Polaris.AI株式会社
東大松尾研発のAIスタートアップ Polaris.AIの公式HPです。
https://polarisai.co.jp/
2024年4月にエンジニアリングマネージャーとして新卒入社された奥田光さんに、インタビューを実施。
前回は奥田さんが新卒でPolarisに入社を決意できた理由や、Polarisでの働き方についてお話を伺いました。
今回は、エンジニアとして高い技術力を得るために、奥田さんが行っている取り組みについてお話を伺います。
奥田 光 / Hikaru Okuda
Polaris.AI株式会社 エンジニアリングマネージャー
2024年3月に東京大学大学院情報理工学系研究科修士課程を修了。大学院ではプログラミング言語処理系の研究室にて木構造を用いた分散アルゴリズムの研究に従事しつつ、Polaris.AIの業務に携わる。その後、Polaris.AIに正式にジョイン。
プロフィール
やりがいを感じるのは自分の取り組みが効果を発揮したとき
雑談の中で新しい知見を得る機会を作っていく
エンジニア採用強化中
―― エンジニアリングマネージャーとして勤務されていますが、具体的にはどのようなことをやっていますか。
開始予定/進行中のプロジェクトに対して、PMとスケジュールの相談をします。その役割分担を決めて副業の方にお願いすることと、副業の方では間に合わない緊急性の高いタスクを自分が処理したりすることが多いです。
スケジュール通りに進めていくにあたって、想定外のことが起こったりすることもあるので、緊急対応も行います。
ソースコードを書いたり実装に向けた作業をしたりするのは全体の3割くらいです。お客さんのシステムを使う上で足りない権限を付与したり、お客さんから預かったデータを確認したり、といったお客さんとのやり取りをする仕事が2割くらい。あとは副業の方にお願いする仕事を整理したり、レビューをしたりなど、副業の方とのコミュニケーションが3割くらいのイメージですね。
実用化に向けてシステムを作る際には設計を行ったり、既存のシステムを改善する方法を考えたりするのも主な仕事の一つです。
―― 一番やりがいを感じる瞬間はいつでしょうか。
やはりお客さんから「これいいね」と言われると嬉しいですね。あとは、自分たちが作ったシステムが実際に業務効率化につながったことを実感できるとやって良かったと思います。
特に、技術的な目線で自分が提案したところが実際に効果を発揮しているとやりがいを感じます。
―― では、反対に課題だと感じるところは。
すべてをスケジュール通りにこなすのは難しいですね。自分の見積もりが甘かったとか、お客さんとのやり取りの中で想定よりも時間が掛かってしまったりすることが稀にあり、課題に感じています。
今はお客さんの環境で開発することが多く、そうするとどうしても権限が足りない等でプロジェクトが躓いてしまうことがあります。
今後は、Polarisのクラウド環境でアプリケーションのテンプレートのようなものを整備し、社内でそうしたインフラ周りのノウハウを溜めて行けるような仕組みを作っていけたらいいなと思っています。
―― お客さんとのコミュニケーションが重要な仕事だと思いますが、気を付けていることはありますか。
私は社会人1年目なので、ビジネスメールの書き方やビジネスマナーについては注意しています。社内に社会人経験を積んだ人が多いので、適切なメールの書き方などは相談しています。
―― 副業の方とのコミュニケーションにおいてはいかがですか。
副業の方との仕事が多いので、最近は月一回、日曜日に任意参加の作業会を行っています。午前中は集まってそれぞれの作業をして、一緒に昼ご飯を食べに行ってそこでコミュニケーションをとるようにしています。
名目上はそれぞれのタスクを黙々とこなす時間なのですが、実際はサボって雑談している時間も結構あります(笑)
―― 作業会を始めたきっかけは。
副業でPolarisに関わっている方が「やってみたい」と仰っていたことがきっかけです。副業の方とは基本的にオンラインのやり取りで仕事が完結できるのですが、エンジニアだと本当に誰とも話さずに家で黙々と仕事ができてしまうことが、逆に精神衛生上良くないこともあります。だから人と話しながら作業をする時間は良い気分転換になるんじゃないかなと思います。
作業会を通じて、副業の方との距離が縮まったことで、「この仕事どうですか?」と気軽に仕事を頼めるようになりました。副業の方はそれぞれ本業の仕事をしている分その分野の様々なノウハウを持っていて、雑談の中で自分も新しい技術や開発体制を知ることができているので、自分の学びにもつながる有意義な時間になっていると思います。
また、それとは別で毎週金曜日に勉強会を行っています。『型システム入門』という題名に反して難しいことで有名な本があって、その本ををPolarisメンバーと読んでみる時間を作っています。今はPolarisで働いていない人でも『型システム入門』だけは一緒に読んでいたりします。
―― 本を読む会も仕事のためにやっているのですか
『型システム入門』自体が直接仕事に役立つというわけではないです(笑)ただ、いわゆる筋トレみたいな、『型システム入門』で身に付けた基礎が仕事に活きてくることがあります。パズルのような側面もあるので、楽しんで読んでいますね。
作業会も本を読む会も、そこで人と話すことで、自分の知見を広げることにつながったり、Polarisのことを知ってもらう機会にもなったりしています。
―― 仕事の中で心がけていることは
技術面で自分が強くなるために、使ったことのない技術を時間が許す範囲で扱うようにすることを心がけています。
徳永さんや阿部さんから知らない技術について教えていただいたりすることもあり、仕事をしながら新たな知識を得ることが多いです。
毎週技術定例会があって、そこで最近やっていることを話したり、困っていることがあれば共有したりして、Polarisのメンバー間で互いの力を高め合っています。
今回は奥田さんが技術力の向上のために行っている取り組みについてお話を伺いました。
次回は、奥田さんがPolarisで達成したい目標や、より”強くなる”将来を見据えた想いについてお話を伺います。
現在、採用活動を強化しています。Polaris.AIの核となる開発を担うAIエンジニア/Webエンジニア、およびPolaris.AIの成長を支えるセールス/マーケ/コンサル職など、さまざまなポジションを募集しております。
優秀なメンバーと共に、幅広い技術・テーマでAI活用・開発支援を行っております。ご興味を持たれた方や、まずは話を聞いてみたいという方は、お気軽にご連絡ください。