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【社員対談インタビュー】EC開発は“どう作るか”ではなく“どう考えるか”が大事。マーケティング、経営戦略など多角的な視点でクライアントの要望を落とし込む術とは?
こんにちは、パクテラ・テクノロジー・ジャパン(以下、パクテラ)の採用担当です。
パクテラは、グローバルで4万名を超える社員が在籍するグローバルITファームの日本法人です。ビジネス/ITコンサルティング、ソリューション、アウトソーシングサービスを数多くのクライアントに提供しています。
今回は、パクテラで、フロントエンド開発、UI/UX、EC開発を手がける産業事業開発第一部(現:DX開発部)のシニアプロデューサー・大脇太一と、チームリーダーでUXデザインエンジニアである高一文の対談インタビューをお送りします。二人のこれまでの経歴やこれからの目標を聞くとともに、転職希望者へのメッセ―ジを語ってもらいました。ぜひ最後までお読みください!
パクテラに参画した決め手は、面接時の本音トーク=“誠実さ”
―― どのような幼少時代を過ごされましたか?
大脇 私は父親が公務員だったのですが転勤が多く、子どものころは二年に1回ぐらいのスパンで日本中を転々としていました。また、中学1~2年は父の仕事の関係で、タイで暮らしました。幼少期から様々な場所で生活した経験から、世の中にはいろいろな人がいて多種多様な考え方があるんだな、ということを子どもの頃から実感する環境でした。
高 私は生まれは中国ですが、国費留学生だった父が日本の大学で教職に就いたため、私が2歳のとき、家族で来日しました。
父は最新機器が大好きだったので幼い頃から家にPCがあり、Windows98の時代からPCに触ってきました。幼いながらにネットサーフィンを覚え、小学4年生でウェブサイトを作ることに目覚めました。最初に作ったページは、自己紹介みたいなものでしたね。当時はメモ帳にHTMLタグを手打ちして作っていました。
――キャリアのスタートからパクテラに入社するまでを教えてください
大脇 大学卒業後はJRの子会社に入社し、SEとして発券機などのシステム開発に従事。2000年ごろ、知人に誘われてウェブ系のベンチャー企業に転職し、大手SIer傘下で大型のウェブプロジェクトを多数手がけました。
その後、越境ECを手掛けるIT企業に転じ、SEだけでなくマーケティングも担当。グロースハックやメディアとの提携などを経験し、パクテラに参画しました。
高 私は大学で心理学を学んで臨床心理士を志し、大学院進学を目指していましたが、家庭の事情で就職。半年ほど勤めた後、漫画が好きだったこともあり、電子書籍販売サイトの運営会社に転職。海外事業部に所属して、台湾や北米向けのウェブマーケティングを担当しました。
そのうち、人手が足りないからとページ制作も任されることとなり、昔を思い出してページを作っているうちに面白くなってしまって…。職場は大好きだったのですが、ウェブサイト自体がレガシーだったのでもっといろいろなことを学びたいと思い、ベンチャーEC企業に転じ、そこで各種フレームワークやバックエンドとの連携を中心に学びました。
パクテラにジョインしたのは、それまでの経験では自社ウェブサイトの制作ばかりだったので、大型プロジェクトに挑戦してみたくなったんです。何社か内定をいただいた中で、最も印象に残ったのが、面接でお会いした大脇さんでした。こちらのいろいろな質問に、誠実というか、“ぶっちゃけ”で本音で答えてくださったので、ここは信頼できるなと思ったんです(笑)。その選択は正解だったと思っています。
大脇 面接時の会話で、すぐに高さんが高いスキルを持っていることが分かりました。SIerは、開発のことは理解していてもフロントエンドの技術やその前段となるマーケティングの知識がない人が多い。そのような知識や経験を持っている人材がいれば差別化要因にもなるし、クライアントのためにもなるなと考えていたところに、高さんが現れたんです。まさにカモがネギを背負ってやって来てくれた感覚でした(笑)。
―― パクテラに入社後はどのような仕事を担当してきましたか?
大脇 私は2016年にパクテラに入社し、CMS(Contents Management System) などウェブ系システム開発のプロジェクトマネジャーを務めてきました。もっとCMSを広げていきたい思いもあったのですが、ECの経験を買われ、現在はEC向け事業開発部の責任者を担当しています。
高 私は2019年10月入社で、これまでずっと大脇さんの下で働いています。同じくCMSのプロジェクトからフロントエンド開発に移り、現在はECサイトを中心に、UXデザイン提案、およびUIデザインの見直しとコーディングなどを担当しています。
ただ構築するだけではない、クライアントの心境に寄り添う開発が持ち味
―― お二人が直近で手がけた代表的な仕事を教えてください
大脇 直近では、オートバックスセブン様のECサイトのリニューアルプロジェクトを手がけました。弊社は新ECサイトのフロント部分 (UI/UX)の設計、開発を担当しましたが、高の頑張りもあり、リニューアル前に比べてECの売り上げも増加しているとのことで、よい成果が出せたのではないかと思います。
―― では、お二人が仕事をする上で心がけていることは?
大脇 クライアントが何を求めて、どのような機能を必要としているのか、また、目先に何を期待して、裏にどんなゴールがあるかを予想しながら、どうチームを編成し、どうモチベートするか、その都度考えながら進めています。
必ずしも計画通りいくわけではないですし、また、突然トラブルが起きることもあるので、うまくいかなかったらどうするかという引き出しだけは多く用意しなければと意識しています。
高 そうですね。私たちに対して何を期待しているのか、クライアント側の明確な要望が絞り切れていない段階からご相談を受けることが多々あります。また、要望があっても言語化されていないことも多いです。私の場合は、自社サイトを運営していた経験やマーケティング時代の経験を活かしながら、クライアント側の心境になって何をやりたいのか落とし込んでいくことを心がけています。
また、トラブルは必ず起きるものなので、起こったときは柔軟に対応することを意識しています。失敗自体はOK、とにかく失敗からのフォローを充実させることに気をつけています。
―― 現在のプロジェクトはどのような体制ですか?
大脇 日本オフィス側で9名、日本人と中国人がほぼ半々です。また、中国オフィス側でも9名がプロジェクトに在籍しています。オートバックスセブン様の案件は私達にとって重要プロジェクトの一つですので、高をはじめ、精鋭メンバーが集まっています。
若い世代にパクテラのナレッジを受け継いでもらいたい
―― お二人が現在特に力を入れていることと、また今後の目標を教えてください
高 プロフェッショナルな人材は多いものの、一方で“個人”に対する依存が大きく、ナレッジとして蓄積されていないため、今、私が最も力を入れているのは後進の育成です。
一口にフロントエンドといえど、さまざまなジャンルがあります。たとえば、マーケティング寄りでアナリシスの知見が豊富な人、ワイヤーフレームや設計ができるタイプの人、コードを書くのが得意な人…それぞれ得意分野を持つ人が多ければ多いほど仕事を任せやすくなるので、いろいろな人材を育てて組織づくりをしていきたいと思っています。
自分自身に関しては、年齢的に岐路に立っている感覚があります。この先、マネジメントの方向に進むのか、プレイヤーとして突き進むのか、今は模索中です。個人的にはプレイヤーの感覚を保ち続けたいですが、この先どうなるかは分かりません。
大脇 ビジネスとして中期的に見た場合、BtoBとBtoCでいえばtoCは不確定要素が多く、だからこそ個人的に面白いと思っています。今後、数年間は海外進出熱を高める日本企業が多くなると予測していて、通関や資金移動などの仕組みをどうクリアするか、そのあたりを強化してパクテラならではの“色”を出していきたいと考えています。
育成は、我々にとって重要なテーマです。今後、ECマーケティング系エンジニアの採用はますます難しくなっていくでしょう。だからこそ、きちんと教育プログラムを作って社内の人材を育てていかなければなりません。
ECは単にシステムを構築するだけではなく、マーケティングや経営戦略的な視点、運用への配慮などすべてを踏まえて構築していかなければなりません。単純に“こう作る”だけではなく、“こう考える”というところを言語化していきたいですね。
――それでは最後に、お二人はどのような方と「一緒に働きたい」と思われますか?
大脇 今の部署に限って言えば、シンプルに“若い人”ですね。理由は2つあって、ひとつはデジタルやウェブというものに対して、僕らの年代は完全に若い世代と消費行動が違うということです。僕らの感覚でものを作ってしまうと、世の中とズレたものしか作れなくなってしまう。とにかく若さはそれだけで価値があると思っています。
もうひとつは、パクテラではグローバル規模のリソースを生かして幅広いプロジェクトを手がけているので、その仕事の資産を早い段階で引き継いで大いに活用してもらいたいですね。
高 同じく私もデジタルネイティブ世代に期待を抱いています。私自身、幼いころからPCに触れたのが結果的にアドバンテージとなった感覚があるので、子どもの頃からデジタルデバイスが当たり前でスマートフォンを触っていた世代は、よりクリアな “解像度”を持っているはずです。
あと、誤解を恐れずに言うと、この業界って夢中になって画面に向かっていて気がついたら寝食を忘れ…みたいな人が多いんですよね。20代まではそれでも大丈夫だったのですが、私も30歳を過ぎたらバテるようになりました。だから、メリハリを持って仕事をこなし休むときはしっかり休む、きちんと健康管理のできる方が来てくださったらうれしいですね。
いかがでしたでしょうか。後進育成にかける2人の熱い思いは伝わりましたでしょうか。この記事に興味を持ってくださった方、一度お話してみませんか? ご興味のある方はぜひ募集ページより採用情報をご覧ください!