COVID-19により、働き方、生き方が大きく変わるなか、「どう変わればよいか」の基準として注目されている「ウェルビーイング」―
SDGsやアメリカで義務化が発表された人的資本情報開示、生産性・創造性への寄与が報告され、働き方改革の観点からも重要度が高まっています。
「ウェルビーイング」とは何か、「ヘルスケア」との違いや実現するための考え方を紹介します。
ウェルビーイングとは?
ウェルビーイング(Well-being)とは何でしょうか。
直訳すると、「良い状態」。抽象的な概念のため、具体的にしていく必要があります。ウェルビーイングの定義は一つに定まっていませんが、WHOが健康を定義した下記が基準になります。(※1)
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態(well-being)にあることをいいます。(日本WHO協会仮訳)
ポイントは多面性と積極性です。
①「多面性」身体だけではなく、精神、社会などを総合した多面的な概念であること②「積極性」マイナスがない(病気ではない)のではなく、プラスの状態(満たされた状態)を目指すこと
(図1)図マイナスプラス、身体、精神&社会マトリクス