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"work as life" な会社を目指す代表が育児休業を取得した理由

じりじりと暑い日々が続く8月中ごろ、弊社代表山口の第2子・第3子(双子)が誕生しました!

それに伴い育休を取得した山口さんへ、2023年新卒入社の木下がインタビューを行いました。


「マーケティングビジネスを通じて自己実現すると共に、より良い社会・持続可能な社会作りに貢献する」というミッションを掲げるPMA。

持続可能な社会づくりに貢献するには、そもそもPMAが持続可能な会社である必要があります。そのためには、PMAで働くメンバー個人が持続可能である必要が。その手段の1つが「育休」であるとPMAは考えています。育児や育休に関する議論が盛んに行われる今日ですが、「持続可能」というキーワードや、育児・育休についてPMAがどう捉えているのかが伝われば幸いです。

ー育休明け、おかえりなさい!…ということで、さっそくインタビューを始めたいと思います。まず単刀直入に、どうして育休を取得したのでしょうか?

理由は2つあります。

1つ目に、PMAのミッション・ビジョンの実現のためです。PMAはいつの時代、どの様な状況であろうと必要とされる企業グループでありたいと思っています。そのためには時代の流れを読み、柔軟に対応していく必要があるし、僕ら自身が持続可能であることが必要だと考えています。性別に関係なく育休を取得しやすくしようという国や自治体の動きもある今、やはりPMAメンバーや自分自身の働き方にも選択肢があるべきだし、今後育休を取る可能性がある人たちのためにも、そうでない人たちのためにも、まずは自分から率先して多様な働き方を体現したいと考え、育休取得に至りました。

2つ目に、僕自身やPMAが持つ“work as life”という価値観を体現するためです。仕事とプライベートは通じ合っているという考え方で、育児に向き合う時間を作ることが、経営者としても良い影響を及ぼすのではないかと考えたためです。育児に集中する時間を取ることで、家族というチームの運営を通じて組織経営につながる学びを得たり、その逆も然り、通じ合うことがたくさんあるのではと感じました。


ーちなみに、第1子の時は育休を取得されなかったとのことですが、その背景も教えていただけますか?

第1子の時は、恥ずかしながらいろいろ大変な状況だったので、休んでいる場合じゃなかったんですよね。当時のPMAはまだ「会社」というより「集団」で、会社として整っていないところも多々あり、みんなに働かせて、自分は休んで、というわけにはいかないと感じていました。ただ後から振り返ると、自分自身にとってもよくなかったと思いますし、育休を取得しなかったから会社がいい方向に向かったかと言われるとそうではなくて…PMAが大事にしている価値観の1つ「人をたいせつにしないで、何をたいせつにするんだ。」を体現できていなかったなと思います。去年から「原点回帰」をテーマの一つとして取り組んでいるので、今回のタイミングでは育休を取得するべきだと考えるようになりました。


ーなるほど。今回育休を取得したのは、PMAらしさを追求した結果でもあったんですね。では次の質問に。育休で仕事に穴を開けてしまう懸念もあったかと思いますが、育休開始前にどのような準備をしていたのか教えてください!

今回はお盆と土日を含めて12日間の育休を取得しましたが、事前準備としては仕事の棚卸しと権限委譲をしました。

今のPMAは10人程度の小さな会社ですが、3つの部署があり、さらにチームに分かれています。各チームにリーダーを据え、案件における意思決定権を委ねました。僕がいなくてもPMAが回っていくような体制作りを目指しています。

とはいえ、毎日何かしら仕事をしているような感覚は正直ありました。もちろん緊急時には電話してねとメンバーに伝えていましたし、会社の状況が気になって隙間時間にメールやSlackを見てしまうことも(笑)

最終的には、育児に限らず介護や療養などで休暇を取得した際に、誰もが心置きなく集中できるようにしたい。その仕組み作りはこれから取り組んでいかないといけないなと思います。


ー制度や体制をブラッシュアップしていく必要がありそうですね。…では、また質問をガラッと変えて。育休中は何をして過ごされていましたか?

妻と産まれた双子は入院していたので、2歳の長男と過ごしていました。ごはんを作って、遊んで、おむつを替えて、お風呂に入れて、だめなことはだめと注意して…21時や22時くらいには寝かしつけていますが、疲れて僕も一緒に寝てしまいますね。子どもに食べさせたごはんの残りを食べるというのが多かったのもあり、この期間で3kg痩せました(笑)。


ー子どものパワーは本当にすごいですね…!では、そんな育休中の気づきを教えてください!

まず、日頃育児を主に担当してくれている妻に対して感謝の気持ちを改めて抱きました。現在妻は専業主婦なのですが、改めて今回育児と向き合ってみて、仕事と育児を両立させるのはやはり難しいと感じました。例えば、10時に商談が始まるのに、子どもがぐずって幼稚園に行きたくないと言い出すかもしれない。仕事は何をいつまでにやるべきかが明確だったり、事前にミーティングの日にちを決められたりと、多少の外的要因はあれコントロールできることが多いですが、子どもはそうはいきません。全然言うことを聞かないし、思い通りにいきませんし、明確なゴールがありません。なんというか、脳の使い方が全然違います。だからこの2つを両立するのは本当に難しいんだなと改めて痛感しましたし、そのためにはさらに社内の制度や体制を整える必要があると感じました。

次に、子どもは本当にすごいなと、これも改めて感じました。大人は「知らないから」「やったことないから」と言ってできない理由をすぐに作りますが、子どもはポジティブで、「行ったことなかったけど、行ってみたい」「食べたことなかったけど、食べてみたい」というように、トライアンドエラーを何度も繰り返して、短期間で本当に成長したように思います。子どもから学ぶことはたくさんあるなと感じました。


今2歳半の息子はイヤイヤ期真っ盛りなんですが、どんな欲求よりも「イヤ!」と言いたい欲求が勝ってしまうので、例えばごはんを食べるときには一度普通に「ごはん食べよう」と提案し「イヤ!」と言わせます。そこで「(息子の現時点での将来の夢である)消防士になりたいんじゃなかったの?」と聞くと「なる!」と言うので、「じゃあパワーをつけよう」という名目で誘うと、食べてくれるんですよね。

イヤイヤ期の息子のインサイトを考えるのは、大変なことでもありましたが仕事での知見が活きた瞬間でもありましたね。顧客のインサイトを踏まえて提案を作ったり、社員一人ひとりのインサイト(仕事におけるビジョンなど)に応じて配置を考えたりなど、極端に聞こえるかもしれませんが、経営者の仕事とほとんど同じことなんです。イヤイヤ期はとにかく「イヤ!」と主張したい欲求と、その主張を通したいという欲求があるので、うまくモチベーションを誘導することで子どもも親もwin-winになれるなと感じましたが、それと同じように我々のビジネスにおいても、クライアント、パートナー、PMAメンバーなど、様々なステイクホルダーの目的やモチベーションをまず把握し、それぞれにとってwin-winになるように働きかけています。PMAのミッションは、「マーケティングビジネスを通じ『自己実現』すると共に、『より良い社会・持続可能な社会作り』に貢献していきます」という、ただ自分たちのビジネスの成功を目指すだけではなく、クライアント、消費者、そして社会など様々な関係者に対して多方面の幸せを追求する形なので。今回の育休を通じて、PMAでいちマーケッターとしても、経営者としても、ビジネスを行う上で大事にしていることは、育児含めたプライベートでも通じていて、活かせることが本当に多いと気づきました。


他にも、育児をしていると、自分もかつては子どもだったことに気づいたりもしました。当たり前ですが、この世に生を受けて数ヶ月や数年しか経っていない子どもにはできないことが多くあります。「子どもはなぜうまくトイレができないのだろう?」と思ったときに自分の母に「あんたもかつてはそうだったわよ」と言われたんです。至極当たり前だと思われるかもしれませんが、この出来事を通じて、より人の気持ちや立場がわかるようになりました。仕事においても、メンバーにできないことがあったとしても、最初はできないのは当たり前、誰でも何事もすんなりできるようになるわけじゃないと思い、接し方や伝え方を以前より考えられるようになりました。

この育休期間を通じて、一番成長させられたのは自分だと、今振り返ると思います。育休は多くのことに気づき成長できるチャンスなので、やはり社内で育休をより心置きなく取得できるように制度・文化・風土を見直していかないといけないと感じています。


ーーまさに“work as life”の体現ですね。それでは最後に、育休を経て、これからの仕事の意気込みを教えてください!

やはり、今後育児と仕事を両立させるための方法を考えないといけないなと思います。PMAは小規模なこともあり、育児と仕事を実際に両立させながら働いている事例もまだまだ少ないです。ですが、今のメンバーがこれから育休を取得する可能性ももちろん大いにあります。僕は特に、育休明けに戻る体制作りが難しいなと感じていて、育児をやっている人は、どうしても物理的に仕事をしづらい時間が発生してしまう。だからといって、育休取得前よりハードではない仕事を担当してもらうようにするとなると、降格人事のようになってしまう。育児も、仕事も、どちらも思い切り取り組めるようにすることが、PMAがたいせつにしている「持続可能性」を実現していくことにつながると思います。現に僕は育休後復帰して、毎日きっかり定時に帰るようにしていますが、今のところ大きな問題はないように感じます。これは何よりも周りのメンバーのサポートや理解のおかげだと思います。社内での話し合いの積み重ねはやはり重要ですね。


ーーありがとうございました!

ミッションの達成のため、より持続可能な組織へと変化し続けるPMA。これからも人をたいせつに、試行錯誤しながら日々邁進していきます!

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