ニジボックスにおける主力事業のひとつ「リクルート共創」。リクルートが展開するさまざまなサービスやプロダクトの開発、運用、改善にニジボックスのメンバーが参画し、共に価値を創り出す取り組みです。今回はその最前線で『じゃらん』の開発ディレクターとして参画する吉田さんにお話を伺いました!
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『じゃらん』の未来を創る、ゼロからの挑戦
ニジボックスに入社してからの業務と難しかったプロジェクトの概要を教えていただけますか。
リクルートが展開する国内最大級の旅行予約サイト『じゃらん』において、ニジボックスの開発ディレクターとして3年以上勤務し、さまざまなプロジェクトに携わってきました。主に既存ユーザー向けの機能改善や追加を中心とした「追加開発」がメインでしたが、経験を重ねる中で、より難易度の高い業務にも積極的にチャレンジするようになりました。
中でも特に印象に残っているのが、私が参画した当時のじゃらんの可能性をさらに広げるため、新たなユーザー層に価値を届けることを目的とした機能開発プロジェクトです。新たな視点やアプローチが求められる中で、自分自身にとっても大きな挑戦となりましたが、多くの学びと成長を得ることができ、非常にやりがいのある経験となりました。
具体的にはどのようなプロジェクトだったのでしょうか。
これまでの機能改修であれば、既存のロジックを部分的に変更する形が主でした。しかし今回は新機能開発としてゼロから仕様を策定していくことが求められ、必要となる機能の定義や他システムとのシステム間連携に際しての仕様定義など、最終的にユーザーに価値として届くまでの全ての流れを設計する必要がありました。
「法的な観点は問題ないか」という点も含めて考慮すべきことが無数にあり、まさに手探りの状態からのスタートでしたね。この経験を通じて、新機能をゼロから定義・構築していくことの難しさについて深く学ぶことができました。
ステークホルダーの多さが示す、大規模プロジェクトの難易度
プロジェクトを進める上で、特に「難しかった」と感じたのはどのような点ですか?
最終的に「200人月」という開発規模になったのですが、多くの関係者が関わり、各組織間の調整難易度が高かったことです。関わる関係者が膨大になることで、コミュニケーションの複雑さが指数関数的に増していくのを感じました。
それぞれの立場で見えている課題や優先順位が異なるため、一つの意思決定をするにも丁寧な情報共有と粘り強い合意形成が不可欠でした。私が直接やりとりしたエンジニアだけでも最大で12名にのぼるので、常にプロジェクト全体の整合性を保つことに意識を集中させなければなりません。
また今回はウォーターフォール型の開発モデルだったため、初期段階の定義が後工程に与える影響が非常に大きいというプレッシャーがありました。加えて既存のプロダクトに全く新しい概念を組み込む新機能開発でしたから先が見えにくく、どこまで仮説の精度を上げられるかがプロジェクト進捗の鍵を握っていたことも、難易度を高める要因のひとつでした。
そういった難局をどのようにして乗り越えたのですか?
プロジェクトチームの一体感だと思います。開発に関わる全員が、職種や所属の垣根も越えて手を差し伸べあう環境でした。困ったときに一人で悩まず、ひとつずつクリアにしていける安心感にずいぶん救われたと思います。
またプロジェクトのリリース時やリスクが予見できたときはすぐに関係部署に相談して、方針としてどうするかを合議。議論の場では忖度なく意見を出すことができましたし、そこで決まった方針は常にクイックに実行に移されました。
一人ひとりが「じゃらんのプロジェクトを成功させる」という目標に向かって、さまざまなステークホルダーと完全にフラットな立場で協力しあえていた。これは本当に心強かったです。だからこそどのような難題にも怯まずチャレンジできたんだと、いま振り返っても実感しています。
学びを力に。巨大プロジェクトの経験を、次なる挑戦の羅針盤へ
この前例のないプロジェクトを通じて、吉田さんご自身が得られた「学び」があれば教えてください。
最も大きな学びは、大規模プロジェクト推進に際して関係者を早期に巻き込むことの重要性を身をもって体験できたことです。いま振り返ると、関連する他部署の方々をもっと早い段階で巻き込んでおくべきだったと反省しています。
どうしても自分たちのチームである程度、要件が固まってから具体的な話を始めるという進め方になってしまいました。その結果、手戻りや工数の増加につながってしまった部分があります。巨大なサービスはそれだけ多くの人々の仕事とつながっています。プロジェクトの初期段階から関係者全員と密に連携し、共通認識を持って進めることの重要性を痛感しました。この学びは今後のプロジェクトで必ず生かせると確信しています。
最後に、この大きな経験を経て、今後の展望をどのようにお考えですか?
まずは今回のプロジェクトで得た数多くの学びや反省点を、きちんと自分の血肉にすること。次のプロジェクトで実践してはじめて本当の力になると考えています。
そして将来的には今回経験したような、あるいはそれ以上の大規模な案件を、プロジェクトマネージャーとして俯瞰的に見て、きちんと成功に導ける人材になりたいです。多くのステークホルダーのさまざまな要望をまとめ上げ、最適な着地点を見つけ出し、チーム全員が働きやすい環境を整えながら、プロジェクトを推進していく。
今回の『じゃらん』での経験はその目標に向けた、何物にも代えがたい大きな一歩になりました。これからも守りに入ることなく、新しい領域にどんどんチャレンジしていきたいですね。