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働きがいを指標化する、OpenWorkの新たな挑戦

就職・転職プラットフォームのOpenWorkで、FIS(Financial Indicator Service)というプロジェクトリーダーを担当している黒田です。

このプロジェクトではOpenWorkが保有するWorkingDataが、未来の企業業績を示す財務指標として活用できるか検証を進めています。

今回はプロジェクト発足のきっかけや、OpenWorkとして取り組む背景について紹介していきます。

OpenWorkのデータがアルファに繋がる

OpenWorkが提供している就職・転職サービスと、財務指標としてのデータ活用は遠い印象がありますが、5年前のヘッジファンドからの電話が発端でした。

「あなた達のデータを投資モデルに組み込めないか、検証させてもらえませんか」

投資の世界では、一般的に公開されている財務データと、間接的な非財務のオルタナティブ(代替)データがあります。

財務データは氷山の一角であり、昨今では企業の成長・衰退を予測するための新しい材料として水面下のオルタナティブデータが着目されています。

オルタナティブデータとは、例えば

・ホテルの予約情報を隣接する観光地の集客を予測
・SNSのビッグデータからゲームの売上を予測
・タンカーのセンサー情報から各国の物流を把握

などあらゆる方面に広がります。

オルタナティブデータの運用には安定したデータ量、品質、更新性、網羅性、それらを指標化するアルゴリズムが必要になりますが、全て揃うと「アルファ」と呼ばれる企業業績予測のコアとなる指標に繋がっていきます。

そして、ヘッジファンドのデータスカウトと呼ばれるチームは、それぞれのアルファを求めて世界中のデータを探し求めているのです。

「アルファ」になりうるオルタナティブデータとしてOpenWorkの社員クチコミや企業評価スコアが着目された理由はどこにあったのでしょうか。

創業以来のデータ品質への拘り

OpenWorkは人生の大きな転機である就職・転職において、自身の働きがいに合った企業選びをサポートしています。そして入社後のミスマッチをなるべく減らせるよう、信頼性のあるデータを蓄積しオープンにしています。

ユーザーに有益な情報を届けるため、社員クチコミの投稿にあえて高い文字数制限を設けたり、全ての投稿を目視でチェックして誹謗中傷等が掲載されないようにするなど細心の注意を払って中立の立場で運営を行っています。

その結果、データの信頼性が評価されて約400万人の登録ユーザー、1000万件以上の社員クチコミ・評価スコアを有するプラットフォームに成長することができました。

ヘッジファンドがOpenWorkのデータを着目、評価した理由には、

・サイト運営10年以上という長期間のデータ範囲
・上場企業の95%の社員クチコミを有する網羅性
・毎日約400件の投稿が集まる更新性
・専門スタッフの審査によるデータ品質の高さ

が根底にあると思われます。

プロジェクトで繋げていく「働きがい」のある社会

前提として、OpenWorkでは社員クチコミの目視チェックの際、個人情報が含まれている場合は削除する運用を行っております。かつヘッジファンドに提供するデータに関しては、サイト公開よりも厳しく個人特定防止に向けたフィルタリングを行っており、利用規約で同意いただいた利用目的から逸脱しないよう細心の注意を行っています。

透明性の高い運用の元、OpenWorkのデータが財務指標として第三者に採用されることは「誠実なCEOが企業成長に向けて人材や資金を集めやすい社会」に変化していくための一歩となります。

私達は「ひとりひとりが輝く、ジョブマーケットを創る」というミッションに向かって走り続けています。その実現のためには信頼の置けるWorkingDataを提供すると共に、企業も社会も変わっていく流れを作らなければなりません。

人材業界とは一見畑違いの分野ですが、本プロジェクトの推進は「働きがいの得やすい企業が成長しやすくなる」未来に繋がるというビジョンを持って進めています。


ミッションに共感するメンバーを募集しています!

最後になりますが、私達のミッションに共感いただける方、同じような課題意識を持たれている方の参画をお待ちしています。
OpenWorkの目指す社会、プラットフォームの進化、WorkingDataの活用など、興味のある方は是非ご連絡ください。

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