インターネットサービス企業で法人営業をしていた私が、キャリアアドバイザーに転身した理由 はたらいて、笑おう。#02
こんにちは。パーソルキャリア キャリア採用部の鈴木です。パーソルグループのビジョン「はたらいて、笑おう。」をテーマに、パーソルキャリアで活躍中の中途入社社員を紹介するシリーズ。第5回目は、大手インターネットサービス企業で法人営業をした後、個人の転職カウンセリングを行うキャリアアドバイザー(CA)を志してパーソルキャリアに転職した、今井翔太(いまい・しょうた)です。入社後、目覚ましい成果を出している今井に、キャリアアドバイザーに転身を決めた理由や、充実した研修「CAカレッジ」について、そして仕事のやりがいについて聞きました。
◆「もっと、介在価値を感じられる仕事をしたい」
――前職は、法人営業だったんですよね。かなり実績を出していたと聞いています。
(今井)インターネットサービス企業で、自社メディアの広告営業をしていました。スピード感ある環境で、優秀な人もたくさんいて、その中で成果を出す必要があったので、ビジネススキルとハングリー精神を叩き込まれました。
――評価されている中で、転職を考えるようになった理由を教えてください。
(今井)法人営業をしていたらよくあることなのかもしれませんが、お客さまのためにベストな提案をしようと頑張っても、結局は自社商品しか提案できなかったり、企業間の関係性に左右されたりしますよね。100%個人の力で役立つことができない、そんな状況に不甲斐なさを感じていました。
また、私は学生時代に教師を目指していました。個人の人生に寄り添いたいという想いがあったんです。教員採用試験も受けたので、大学卒業後すぐに教員という道もあったのですが、一度、社会に出て広い世界を見なければ生徒に対して将来を見据えた進路指導ができないと考え、企業に就職したという背景があります。
そういった学生時代から前職までの経験を振り返って、今後はもっと個人のキャリアに深く関わり影響を与えたい、介在価値を感じられる仕事をしたいという気持ちが強くなっていたんです。
――個人のキャリアに関わるという観点では、新卒に対するアドバイザーも考えられると思います。なぜ転職を支援するキャリアアドバイザーを志したのでしょうか?
(今井)前提として、ビジネスパーソンとして経験を積んでいる個人の方を対象にしたいという想いがありました。私がアドバイスをする立場ではあるのですが、個人のお客さま(応募者)から刺激を受けることや学ぶことも多く、世の中にある多様な仕事の理解にも繋がっています。
次に、転職には人それぞれ、さまざまな理由があります。いち例ですが、新卒の時はリーマンショックの影響を受けたけれど、本来はもっと能力を活かせる場があるのでは、という人。劣悪な就労環境から脱したいという人。結婚・出産などのライフイベントを経て、キャリア継続を目指したいという人……。一人ひとりの人生の転機を深く理解した上で、未来に向けた支援を行うことは、社会的な意義があると考えました。
――パーソルキャリアに入社を決めた理由は?
(今井)人と向き合う姿勢に共感したことが大きいですね。「doda」に登録してカウンセリングを受けたのですが、担当のキャリアアドバイザーも人事担当者も、とても親密にコミュニケーションを取って、私自身の本質をつかもうとしてくれました。将来的に何をしたいのか、自分にとって仕事とはどんな位置づけなのか、どんな人間になりたいのか、しっかりと深掘りしてもらえたんです。
――パーソルキャリアは、人が付加価値を提供する人材紹介という面が強いですが、まさにそのビジョンを体感されたのですね。
(今井)そうですね。他社の人材紹介サービスも受けたのですが、本人の希望というよりも過去の経験を聞いて、そこからできる仕事を提案するスタイルがほとんどでした。でも、そのやりかたって効率はいいのかもしれませんが転職活動自体の本質ではないし、機械的であまり人としての介在価値を感じられないと思います。
転職するということは、何かを変えたいと思っているはず。そのためには過去だけを見るのではなく、一緒に未来の変化を見据えて、提案していくことが必要だと思うんです。これこそがキャリアアドバイザーとしての価値だと感じていますし、私自身も日々の仕事で大切にしている姿勢です。
◆3カ月間の研修で徹底的に身につけた、キャリアアドバイザーとしての姿勢
――中途採用のキャリアアドバイザーは、入社後まず「CAカレッジ」という育成部門に所属してトレーニングを受けてから本配属となります。3カ月間みっちり研修を受けられたのですね。
(今井)もちろんです。最初は座学形式で業務知識を学び、その後は先輩のカウンセリング同席や、ロールプレイングなど実技を含めたトレーニングを通して、個人顧客への接し方や提案の仕方を体系的に学びました。研修期間中は、キャリアアドバイザーとして豊富な経験を持つトレーナーについてもらい、仕事の進捗管理やアドバイスなど1対1で手厚いフォローを受けました。
――研修を受けて、どんな感想を抱きましたか?
(今井)率直に、驚きました。中途入社の人材に対する教育に、ここまで本格的に投資してくれる会社は、なかなかないと思います。実務的なスキルを身につけるだけではなく、キャリアアドバイザーとしてあるべき姿や顧客との向き合い方を、ロールモデルとなるトレーナーから学べたことは大きいです。
――「CAカレッジ」修了後は、マーケティング領域を担当するキャリアアドバイザーとして配属となっていますね。
(今井)はい。マーケティング領域の求職者の皆さんは、企画職(経営・事業・営業企画)・プロモーション職(広報・販促・広告宣伝・商品企画・WEBマーケティング)などの会社の中核を担う職種になるので、イノベーティブな人材が多く、個人的にも大きな刺激を受けています。
――転職を希望する個人顧客と向き合う上で、大切にしていることは?
(今井)カウンセリングを行う時間は、1人の求職者で1時間半ほど。お忙しい中、その時間を捻出していただくからには、学びを得て満足して帰っていただきたいと思っています。
そのためには、表面的に話を聞いて気持ちの良いことばかりを言っても仕方ないんです。本当にその方の転職成功を願うのなら、コンフリクトを恐れずにぶつかっていくことも大切です。この姿勢は「CAカレッジ」のトレーナーや、同じ部署の先輩を見て学びました。
――ダメなところがあれば、それをはっきり指摘するということですね。
(今井)そうなんです。ひとりで転職活動をしているだけだと、なかなか気づかないことを、私たちキャリアアドバイザーが客観的な視点で正直に伝えていく。そうすることで、求職者の皆さんの表情もガラリと変わり、内定がどんどん取れるようになる人もいます。変化の後押しをしていけることが、キャリアアドバイザーの仕事のやりがいです。
――まさに、介在価値ですね。そのやりがいを感じた具体的な事例を教えていただけますか?
(今井)ある大手企業の企画職にいらっしゃった人の話ですが、職歴も申し分のない優秀な人材で、書類選考は受けた企業ほぼすべて通過していらっしゃいました。しかし、面接がなかなか通過できなかったんです。その理由を法人サイドの営業を通じて探ってみると、「自信がなさそう」「本音が見えてこない」という評価を受けていることが分かりました。自分を良く見せようと仮面をつけて、きれいに話をする癖があったんです。一見、優等生的な受け答えなのですが、“人となり”が見えなくては、印象に残りません。これはご本人の殻を破る必要があるなと感じました。
そこでご本人と話をして、「格好つけずに、もっと自分の夢や本音をぶつけた方がいいのではないか」と提案をしました。その上で改めて面接対策をしてみると、人が変わったようにイキイキと話せるようになりました。本番の面接にもどんどん通過するようになり、希望する企業への転職を支援することができました。
――素晴らしいですね。しかし、カウンセリングが1時間半。その後も1人のお客さまにそこまで頻繁に会うわけではないと思います。どうやって信頼関係を築いているんですか?
(今井)とにかく求職者との接点を持ち続けています。もともと、個人の方に深く関わりたいという想いでこの仕事をしているので、1回会って、あとはメールだけ、というようなビジネスライクなつき合いでは絶対に終わらせません。カウンセリングの後、どんな志望順位でどんな戦略で進めていくのか、転職活動のロードマップを一緒に考えて、一緒に「戦って」いきます。そして選考ステップごとの意思決定にもちゃんと関わり、お客さまにとっていちばんの選択ができるようにバックアップしています。
◆目先の転職だけではなく、生涯にわたるキャリア構築を支援したい
――これまで仕事の魅力を教えてもらいましたが、組織や社風の面で気づいたことはありますか?
(今井)個人表彰だけではなく、チーム表彰があることに驚きました。チームで一丸となって目標に向かうことは、以前の職場ではなかったことなので。先日、チームが月間全国1位の結果を出して表彰されたのですが、個人で結果を出すよりも組織で結果を出す方が、ずっとうれしいですね。
――チームとして結果を出すために、特別なことはしているのでしょうか。
(今井)マーケティング領域の求職者は、企業の中枢を担うような役割の方やイノベーティブを起こすことがミッションの場合が多いため、私たちキャリアアドバイザーも自己研鑽が求められます。そのため、チームで勉強会を積極的に実施しています。チームのメンバーを見ても、将来を見据えて自己成長のために投資をしている人が多いですね。常に自分の足りないところを意識して、改善・成長を続けられる人が多いですし、そういう人に向いている仕事だと思います。
――個人としては、どんな目標を持っていますか?
(今井)日本でも人材の流動性が高まる中、個人が人生を通して複数回の転職をすることも増えてきています。目標とする仕事に就くために、転職で経験・スキルを積むケースもあります。私が行いたいのは、まさにそういったゴールを見据えたキャリアプランの構築と、その実現のための支援です。目先の転職支援をして終わりではなく、生涯にわたる成長を支えることで、より深く求職者と関わることができるようになりたいですね。
――最後に、キャリアアドバイザーの仕事に興味を持っている皆さんにメッセージをお願いします。
これほど人の「変化」に直接的に関わることができる仕事、人生にインパクトを与えられる仕事は他にないと思います。また、パーソルキャリアでは、一人ひとりがオーナーシップを持ち、お客さまに対して一生懸命向き合う、真面目で熱い会社です。人に寄り添いたい、介在価値を感じたいと考えている皆さん、ぜひ一緒に働きましょう!
はたらいて、笑おう。#05