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事業に寄り添い貢献する人事であるために取り組んだ6つのこと


こんにちは。ピクスタで人事責任者をしている秋岡です。

事業に寄り添い貢献する人事であるために、どんな思いや考えをもって、どんな取り組みをしてきたかについて、ここ3年を振り返ってお話をしてみたいと思います。


ピクスタに参画して3年が過ぎました。それまでの主に営業・コンサル系のキャリアから思いきったキャリアチェンジで人事にチャレンジしていますが、もがきながらも今まで討ち死にせずにwこれまでなんとかやってこれました。


この3年間、事業の成長ステージは大きく変化しました。
国内PIXTA事業の一本足打法で上場まで駆け抜け、上場後は大きく舵をきって本業の改革、海外展開強化、新規事業立ち上げなど急速に事業展開を進め、非連続成長を目指し勝負を仕掛ける段階へと成長しました。組織面では、事業規模は2倍以上になり、それに伴い人員も40人規模から100人超えの規模(海外等のグループ会社、子会社を含めるもっと多いです)、拠点数は2拠点から6拠点へ(海外展開、事業買収、海外M&A等)、、と変わってきました。


いやー、ほんとめっちゃ変わってます。。。この急速な事業及び組織展開に適応しながら、先の環境変化を見据え、先手を打ってよりよい組織づくりをしていかなきゃならないので、今は危機感とやりがいしかないです。


前置きはさておき、、、



■なぜ、「事業に寄り添い貢献する人事」でありたいのか?


ピクスタは「才能をつなぎ、世界をポジティブにする」という理念を掲げ、誰もが才能を活かせるフラットな世界の実現に向けて、メンバーが一丸となって事業づくりに邁進をしています。私自身、この理念がとても好きで、活かしきれていない才能を存分に発揮できる世の中になれば本当に価値あることだと信じています。

だからこそ、ピクスタという会社自体「みんなが才能を発揮して働ける、理念を体現している会社なんだ!」と働くメンバーひとり一人が胸を張って言える組織でありたい。私はピクスタに参画してからずっとこの思いを抱いてきました。その実現のために、人事はどのような貢献をする、どのような存在にならなければならないのか、ずっと自問を続けてきました。


人事機能は、本来は事業づくりの核となる重要な機能の一つ。その人事機能に対して人事を担う者が事業の外から関わるということを考えると、常に事業に寄り添って(できる限り肉薄する気概で)事業部門(及び経営陣)に価値を提供し続ける強い意思と継続的な努力が必須であるという考えに至りました。それでしか人事を担う者は信頼を得られないし、存在価値を見出だせないんじゃないかと。つまり、私自身が「真に事業に寄り添い貢献する人事」という存在にならなければならないし、そうあり続けたいと、胸に刻んで仕事をしてきました。


この思いを胸に、経営陣/事業責任者/チームリーダー/メンバーと、色々議論をしながら(時に、事業理解から一歩踏み込んで自分なりの事業に関する仮説もぶつけながら)、よりよい組織づくりに向けて、人事のあり方や関わり方についての試行錯誤を繰り返してきました。今も試行錯誤は現在進行形で進んでいますが、人事を3年やってきて自分なりの人事のあり方が少しずつ見えてきましたので、大事だと感じている考え方や取り組みについて、振り返ってみたいと思います。



■事業に寄り添い貢献する人事であり続けるために取り組んでいる6つのこと


まず、「真に事業に寄り添い貢献する人事」であるために最も大事だと感じていることは、「事業に携わる経営陣、事業責任者、チームリーダー、メンバーの認識と感情を手触り感を得られるまで自ら掴みにいき、それらを随時アップデートし続けること」、ここに尽きます。

「現状はどうなっているか?どこに向かおうとしているのか?何を問題だと考えているのか?なぜ問題だと考えているのか?どんな感情を抱いているのか?」について、その時々にどういう認識と感情を持っているのかを正確に理解し続けることが全ての土台になると感じています。


その上で、経営陣や事業部門とともに一緒に事業成果をあげるビジネスパートナーとしての自覚をもって、自分なりの事業に関する仮説をもって(時にぶつけながら)経営陣/事業責任者/現場リーダーと同じ目線同じ温度感で議論をします。その際に、人事・組織に関してはその領域のプロとして自分が最終意思決定者である気概をもって、事業成果を最大化すると考えられる人・組織に関する仮説(施策や見立て)を提案しながら、組織全体として最適な方針や施策を意思決定していきます。

具体的に取り組んでいる6つのこと


(1)日々の思考の見える化と垂れ流し

<やっていること>

事業や経営全体の状況を踏まえた人事・組織面に関する問題意識・仮説・見立てについて、日常的に言語化をし自身の思考を経営陣や事業責任者に垂れ流しています。


<得られること>

この垂れ流しをきっかけに、経営陣や事業責任者の思考が整理・刺激されたりして、その時々の彼らの思いや問題意識を引き出すことにつながり、経営や事業面での認識を把握することにつながっています。副次的な効果として、一見捉えづらい人・組織に関する現状や問題意識について、経営陣や事業責任者間の共通認識作りにも寄与している側面もあると感じています。この共通認識が持ち続けられるからこそ、事業及び経営と人事・組織がタイムリーに連動した臨機応変な対応ができる状態が作れているのだろうと感じています。



(2)毎週の経営会議、事業レビューへの参加

<やっていること>

毎週、経営会議と事業レビューに参加しています。(※毎月の事業レビューの場もあり、そこにも参加をしています)経営陣/事業責任者が事業の状況に対して、質疑や議論が行われるので、ここで掴んだ事業の状況を自分なりの言葉で咀嚼をした上で、人事・組織に関する現状と今後の展望を頭の中で同期をさせていきます。


<得られること>

経営陣/事業責任者それぞれが、事業および経営に関する現状と今後の展望に関してどんな認識や感情を持っているか、がもっともよく見えます。この過程で手を打つべき課題の兆しが掴めることが多いです。



(3)隔週の事業責任者及びチームリーダーとの壁打ち

<やっていること>

隔週で事業責任者およびチームリーダーと、事業状況を踏まえた人・組織に関する課題について1on1で議論をする機会を作っています。(社内では通称「壁打ち」)この場では特に、事業責任者およびチームリーダーに人事の存在価値を感じ続けてもらえるように気をつけています。チームに対する自分なりの仮説や見立て、気づきとなる視点、など、毎回何かしらの価値を提供することを自分に課しています。


<得られること>

(2)での内容以上に各事業・部署の個別状況や課題に踏み込んだ議論を行うので、より事業の最前線に近い課題を手触り感をもって掴むことができ、より実効性の高い人事・組織の施策を検討することにつながりやすいと感じています。



(4)毎月の経営陣との人事定例会議

<やっていること>

毎月、経営陣と人事で、中長期視点での事業展開および組織づくりの方向性について議論をしながら、取り組むべき重要な人事・組織上の問題意識と解決に向けた方向性について共通認識をする機会を作っています。(※必要に応じて、短期的な課題についても議論をします)


<得られること>

将来を見据えた幅広く程度も様々な問題に対する経営陣一人一人のスタンスや価値観や現時点での問題意識の持ち方などを掴むことができ、経営陣の根本的な意思を踏まえた組織づくりの方向性を検討していくことにつながりやすいと感じています。



(5)毎月のALLリーダーランチ

<やっていること>

毎月、経営陣/事業責任者(部長含む)/チームリーダー、国内外に20人超いるリーダーが集まって(海外組はオンラインでの参加)、ランチをしながら色々な経営トピックについて議論しています。これまでのトピックとしては、今年の重点方針について各チームでどういう貢献ができるかであったり、日々のマネジメントについてどんな問題意識を持っているかであったり、ピクスタをどんな会社にしていきたいか?など。


<得られること>

経営陣から現場に最も近いチームリーダーまでが一堂に会して議論を行うので、それぞれの立場で見えている風景や問題意識が出てきます。各部署の問題意識を他部署から見たらどう見えているのかとか、経営陣から見るとどのように見えているのか、逆に各部署からみた経営陣はどのように見えているのか等、多面的な視点での議論がなされることで、事業と人・組織の実態や問題意識がより立体的に捉えることができ、事業とって本当に価値のある実効性ある施策を検討していくことにつながりやすいと感じています。



(6)メンバーの状態を知るアンテナ立て

<やっていること>

四半期毎に全メンバーに対してアンケートを実施しています。(通称「目安箱」)内容としては、総合的な満足度、仕事内容、人間関係、働く環境、経営陣やリーダー層への要望、ジョブチェンジの意向、その他改善提案を聞いています。

もう一つは、適宜、個別の状況ヒアリングを行っています。やはり、アンケートだけでは全ての状況を的確かつタイムリーに掴める訳ではないので、人事メンバーはもちろんのこと経営陣/事業責任者/リーダーもいつも組織の状態がどうなっているのかについてみんなでアンテナを張りながら、情報はできるだけオープンかつ密な連携を大切にしながら日々のよりよい事業・組織運営に活かしています。


<得られること>

メンバーひとり一人がどんな状態でどんなことに問題意識を感じながら仕事をしているのかうっすら見えてきます。経営陣/事業責任者/リーダーの目線だけでは見えてこない事業の実態として、どこでどんな問題が起こっているのかを掴みやすい状況を作っています。



これら6つの取り組みが、「事業に寄り添い貢献する人事」であり続けるために、この3年間で取り組んできていることです。

こうやって改めて振り返ってみて思うのは、最も大切なことは、やはり、


「事業に携わる経営陣、事業責任者、チームリーダー、メンバーの認識と感情を手触り感を得られるまで自ら掴みにいき、それらを随時アップデートし続ける姿勢を持つこと」


ここに尽きるなと感じています。


その上で、真に事業・経営に貢献する人事・組織に関する問題解決に向けて、経営陣・事業責任者・チームリーダー・メンバーと密に議論をしながら、実効性のある取り組みを愚直に積み上げてきました。その積み重ねが今のピクスタを創っているのだなとしみじみ感じます。


「みんなが才能を発揮して働ける、理念を体現している会社なんだ!」と働くメンバーひとり一人が胸を張って言える組織に、少しは近づけたんじゃないか、、、と3年経ってみてようやく少しは言えるようになりました。この組織づくりの営みに終わりはないので、よりよい明日のために今日も前進していきます。


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