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Creative Blog #13 ポージング勉強会

こんにちは。ポケラボクリエイティブ部です。

クリエイティブ部の若手メンバーがスキルアップに励む姿をお送りしているCreative Blogですが、今回はスキルアップ施策の1つである「ポージング勉強会」についてお送りします。

クリエイティブ部ではポージング勉強会を隔週で開催しています。
ポージング勉強会とは、Spineで作られたキャラクターを使って出題された「お題」に沿ったポーズを作り、それを皆で発表し合ってフィードバックし合うというものになります。

Spineについてはコチラをご参照ください。
http://ja.esotericsoftware.com/

このポージング勉強会で「ポーズの引き出しを増やす」事はもちろんですが、ポージングやモーション作成で重要となる下記の要素の習得も目的にしています。

<重心>
不安定な体勢になっていないか、意図した衝撃を伝えるための意識ができるか。

<シルエット>
伝えたいイメージを明確にし、ぱっと見たときの印象をわかりやすく強調できるか。

<コントラポスト>
肩と腰の向きを逆にした緊張と弛緩のあるポーズを作成できるか。

<アクションライン>
アクション中の動きの線を意識し、視線の誘導や勢いを出すことができるか。

<キャラらしさ>
職業やキャラの性格、性別によって表現をどう変えられるか、思考できるか。

また、「Spineを触れる人を増やす」事も目的にしており、モーションではなくポージングとする事で、普段の業務であまりSpineを使う機会が無い人、Spine未経験の人も参加しやすいようにしています。

このポージング勉強会には下記の様なメリットがあると考えています。
・Spine未経験でも1フレームだけのポージングなら無理なく作りきれるので挑戦しやすい
・Spineの経験が浅いメンバーを「Spineデータを見るだけ」から「Spineを動かせる」へ昇華する事が出来る
・ポージングは作成コストが低いので、参加メンバーの負担が比較的軽く開催しやすい
・低コストで前述した5つの要素の習得が見込めるのでコストパフォーマンスが高い

今回のポージング勉強会は、前回の「Creative Blog #12 Spineデータを拡張しました!」で表情と手のパーツを追加したこのキャラクターを使います。

お題は「決めポーズ」です!

それでは、実際に作ったポーズと作成者のコメントをご覧ください。


<画面左のポーズについて>

このキャラクターは元気で愛らしい女の子なので、元気が出るようなポーズにしました。
ポージング勉強会の参加は3回目です。
他の方々の作品は、とてものびのびとしていて可愛いので、それを参考にして、もっと魅力的なポーズがつけられるようになりたいです。

<画面右のポーズについて>

お嬢様のようにしゃなりしゃなりしているポーズを目指してみました。
スカートを上手くつまんでいるように見せるため、破綻がなるべく起きないようにスカートと手の位置、形状に注意しました。
このキャラクターが持つ元気なイメージと半目とのギャップが良いなと個人的には思っています。


<上記2点のポーズについて>

女の子のしなやかさや可愛さを出そうと思い、かっこいいポーズは避け、とにかく可愛く見えるポーズを模索しました。
顔と体両方同じ方向でも良かったのですが、顔と体の方向を変えて、より魅力のあるポーズをとるように心がけました。全体的にしなやかな流れが出るようにするところに苦労しました。
上半身から下半身、脚にかけての動きを可愛くみせられるように注力しました。
決めポーズを取っていながらも相手を見て話を聞いてるような、そんなイメージをしながら、顔は少しうなずき気味にしてみました。
今後は、可愛いポーズもそうですが、カッコいいアクションポーズなどにも挑戦し、表現の幅を広げ、キャラクターをより魅力的に見せられるようになりたいと思います。



<上記2点のポーズについて>

腰・胸・首の角度が不自然にならないようメリハリを強くしたので、全体のバランス調整にとても気を遣いました。(腰が一番難しい…。)
眉が別々に指定できる表情を作れるのはこのキャラクターの強みだと思います!
キャラクターの性格など設定が特に決まっていないのもあって、表情を作りながら「親近感のある表情ができる子だなー」とか、「この顔だとこんなこと話してるのかな?」とか考えながら、友達と相談しながら作るような感覚で新鮮でした。
次回はキャラクターの内面だけでなく、立体感や場景がイメージできるようなポーズにしたいです。


<画面左のポーズについて>

このポーズは、【告白されて「キャーっ」と言っている瞬間】を意図して作りました。
工夫した事としては赤面した顔の部分になります。
顔部分と髪の一部が一枚の画像になっていたので色調補正をすると髪の色も一部補正が入ってしまい、
上手く赤面させることができませんでした。
どうしようかと考えた末、画像を複製して「顔」と「髪」の部分をメッシュで分割して別々のものにすれば色調補正を入れられる!と思いつきました。
photoshopで分割するのではなく、あえてSpineの機能だけを使って赤面させることができました。
Spineはずっと使っているのですが、キャラクター性を出すために様々な機能を使ったので
改めてSpineの復習する良い機会になりました。

<画面右のポーズについて>

攻撃のポーズを作成することは決めていたものの、「女の子らしく」と「かっこいい」の矛盾に悩みました。
陰を使った奥行きの表現にこだわり、薄紫色で暗く落とし、奥に行けば行くほど陰の色が濃くなるように工夫しました。髪の毛やスカート、腰の布を後ろに流し風を感じさせるようにしました。
また、手や足をあえて交差させることで単調なポーズにならないように気を付けました。
この勉強会に参加しSpineの経験を積めたことで、演出の全行程(絵コンテ→セットアップ→モーション作成→カメラワーク→エフェクト)に着手できるようになりました。
今後もアニメーション制作の腕を磨き、総合的な演出制作力を高めていきたいです。


<上記2点のポーズについて>

パーツのはみ出し、指の形の融通が利きにくいところに苦労しました。
望む形にするために細かくメッシュを割ってかなり変形させています。
かなり変形させていますが、不自然にならないように気を付けました。
業務内で発注された演出に少しでも対応していけるよう、予習も兼ねて勉強会に参加しています。
今後の業務では今まで以上にシルエットなどを意識して制作していけたらと思います。


<画面左のポーズについて>

決めポーズ=ヒーローポーズといった連想から作成したポーズです。
膝が擦るくらい腰を下げて移動するといったかなり特徴的なポーズのキャラなので、破綻しないように気を付けながらギリギリを攻める事に挑戦しました。
難しかった部分は、破綻しやすい腰回りや、地面に向ける手、特徴的な猫背です。
作ってから気付いた(我に返った)のですが…、次はちゃんと女の子っぽいポーズにしようと思います。

<画面右のポーズについて>

取り外せそうな髪のボリュームだったので、外して手に持たせてみました。
チアっぽいポーズがデザインと相性が良かったのは自分でも意外でした。

いかがでしたでしょうか?
人によって様々なポーズや仕草、表情があり、見てるだけで楽しくなりますね!

ポージング勉強会には、業務でSpineを使っている方は勿論、Spine未経験者や経験が浅い方、モーション作成の初心者も参加しており、各自「どのようにポーズを取らせたら狙い通りになるのか」を考えてスキルアップに励んでいます。
最初は思い通りのポーズが出来なかった人も、回を重ねるごとにメキメキと見映えするポーズが出来るようになりました。

また、ポージング勉強会では普段の業務ではあまり使わないSpineの手法を模索してみる場でもあり、Spineだけで色味を変えたり、拡大縮小、移動ツールを駆使して破綻せず立体的な表現ができないか試してみたりしています。

目指せ!Spineポージングマスター!


そしてそして…お待たせしました!次回はいよいよモーション作成の模様をお届けします!



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