こんにちは！ナンバーナイン採用担当の西村です。

このストーリーでは、ナンバーナインの仕事や、実際に働いているメンバーについてより理解していただくために社員インタビューをお届けします。

今回は、弊社が2022年より力を入れている縦読みフルカラー漫画「WEBTOON」を作成しているコンテンツ事業部で、リーダー兼漫画編集を務める遠藤 寛之さんにお話を伺いました。
※WEBTOON編集者の業務内容は以下

このストーリーを読んで、少しでも弊社の仕事に興味を持っていただければ幸いです。ぜひご覧ください。

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ーー 簡単に自己紹介や、入社したきっかけを教えて下さい。

ナンバーナインのコンテンツ事業部でリーダー兼漫画編集をやっている遠藤です。もともとは横読み漫画の制作を中心にやっていましたが、2022年に入ってからは縦読みフルカラー漫画であるWEBTOON制作を中心に行っています。

入社したのは2021年1月で、前職でもお世話になっていた代表の小林に「ナンバーナインで漫画制作をする事業部を新しく立ち上げるんだけど一緒に働かない？」と声をかけられたのがきっかけです。

ーー 入社前に漫画編集の経験はあったんですか？

実は、これまで漫画編集の経験はありませんでした。それでも採用していただいて、現在WEBTOONの最前線に立つことができているのは、弊社が重要視しているのが「チームで勝つ」ということだからです。

僕たちは、出版社は作家性や編集力などをかけ合わせて多くの名作を生み出してきたと思っていて、そのやり方を真似するだけでは先駆者たちに追いつけないと考えています。そこで、弊社ではとにかく売れているWEBTOONや最新のWEBTOONを読んで、ヒットの根拠や作品の狙いを分析し、情報を貯めた上でPDCAを回して、チーム全体で勝てる方法を導き出す、という戦い方をとっています。

その方法を模索してきたことで、漫画編集の経験がない中でも作品を生み出していくことが出来ました。

ーー それでは、WEBTOON編集者のお仕事について教えて下さい。

最初に企画立ち上げから作品配信までの大まかな流れを説明します。

まずは、企画の立ち上げです。原作希望もしくは普段から作家として活躍されている方に対して、弊社の注力ジャンル（現代ファンタジーバトル系、悪役令嬢系、ラブ・ロマンス系、デスゲーム系、韓国ドラマ系）をお伝えして、そのジャンルに即した企画案を出していただきます。上がってきた企画案に対して、編集者から「WEBTOONだとこういう設定、こういうストーリー展開が多いです」のような壁打ちをしながらブラッシュアップしていき、それを元に原作を書いていただきます。

ストーリーが完成したらネーム、線画、着色・背景と作成が続いていき、漫画が完成したあとも、原稿データを配信するストアの選定や写植（吹き出し内のセリフ）入れ、原稿データの形式調整、入稿作業などやることはたくさんあります。

作品にもよりますが、企画立ち上げから線画パートが終わるまでは3ヶ月〜半年程度、そこから配信までは更に半年程度かかる場合もあります。この長い道のりをいかに短くなるよう工夫できるか、というのも編集者の腕の見せ所ですね。

ーー 一言で「編集」と言っても、業務は多岐にわたるんですね。

そうなんです！また、作品を配信したら終わり、ではありません。

リリースした作品をどうやって伸ばしていくか、というマネタイズの部分も考えていきます。例えば歴史のある漫画雑誌の場合、既にブランド力があるので掲載すればそれだけでも雑誌のファンの方に読んでもらえる可能性がありますよね。しかし、弊社はまだブランド力が強いとは言えないのが現状です。より多くの方に読んでもらうために、より多くの売り上げを立てるために、売り方や施策を考えなければいけません。ナンバーナインというブランドを一から作っていかなければいけないので大変ですが、だからこそやりがいも大きいです。

このように、オリジナルのWEBTOONを制作しつつ、同時に作品研究にも力を入れています。研究のためにチームで決めた必読リストが200作品程度（2022年4月25日時点）あって、それぞれの作品に対してどうして売れているのかという根拠や狙いを言語化してストックしています。

編集者個人が感じる面白い！という「感覚」に頼るのではなく、市場を見て売れている作品を研究し、「なぜ売れているのか」を分析・言語化することでチームとして売れる企画を生み出す。これをひたすら繰り返しています。

ーー 仕事の楽しいところはどんなところですか？

リリースした作品に対して読者の方からいい反響をもらえた瞬間ですね！WEBTOONに関してはまだお披露目前なので、今楽しいのは「こういう企画や演出が売れるんじゃないか？」とスタジオメンバーや作家さん達と仮説を立てながら作品作りを進めていく過程ですね。アプリでランキング上位常連作品のような王道的な作品や、チャレンジ枠的なポジションの作品など、合わせて30作品くらいの制作を進めています。

連載スタートは、早くて夏くらいからを予定しています。まだまだこれからの段階ですが、自分たちの仮説どおりに作品がヒットしたら絶対に楽しいと思いますね。

ーー 反対に、この仕事の大変なところはどこでしょう？

WEBTOONというジャンルは日本国内でもまだ黎明期で市場も整っていないため、弊社だけでなく他社さんも試行錯誤中だと思います。作家さんも「WEBTOONだけを作ってます」という人はまだまだ少ないので、WEBTOONを研究しながら描いてもらい、その作品に対して壁打ちをしながら二人三脚で作品を作っている状態です。

暗中模索しながらの作業になるので壁にぶつかることも多く、そういうときに辛さを感じますね。また、連載まで時間がかかるという大変さもありますが、未来に期待感を持って仕事ができる人なら、本当に売れたとき「やってやった！」と思えるんじゃないでしょうか。

あとは、今進んでいる企画も、参加している作家さんも、制作工程も本当に多い。それぞれの予算や優先度付けなど、数字もたくさん見ないといけないので、全体を俯瞰して見るのも大変です。

チーム体制も含めて本当に全てゼロから作り上げている状態ですが、そんな状況を楽しんでがむしゃらに進んでいける人は楽しく働けると思いますね。

ーー 遠藤さんから見て、ナンバーナインのWEBTOON編集者に向いてる人はどんな人でしょうか？

今僕たちは日本で一番最初に大ヒット作品を作るという目標を掲げて頑張っています。その目標を、人生におけるプライオリティの高いところに置ける人に向いている仕事だと思います。「漫画編集という職種に就くこと」自体を目標にしている方ですと僕らとは合わないかもしれないですね。

例えば僕を含め他のメンバーも、WEBTOON研究のために時にはプライベートの時間も削って、WEBTOON作品や関連記事などを読んでいる。それくらいWEBTOONにコミットできる、熱量を持ってWEBTOONに向き合える人と一緒に働きたいです。実際、現在活躍しているのも、とにかくゴールに向かってがむしゃらに進んでいるメンバーばかりですね。

それくらいの熱量でやっているので、現段階だとリモートでの働き方はStudio No.9の編集者にはマッチしていないと思っています。MTGはオンラインでも可能ですが、一部の作家さんは出社もして下さっていて、そういった作家さんとは突発的に打ち合わせが出来たり、雑談の中からアイデアが生まれることも多い。常に全員で作品のことを考えているのでMTG以外でも作品のことを日常的に話している状態です。

それを踏まえると、出社して働くスタイルと、チームと同じレベルのWEBTOONに対する熱量が合致する人であれば向いていると思います。

ーー 最後に、ナンバーナインでのWEBTOON編集の仕事に興味を持っている方にメッセージをお願いします。

今から横読み漫画で既存のメガヒット作品に勝つ作品を生み出す、と口で言うのは誰でもできるけど、本当に実現するのはかなり難しい。でもWEBTOONはまだ黎明期で、全員がほぼ同じスタートラインに立っているような状態です。そこで、僕たちはチームで勝とうとしていて、日本の代表と呼べる作品を生み出そうとしています。だからこそ、成し遂げたい、勝ちたいという強い思いを持っている人にはすごくいい環境だと思います。

その分大変だとは思いますが（笑）、熱量を持て余すほどのスピリットを持つ人にぜひ来ていただきたいですね。

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▼WEBTOON編集の仕事に興味を持った方はぜひお気軽にご応募ください！