サクッ、、ッ、ジュワァァ、ハフハフ・・・
んぁ~・・・、鶏の唐揚げってなんでこんなに美味しいんでしょうね?
けれど、同じ唐揚げでも店によってイマイチなところから素晴らしいところまで様々あります。
これは、作り方にこだわりや工夫があるかどうかで決まってくると思うんですよね。
新規事業の立ち上げも同じです。
メンバーが優秀でもプロダクトが素晴らしくてもこだわりや工夫を施さないと途中で空中分解してしまいます。
お客様に愛されつづける素晴らしいサービス、ユーザーエクスペリエンスを実現するためには、
“サクふわジューシーな唐揚げエクスペリエンス”づくりから学びを得る必要があるのです。
※ユーザーエクスペリエンス=製品やサービスを使用することで得られるユーザー体験
まずは自己紹介。
僕が勤めるオープンワーク株式会社は「OpenWork(旧Vorkers)」という、社員による企業のクチコミサービスを展開する企業。
※2019年5月末株式会社ヴォーカーズからの社名変更
設立から10年以上質の高いクチコミを集め続け、それまでクローズドだった企業の働きがいを、スコアとクチコミという形で世の中に明らかにすべく尽力していましたが、企業の知名度や広告費の高さによって採用巧者が決まる世界ではなく「企業の働きがいが採用力になる世界」を目指し、OpenWorkリクルーティング事業がスタート。
そして僕は、東証一部上場の転職エージェントに新卒入社し、化粧品をはじめとした消費財専門チームの立ち上げに参画。
6年間、企業の成長と転職希望者の幸せを叶えるベストマッチングにこだわり試行錯誤、リーダーの立場で組織づくり、自社の採用活動にも携わってきました。
「働きがいで溢れる世の中にしたい」と奔走してきましたが、もっと影響力が大きく再現性の高いアプローチをしたいと考えるようになり、OpenWorkリクルーティングにジョインしました。
さて、僕が何者かわかったところで、さっそく美味しい唐揚げを作っていきましょうか。
唐揚げのレシピはこちら。
・鶏もも肉
・片栗粉、小麦粉
・サラダ油
*下味
・しょうゆ
・酒
・にんにく
・しょうが
・塩、胡椒
【サクふわジューシーな唐揚げの作り方】
●鶏肉を用意し、フォークで刺す●
~良いプロダクト、サービスは余白が大事〜
肉は熱を加えると縮んでしまいます。
また、下味を鶏肉に馴染ませるには長い時間漬け込んでおくのが良いのですが、フォークで鶏肉をブスブスと何箇所にも穴を開けることで下味が染み込む時間を短縮できます。
↓↓ 唐揚げからの学び ↓↓
新規事業は小さくコンパクトに、余白を作りながら始めた方が良いと思います。
ポイントは事業のスピードと追加機能を組み込む余地。
初めから多くの企業・人に愛されるプロダクトを開発することは困難ですよね。
新規事業は投資金額が尽きたら終わりなので、限られたサービスと少数のメンバーで始め、早く収益化する。
また、プロダクトやサービスをシンプルにして余白を作ることで、新たな機能や付加価値を組み合わせやすくすることが重要です。
●下味を揉み込んでなじませる●
~事業理念・ビジョンと組織を融合させる〜
*下味 と鶏肉をしっかりと混ぜ合わせ、その後よく揉み込みましょう。
*下味 はシンプルなものを挙げましたが、美味しけりゃなんだっていいんです。
どんな味にしたいか?を考えて組み合わせ、揉み込み、味を馴染ませましょう。
ちなみに以前、しょうゆ、しょうがを除いてバジルなどのハーブと岩塩で作ったところ、ワインに合うお上品な唐揚げもできました。
↓↓ 唐揚げからの学び ↓↓
新規事業を作りたいということはきっと実現したい世界があるはず!
どんな世界にしたいか?そのためにどんなユーザー体験をしてほしいか?
ゴールからの逆算で、適切なサービス価値を考え、事業の発展に必要なスキル、コンピテンシー(成果を創出する行動特性)を持つ人材を選びましょう。
そして集まったメンバーで話し合い、事業の方向性について合意を形成し、納得感を醸成します。
●衣をまとわせる●
~お客様へのコミュニケーションを練る〜
揚げると、片栗粉はサクサク感、小麦粉はカリカリ感を演出できます。
どんなにいい味付けでも衣がダサいと、素晴らしい唐揚げエクスペリエンスを描けません。
衣はみなさんの歯や舌との接点。
どんな食感を得たいか、そのブレンドの配合は好みに合わせましょう。
↓↓ 唐揚げからの学び ↓↓
素晴らしい機能を搭載していてもお客様に価値が上手く伝わらなければ、選んでいただけません。
お客様のニーズは単純ではなくいくえにも重なっていて、しかもそれが一つではないはずです。
ニーズをタイプ別に分類し、タイプごとに伝える内容や順番、伝え方を変えましょう。
●中温で揚げる●
~お客様へサービスを届けながら反応を確かめる〜
さぁ本番です!
揚げていきましょう。はじめは中温(170度くらい)で衣を纏った鶏肉をダイブ。
シュワシュワ、そしてカラカラと揚がっていく鶏肉を眺めながら、ほとんど触らずに、一度だけひっくり返しましょう。
揚げ時間は鶏肉の大きさによって変わるので、目や感触で確かめてください。
表面の色がほんのり茶色くちょっと白っぽいくらい、また、箸でつつくとザラザラと硬い感じになればOK。
一度バットやクッキングペーパーを敷いた皿に上げましょう。
↓↓ 唐揚げからの学び ↓↓
これまで考え作ってきたプロダクトやサービスを世間やお客様に披露するタイミング。
さぁ、営業開始です!
初めの頃は、シンプルなサービスであっても事業共感性が高くメリットを享受しやすいお客様に絞って営業していくことが重要です。
いわゆるニッチ戦略ですね。
お客様にプロダクト・サービスを利用いただく中で様々な反応があるはずです。
思いもよらない隠れたニーズ、予想通りの足りない機能・価値、感謝の言葉・・・。
数々の反応を観察して、頃合いを見て振り返りの機会を設けましょう。
●寝かす●
~サービス・組織の見直し〜
アツアツの唐揚げをなぜ寝かすのか?
理由を2つお答えしましょう。
理由⑴ 鶏肉は急に高温で揚げると硬くなりやすい。そのため中温で揚げて鶏肉の外側をだけを温め、一度外に出して放っておくことで余熱で中まで火を通すため。
理由⑵ 揚げるのが一回だけだと水分が中に閉じ込められたまま揚げ続けてしまうので、完成がベチャッとしてしまう。空気に触れさせることで余分な水分を飛ばすため。
だいたい2~3分、熱が中まで通り、余計な水分が飛ぶのを待ちましょう。
素敵な唐揚げエクスペリエンスのための重要な準備期間のようなものですね。
↓↓ 唐揚げからの学び ↓↓
営業開始して得られたお客様からの反応、そして組織の空気感・モチベーションを確かめましょう。
いざ走り始めてみないと得られなかった課題が見つかるはずです。
観察して得られた情報を元に、改めてサービスの内容、お客様とのコミュニーションの仕方を練り直しましょう。
また、メンバーのパフォーマンスのバラつきや組織を取り巻く空気の違和感もきっと起こるでしょう。
組織体制の再構築、風土の見直しと再醸成、そして文化の浸透を改めて行い、再び走り始める準備を行いましょう。
●高温で揚げる●
~より広いターゲットのお客様へ届ける〜
高温(180度くらい)に熱した油が準備できたら、寝かしていた唐揚げをダイブ!
高温なのでバチバチと油が飛び跳ねるので注意しましょう。
だいたい1分くらい揚げて表面がしっかり茶色に色づいたら完成です。
↓↓ 唐揚げからの学び ↓↓
しっかりと見直したことで、組織やサービスは洗練され、これまでより多くのお客様に価値を届けられるようになっているはず。
お客様の反応も上々で様々な感謝の声を頂けるでしょう。
いかがでしょう?
素晴らしい新規事業(サクふわジューシーな唐揚げ)は完成しましたか?
道の途中
僕たちのOpenWorkリクルーティング事業は、まだまだ完成していません。
なんなら、中温で揚げていたり寝かしていたり、新たな鶏肉を用意したり下味と混ぜて揉み込んでいたりするくらいです。
小さく始めているため、仕事の幅が非常に広いです。
僕はリクルーティングコンサルタントという役割で、OpenWorkリクルーティングを利用開始する企業の立ち上がりのサポートや、より成果を出していただくためのアドバイスをメインでさせていただいています。
他にも、
・利用企業のスカウト代行
・アドバイス内容の分類・定型化
・情報分析ツールの整理・制作
・利用企業の成果創出のための資料の制作
・新規事業や機能の考案
・新規事業のお手伝い
・後輩のメンター
・採用面接
などなど。
自分が好きで首を突っ込んでいるものばかりですが、幅の広い業務に携わることができてハッピーです。
おそらく大手企業や、仕組みが出来上がり従業員を増やすだけで売上が伸びるフェーズの企業にいる方々の多くは、自身の業務が限定された環境にいらっしゃると思います。
ここでは、「どうやって?、また、何の事業を作ろうか?」というところから携わることができます。
今のところのメンバーは、人材系企業でリーダーやマネージャーに就いていた方々、リンクアンドモチベーションやそのグループ企業で成果を挙げてきた優秀な出向メンバー、起業経験者で構成されています(あと元お笑い芸人も・・笑)。
みんな営業として売上を上げてきた、というのは当然ですが、人と社会の関わりのありようにミッションを置きながら仕事をしてきたメンバーが多いため、今この仕事をする意義や、新たに取り組むミッションの方向性を考えられ、熱量高くチャレンジできる。
つまり、長期的な視点で事業を発展させるべく、楽しくもがいています。
めちゃくちゃワクワクしながら働けています。
「働く」をオープンにすることで、企業の健全な成長を促し、働きがいの溢れる世界を実現したい。
そして、事業の発展のために垣根を超えて業務に取り組み成長したい。
僕たちは、そんなあなたと、喜怒哀楽を共有しながら肩を組んで一緒に走りたいと思っています!