会社が行っていることに共感して胸を張って働けるかどうか。それらに合致した場所が、PDPだった。

丸山 「面接や面談の時にお会いしたPDPの社員は、誰もが仕事のやりがいや楽しさを笑顔で語っていたんです。そこが一番の決め手でした。自分も同じように仕事を語れるようになりたいと思いましたね」

内定後から入社までの数カ月は、準備期間として先輩社員とのメンター制度で面談をしつつ、基本的なブライダルの知識や電話対応などを学んだ。

丸山 「内定をもらった時、安心したと同時に、『自分が社会人になれるのか』と不安でした。しかし、入社までの期間を有意義に過ごせたおかげで、それも打ち消されました。むしろ入社前は、早く働きたいとウズウズしていたくらいです」

入社後は、ビジネスマナーや、宴席の基礎知識、お客様とのコミュニケーション方法の研修を受けた丸山。研修を経て、宴席を担当するイベントプランナーとしてPDPが運営する品川の会場に配属された。

丸山 「配属後は、これまで受けてきた研修での学びもあり、順調に働いていました。ところが、ちょうど自信がつき始めた頃に、私が担当していたお客様から担当変更を要望されたんです。

企業様の宴席では、役職のある方とも打ち合わせをします。やりとりの中で、私の未熟さが見えてしまったのだと思います。お客様や交代してもらった先輩への申し訳なさ、自らの情けなさが辛かったです」

ここでの反省を踏まえ、丸山は以降、経験のなさを出さないようプロ意識を持ち、どんな要望でも受け止める覚悟で、すべての宴席を担当した。

提案と演出でお客様の喜びを感じられる瞬間。それが、この仕事の魅力

入社して1年が過ぎた頃、丸山は、「スケープス ザ スィート」の宿泊&ゲストサービスに異動となった。

丸山 「対応するお客様の数が増えたのは、以前の仕事との大きな違いです。宴席は月に多くても1人10件ほどの担当でした。それが、仮にホテルが毎日満室になれば月に120組の方に対応します。レストランはランチとディナー両方のご予約が入るので、トータルすると毎日かなりの人数です。

とはいえ、お客様と接する際のやり方が変わっただけですから、今は『宿泊も小さな宴席』という意識で取り組んでいます。お客様と接する機会が増え、ご提案の幅も広がり楽しさを感じています」

そんな丸山がやりがいを感じるのは、お客様が喜ぶ姿を見た時。中でも丸山の記憶に強く残っているのは、男性へのプレゼントとして、宿泊をご予約された女性のお客様に対応した時のことだ。

丸山 「そのお客様からは、『お部屋で男性に感謝の動画を見せたい』というご希望を伺いました。その際ご提案したのが、読み取るとスマートフォンで動画が流れるQRコードをフラワーボックスに添える演出です。

事前にお客様から、『男性の方が誕生日や節目に1本のバラをプレゼントしてくれる』という話を聞いており、花にまつわる演出がお二人にはぴったりだと思い提案しました」

さらに丸山は、フラワーボックスと共に1本のバラも手配。宿泊の翌日の朝に、そっと男性だけにコンタクトをとり、女性に贈っていただくようにバラを手渡した。

丸山 「ご宿泊の主役は男性でしたが、予約をしてくださった女性にも楽しんでいただきたかったんです。チェックアウトの際には、お二人から嬉しいお言葉を頂戴しました。

後日、お手紙もいただいて。そこには『本当に丸山さんのおかげで、私も含めて2人で楽しめました。今後誕生日を祝うような何かの節目には、スケープス ザ スィートを使います』と、書かれていました。お客様からお手紙が届くことは、私にとって特別な出来事。お客様に喜んでいただけたことを普段以上に感じられた瞬間でした」

もっとお客様に感動を届けるために──努力を続け、その学びを周囲に還元していく

ホテル以外にも、アニバーサリープランナーとしてお客様のプロポーズや顔合わせなどのプランニングも担当する丸山。ホテルの滞在でもプロポーズの演出でも、より良いアイデアを提案するために、研鑽を重ねている。

丸山 「スケープス ザ スィートは約15年間存在し続けています。その月日の中で先輩方がさまざまな感動の演出を行ってきたわけですから、今はそこからヒントをもらっています。

ホテルでの滞在やプロポーズの演出を提案する際も、お客様の想いのすべてを具現化するためには、まだまだアイデアが足りません。休日には映画を観て感動のヒントをメモしています。

また、泥臭く足を動かすことは大事にしています。たとえば、以前ホテルにご滞在された方に、プレゼント用の絵本をご準備したのですが、その際は書店を3店舗回って選びました」

丸山には、今後も挑戦していきたいことが2つある。

丸山 「1つは、就職活動の頃から持ち続けている軸、多くの人に丸山という人物を少しでも記憶の一部に残してもらうこと。そのために今後も、ご宿泊、レストラン、宴席をご利用のお客様に感動を届けていきます。

もう1つは、マネジャーや組織を統括するポジションにつくこと。よりお客様に感動を届けていくには、その担い手を増やす必要があります。

だからこそ、マネジメントの立場として、その育成を担いたいです。そして、自分が先輩方に学ばせてもらったように、今度は私がほかのメンバーや後輩に、技術や経験を伝えていきたいと思います」

ホテルとは、ただの宿泊施設ではなく、お客様の目的を成す場所。そしてスケープス ザ スィートは、一人ひとりの目的に応えられる特別なホテル。

丸山は、そんなプライドを持って仕事をしている。プロとしての自信に満ち、感動の体験を届ける姿は、スケープス ザ スィートの思い出とともにお客様の記憶に残されていくだろう。

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