ニジボックスでは開発ディレクターとして若手からシニア層まで幅広い人材が活躍しています。ディレクターといえば上流工程を担う仕事であり、「経験が必要だったり、仕事の難易度も高かったりするのでは?」といったイメージを持たれてもおかしくない職種かもしれません。ですが、ニジボックスではディレクション未経験からスタートした方でも着実に成長を遂げています。
今回は中途入社後半年目を迎えた3人の開発ディレクターに以下のポイントについてお話をうかがいました。
- ディレクション未経験から大規模プロジェクトの上流工程に挑戦できる
- ニジボックスで開発ディレクターに挑戦した理由
- 若手のうちに開発ディレクター職を経験するメリット
- リクルートの大規模プロジェクトだからこそ得られるやりがい
- チャレンジマインドで自ら成長機会を獲得できる環境
ディレクション未経験でも上流工程に関われる
ーみなさんそれぞれはじめての転職とのことですが、そのきっかけと前職でのご経験も教えていただけますか?
小代:新卒で入社したSESで3年間、バックエンド寄りの開発エンジニアとして経験を積んできました。プログラミングのスキルは十分身につけることができたと思っていたので、次は要件定義をはじめとする上流工程にチャレンジしたいと思い、転職を決意しました。
飯田:私も小代さんと同じですね。短いスパンで案件が変わる環境で、テストフェーズからスポットで参画するなど下流工程がほとんどでした。そのような中で運良く要件定義の案件にジョインされ、そこではじめて経験した上流工程の業務にやりがいを感じたんです。自分の頭で考えながら進めていくプロセスに刺激を受けました。上流から携われる環境でもっとスキルアップしたいと思い、転職することに決めました。
吉見:私は事業会社の企画職として上流工程に携わっていました。お二人とは逆のケースで開発に関わることは一切なかったんです。自分自身がシステムのことをよく分かっていないのに、指示を出したり工数見積をジャッジしたりする日々にフラストレーションがたまり、企画職の経験を生かしつつ、もう少し開発に関する知見も増やせる環境を探そうと転職活動をはじめました。
ーたくさんある求人の中からニジボックスを選んだ理由は?
小代:エージェントに登録して、いろいろな求人を見ていく中でニジボックスと出会ったのですが、やはり、リクルートグループのサービス運営に関われる点が大きかったですね。事業規模の大きさは説明されるまでもなく分かりますし、知名度の高いプロダクトに携われると思いテンションが上がったのを覚えています。
吉見:選択肢としてはそれこそSESで開発一本、という道もありましたが、ニジボックスならシステムだけでなくそれまでの経験も生かせそうだと思ったんです。またニジボックスには開発ディレクター職でも開発の研修を受けて知見を自ら広げている方もいると聞いて、この環境なら理想的な転職がかなうなと。
飯田:私は上流工程にフォーカスして会社選びをしていたのですが、多くの会社は上流工程ができると言いつつも、最初はプログラミングなど開発で経験を積むことが求められるケースがほとんどでしたね。「やはり経験が浅いと下積みが求められるのか…」と諦めかけていたところ、ニジボックスは最初から上流プロセスにも関与できると知り、そこに魅力を感じました。
ーリクルートグループの運営事業への参画について不安や期待はありましたか?
小代:私はそもそもディレクション自体が未経験でしたし、不安は当然ありました。ただ、それよりもスキルアップへの期待感がはるかに大きかったですね。
吉見:私は開発ディレクターという職種自体、はじめて耳にしたんですが、そこに対する不安は一切ありませんでしたね。採用フローで話を聞いていくうちに、自分がそれまでやってきたことと方向性としては同じだと感じていました。あと、実は前職の会社がリクルートグループのOBたちによって設立されたということもあって、そのカルチャーになじんでいたこともあり、スムーズにジョインできるだろうと思っていました。
飯田:私は自分がプライベートで使ったことのあるサービスに関われるのがうれしかったですね。SESでは業務用アプリの開発が中心で、作ったものがどんなふうに使われるのかを知る機会がありませんでした。ですので、ユーザー目線で改善などの提案ができるのは仕事の手応えとしても大きいです。
いつでも聞ける、なんでも相談できる
ー今のお仕事について聞かせてください
小代:旅行サービス運営の現場で、海外在住の方に向けたサイトの開発ディレクションを担当しています。具体的にはサイト改善が中心で、ユーザー目線や開発者目線、工数感、実現可能性などを総合的に考慮しながら、改善可否の起案と実行指示まで手掛けています。また、障害発生時の対応依頼をはじめ、バックエンドやフロントエンドエンジニアなどさまざまな人たちと連携しながらより良いサービスを目指してます。
吉見:私も小代さんと同じサービスでレンタカーサービスとの連携部門を担当しています。レンタカー事業者のお困りごとや営業サイドからの課題も上がってくるのですが、それをもとにしたシステム改修にも携わっています。
飯田:私は決済サービスアプリの開発ディレクターを担当しています。具体的には機能追加や、ユーザーにより使ってもらうためのカスタマイズを考えるといったことですね。
若いうちに経験を積んでおきたい
ー開発ディレクターという上流工程を20代で経験することの良さって何でしょうか?
小代:一連の開発の流れを俯瞰できることですね。若いうちに幅広い視野を身につけられるのは大きな価値だと思います。またユーザー目線で考えることも多いので、この経験値を早い段階から豊富に積める点も良さに含まれると思います。私の場合はインバウンド層がユーザーになるので難易度が高いのですが、その分洞察力や仮説構築力も鍛えられますね。
吉見:企業や事業運営に対する理解度が上がると思います。小代さんも言っていたようにサービス運営に上流から参画すると全ての工程が見渡せますし、ステークホルダーと折衝しながらプロジェクトを進めていくと、それぞれに事情があることが理解できます。そういったことが見えてくると企業に属することや仕事そのものがとても面白くなるんです。
飯田:UI UXの設計など、今やっていることは経験や感覚に基づくものばかり。それを若いうちから経験できれば、アドバンテージもありますよね。また責任感を持ちながら仕事できるのもいいなと思っていて。もし指示タスクをこなすだけの立場でキャリアを重ねていったら、将来的に責任を負うことがどんどん怖くなってしまうのではないかと思います。
ーみなさん仕事のどんなところにやりがいを感じていますか?
小代:作成した開発方針にOKをいただいた時ですね。ヨッシャ!と思わずガッツポーズがでます。もちろんそんなに簡単なことではなくて、何度かの手戻りを経てのOKなんですけどね。手戻りの場合でも、理由や問題点を分かりやすく丁寧に説明してくれます。業務だけでなく、話し方に至るまでフィードバックをいただけるので、とてもありがたいです。
吉見:開発の知見増加に伴い、課題に対する改善の打ち手が増えていくことです。依頼の中には具体的な手法を指定されるケースもありますが、それとは別の手法がコストや効率の面で優れている、ということも少なくありません。そのような場面で適切なプランを提案できたときにやりがいを感じます。もちろんそのためには自身の引き出しがたくさん必要で、まだまだ勉強中です…。
飯田:答えのない課題に対して、悩みながら導き出した結論をリーダーやレビュアーから評価されたときはうれしいですね。あと、自分が関わるプロダクトの成長にもやりがいを感じます。サービスの目標達成やSNSのフォロワー数増加などですね。関与するプロダクトの進捗に心から喜べるようになったのは大きな変化だし、よかったなあって感じています。
“労働”ではなく“仕事”だからこその喜び
ー入社半年経過しましたが、現在の感想を聞かせてください
小代:満足度はいうまでもなく100点満点です。ニジボックスに魅力がたくさんある上に、リクルートグループの中で一体となって仕事ができていることも。あと国内最大規模のメディアに携わっていることの、なんというか、こう…
吉見:誇り、みたいな?
小代:そうそう!プロダクトに対する誇りと愛着ですね。これが日を追うごとに増していく感じです。友人にも積極的におすすめしてますから。
吉見:それ、私も友人に言ってます(笑)。個人的に振り返ると、シンプルに仕事を好きになりましたね。仕事を心から楽しめるようになったんです。例えばリモートで働けることの良さって私にとっては大きくて、自分のペースで好きな空間で仕事に集中できる。だから難題や大きな課題にも腰を据えて立ち向かえるんですよね。「労働」というよりも「仕事」しているという感覚が得られるようになりました。
飯田:私はそもそもの転職理由に「自分が使えるものに関わりたい」というものがあって、それがかなえられていることに喜びを感じています。街で担当しているサービスが使える店を見つけると密かに「よしよし…」なんて。あと、コミュニケーション面でのプレッシャーは激減しました。たとえばニジボックスって休みの多さも特徴なんですが、入社前は「そうは言っても申請するときには少しためらったりするんだろうな」なんて思ってたんです。ところが周囲の人たちがみんな率先して休むので、気づけば私も普通に休みを取れるようになっていて。
ー余計な気遣いというか、遠慮はいらないと
飯田:配慮はあっても遠慮はいらないですね。チャットでのやり取りでも絵文字やエクスクラメーションマークもみんな多用していて、すごくフレンドリーです。気軽にコミュニケーションが取れるので精神的なプレッシャーも全く無くなりました。1on1でなんでも気軽に相談できますしね。
ーとはいえ、乗り越えなければならない壁など大変なことはゼロではないと思いますが
小代:いろんな人や部署と関わる開発ディレクターですから、まったくないわけではありません。ただし意見がぶつかるような局面においてはまずは一旦受け止めて冷静に考え、もし適切な答えが見つかれば率直に伝えるようにしています。いずれにしてもプロダクトに関わる全員が同じ方向を向いているので、重たいストレスが発生するとは考えにくいですね。
飯田:そうですね、たとえば画面のデザインでは法務の観点から入れなければならない要素が後から出てくるケースって少なくないんですよね。どうしても変えられなければ要望を汲んだ上で最善を尽くしますし、ある程度調整の余地がありそうならお互いのベストな着地を探す工夫をしています。
吉見:私自身はそういった局面に立ったことはないんですが、相手に対してどう伝えるのがベストかについてはチーム内でよく話し合っています。どう伝えたら正しく伝わるか、こういう聞き方をすれば自分たちが欲しい情報が出てくる、みたいな。そういった伝え方や聞き方まで共有した上で、これでいきましょう、と意思決定しているのってすごいなと。自分ひとりではなくみんなで考えて作戦を練って、組織として乗り越えていこうとする姿勢は素晴らしいなと感じています。
ー最後に、ニジボックスの開発ディレクターとして必要な素養とは何か教えてください
小代:やはりチャレンジマインドじゃないでしょうか。僕も開発ディレクターとしての経験は全くないままでの転職でしたが、成長したい強い気持ちが自身を支えてくれました。
開発チームやフロントエンドチーム、SEOチームなど、それぞれにプロフェッショナルがいるんですよね。だから分からないことがあればすぐ聞けるし、聞くとすごく丁寧に教えてくれます。プロから教えてもらえる環境というのもチャレンジしやすい環境につながっているんじゃないかと思います。
飯田:私も開発経験が足りないと自覚していたので、とにかく考えるよりも動くようにしていました。考えたところでどうにもならないので当たって砕けろ、みたいな(笑)。でもそれはそれで正解でしたね。職場の雰囲気を含めて業務に馴染みやすいから成果も出しやすいんです。
吉見:成果の積み重ねが自信につながって、ディレクション未経験からのスタートでも早いタイミングで活躍できるんですよね。キャリアが浅くても能力を発揮しやすいのは年次や前職に関わらず個人の可能性を最大限に伸ばそうとする環境があるからだ、と思います。