※この記事はオロ公式noteに2025年6月12日に掲載されたものです。
こんにちは、オロnote編集部です。今回は、MC事業部でマネージャーとして活躍する小池さんにお話を伺いました。
新卒でオロに入社して10年。新卒入社後3年目という若さでチーム長に就任し、プランナーとして社内外の信頼を集めながら、着実にキャリアを重ねてきた小池さん。
34歳となった今、どんな想いで仕事に向き合っているのか。
20代・30代でどのようにキャリアを考えていくか、これからキャリアを切り拓いていくうえでのヒントが、そこにはありました。
目次
チームとして成果を出すことの苦労と喜び
「組織を強くしたい」がモチベーション
こうなりたい、がなくても大丈夫
チームとして成果を出すことの苦労と喜び
—— 今日は、小池さんの「マネージャーとしてのキャリア」に迫りたいと思います。小池さんは新卒3年目でチーム長に就任されていますが、チーム長に上がってから特に難しく感じたことはありますか?
チーム長に昇進してからは、「個人で成果を出す」ことから「チームとして成果を出す」ことへ意識が変わりましたが、この時点ではそこまで大きな壁を感じたわけではありませんでした。
難しさを強く感じ始めたのは、「自分以外のチーム長を育てる立場」になってからですね。
自分が感覚的に判断してきたこと、例えば「なぜこのメンバーにこの業務を任せたのか」「チームの方向性をどこで見極めているのか」といったことを、相手が再現できる形で伝えることに、非常に難しさを感じました。これは今も向き合い続けている課題です。
—— マネジメントをするようになってから、意識して実行していることは何ですか?
判断の拠り所を現場の一次情報に置くこと、ですね。
これは、プレイヤーとしての比率が下がり、マネージャーとしての役割が増してきたフェーズ、特にグループ長という立場になってから強く意識するようになりました。
どうしてもメンバーからの伝聞だと、クライアントの真の状況を掴みきれず、判断を誤ってしまうことがあります。
そのため、現場の生の声、つまり一次情報を自ら聞きに行ったり、メンバーに情報収集を徹底してもらうようになりました。
これが判断の質を高める上で非常に重要だと痛感しており、今、最も重視している点でもあります。
—— なるほど。難しさを感じていらっしゃる一方、チームメンバーとの関わりで「うれしかった」もしくは「やっていてよかった」と思える瞬間はどのような時でしょうか?
チームメンバーや後輩との関わりで嬉しかったことは、主に2つあります。
一つは、チームメンバーがクライアントなど、社外の方から褒められた時です。 第三者からメンバーの良い評判を耳にした時に、特に大きな喜びを感じます。
例えば、あるクライアントが特定のメンバーを非常に信頼していると話してくださった時などですね。
これは個人としての喜び以上に、組織がしっかりと機能し、社会に貢献できている証だと感じられる瞬間です。
—— 確かに、クライアントからメンバーを褒められるというのは、マネージャーならではの喜びですね。
もう一つは、後輩が自分の言葉で、自信を持って判断する姿を見た時です。 自分自身の成長よりも、誰かの視座が上がり、判断の質が変わる瞬間に立ち会えることに、何より喜びを感じます。
「組織を強くしたい」がモチベーション
——今後、小池さんが実現したいキャリアや、挑戦してみたい領域・役割はありますか?
正直なところ、「この先どうなりたいか」を具体的に言葉にして描いた経験は、これまでも今もあまりありません。
私にとってキャリアとは、「計画に向かって進む」というよりは、目の前の課題に一つひとつ丁寧に取り組んできた結果として形になるもの、あるいは経験を積み重ねて振り返った時にその輪郭が見えてくるものだと捉えています。
私自身も、目の前のことに集中しているうちに、自然と自分の強みや役割が明確になってきたという感覚です。
ですから「こうなりたい」と明確に決まっていなくても大丈夫だと考えています。その上で、今、特に実現したい、あるいは挑戦したいと感じていることがあります。それは、「組織を強くしたい」という想いです。これが直近では最も強いモチベーションですね。
—— 「組織を強くする」とは、具体的にどのようなイメージでしょうか?
具体的には、「マネージャー(次期グループマネージャー層)」を育てていくことに力を入れたいと考えています。
これは、会社として「やるべき」ことだと感じている部分でもありますが、それ以上に私個人の「やりたい」という気持ちが強いですね。他にも取り組むべき課題はたくさんありますが、その中でも優先順位が高く、自分が価値を発揮できそうで、かつ挑戦したいことだと捉えています。
また、会社全体として、今後自分が果たしていきたい役割としては「思考の深さが、成果につながる組織」を実現することを目指したいです。
直近では、これまでMC事業部で行なっていなかった、マネージャー向け研修を企画しました。
チーム長やグループ長などのマネジメントレイヤーを対象として、マネージャーの育成・組織全体の思考の深さを強めることが狙いです。
心理的安全性やモチベーション管理、育成・キャリア開発などのピープルマネジメントと、業務設計や目標管理といったワークマネジメントの観点から、自分たちの組織を問い直す機会にして欲しいと考えています。
先日行われた第1回では、参加者アンケートでも高い満足度を得られ「自ら考え、学ぶ姿勢」を引き出すことができました。
一方で、ワーク(実践編)ではやや課題も見られ、狙ったほどの深い内省や対話が生まれず、今後の改善ポイントと捉えています。
こうした気づきも含めて、単発で終わらせず、継続的にアップデートしていく設計が重要だと考えています。
表面的なスキルや業務スピードだけでなく、視座を高め、物事の構造を捉え、内省を重ねるといった、一見では分かりづらい努力が、最終的にはより大きな価値として評価される。そんな環境や文化を、これから自分が中心となって作っていきたいですね。これは、「考えることを重視する」というオロの文化とも深く合致していると感じています。
—— 「思考の深さ」…「考える企業」を謳うオロにぴったりのビジョンですね。
こうなりたい、がなくても大丈夫
—— 最後に、キャリア形成に悩んでいる方に向けて一言お願いします。
先ほどもお話ししましたが、キャリアは「計画に向かって進む」というよりも、目の前の課題に丁寧に取り組んできた結果として形になるものだと思います。 私自身も、目の前のことに集中しているうちに、自分の強みや役割が後から明確になってきました。 ですから、「こうなりたい」という明確な目標が今なくても、全く問題ありません。
もし過去の自分にメッセージを伝えるなら、「立ち止まるな。まず動け。」でしょうか。
悩んでしまう時というのは、意思決定を妨げる要因がある場合が多いと思います。例えば、選択肢が多すぎる、状況が複雑すぎる、リスクが高いなどです。しかし、多くの場合、絶対的な正解はありません。まずは可能性が高いと思われる方向に一歩踏み出し、そこで新たな情報が得られたら軌道修正すれば良い、という考え方です。
キャリアに悩んでいない私から、悩んでいる方に直接的なアドバイスをするのは難しい部分もありますが……目の前の仕事や課題に真摯に取り組むことが、結果的にご自身のキャリアを形作る上で、非常に大きな意味を持つと信じています。 目の前の「問い」に誠実に向き合い、まずは行動してみることが、未来のキャリアを切り拓く大切な一歩になるのではないでしょうか。
あとがき
目の前の「問い」ひとつひとつに真摯に向き合い、それが結果として現在のキャリアを形作ってきたという、型にハマらない小池さんならではのキャリア観に触れることができました。
小池さんの「立ち止まるな。まず動け。」という力強いメッセージは、変化の激しい現代において、キャリアに悩んだり、新たな一歩を踏み出すことをためらったりしている私たちの背中をそっと押してくれる言葉になるのではないでしょうか。