今回お話を伺ったのは、アカウントプランナーの藤本夏紗音さん(通称かざねんさん)です。
藤本さんは楽天株式会社にてECコンサルタントとして3年間勤務した後、日本全国のデザインマンホールをモチーフにしたアパレルブランド「JAPAN UNDERGROUND」を創始。
1年間車中泊をしながら日本中の自治体とマンホールを訪問し、「全国各地のマンホール」をデザインとしたオリジナルTシャツの事業を立ち上げられました。
そんな中、事業運営におけるマーケティングの重要性を痛感し、最新のマーケティングを学ぶため2022年9月にNateeにジョインしています。
今回の記事では、藤本さんの辿ってきたキャリアや藤本さんが感じるNateeの魅力について迫ります。
実際に仕事をしてみないと、どういう仕事をしたいかはわからない
ーー本日はよろしくお願いします!早速ですが、かざねんさんの1stキャリアについて教えてください。
1stキャリアは楽天に入社しました。
当時考えていたこととしては、「実際に仕事をしてみないと、自分がどういう仕事をしたいかはわからない」ということでした。
就活で企業説明を聞いたりしても、「これやりたい」と思えるものは正直なくて。実際に何かをやってみないと、やりたいことは見つからないと思っていました。
それもあって、「汎用性がある」「いろんなことができそう」という軸で会社を見ていたのですが、最終的には伸びているECをやっていて、社員も若くて楽しそうと感じた楽天に決めました。
まとめるとノリですね。インターンたまたま受かったし、とりま入っとくか、みたいな。(笑)
ーーなるほど。(笑)入社してから実際の仕事はどのようなことを?
配属希望で「楽天市場の営業だけはやりたくない」と言っていたところ、見事楽天市場の営業に配属されました。
Nateeでも最初はディレクターやりたいです、って言っていたのに営業になりましたし、私なぜかどこ行っても営業に配属されるんですよね。(笑)
実際の仕事内容はECコンサルタントとして、インテリアやコスメや日用品・雑貨などを扱うクライアントの販促支援を行っていました。
自身のブランドを立ち上げた2つの理由
ーーかざねんさんを営業に配属したくなる気持ちはとてもわかります。(笑) その後独立しご自身のブランドを立ち上げられたかと思うのですが、それはどういった経緯で?
2つ理由があります。
1つ目は、「より本質的な課題解決をお客さんに対してしたい」と思ったことです。
立場上、当然楽天のソリューションに比重を置いて提案をしなければならなかったのですが、それだけでは解決できない課題ももちろんありました。
そうした中で、「立場に関係なく本当にフラットにお客さんのためになることに全力を注ぎたい」という想いが生まれてきたんですよね。
それで、仲の良い店舗さんにこのことをポロッと打ち明けると、「かざねちゃんならやめても個人で色々仕事できそう」と言っていただけて、「それもありだな」と思い独立を考え始めました。
もう1つは、「自分も店舗を持ってみたい」と思ったことです。
やはり自分でものを売ってみることをしないと、実際に店舗さんがどういうところに苦労しているのか、どういうことにお金がかかっていて、例えば広告費などにどういう気持ちでお金を払うのか、みたいなことがわからないと思ったんですよね。
営業をするにあたって、その人の気持ちにならないとわからないことが絶対にあるなと思いました。それで、自分でも店舗を持ってみたいなと。
ーーきっかけはお客さんに対する真っ直ぐな想いだったんですね。なぜマンホールをモチーフにしたアパレルブランドを?
趣味でマンホールカードを集めていたからです。(笑)
やることが決まってからは、本当に0→1の連続でした。そもそも自治体に、「マンホールをTシャツにする」みたいな概念はありません。
ですので、電話やメールでコンタクトをとっても絶対に怪しまれると思い、自ら現地に足を運び、水道局の人と話をさせてもらい、プレゼンをして、商品化への理解を少しずつ得ていきました。
ーーこの時に車中泊をされていたんですよね。商品化した後はどのようにして売上を作っていったのですか?
販路については、「大きいところがやっていれば他もやりたくなるだろう」という考えから、まず成田空港に行って営業したり、他にも地方局にドアノック営業をしてPRしてもらったりと、色々やっていました。
そんな草の根的な活動からスタートして、現在では33の自治体とのコラボ商品があり、ふるさと納税の返礼品や、道の駅や空港、あとはECショップなどで買えるようになりました。
「ものが売れる仕組み」を学ぶためNateeへ
ーーものすごいバイタリティですね。営業に抜擢される所以がわかった気がします。(笑)Nateeにはなぜジョインすることに?
「ものが売れる仕組みを学ばないとダメだ」と思ったからです。
先ほども言ったように、1年間色々と取り組んではいたのですが、正直売上は全然伸びなかったんですよね。テレビも全然反響に繋がらないし、これじゃダメだと。
それで、そもそも勉強が足りていないのだから、もう一度企業に戻ってマーケティングを勉強し直そうと思いました。
そんな中、「TikTokでものが売れる」という記事をたまたま目にし「今はTikTokなのか」と思っていたちょうどその矢先、TikTokに全張りしているNateeからスカウトをもらい選考を受けることになりました。
ーーNateeへの決め手は何だったのですか?
選考過程でいろんな社員の方とお話したのですが、どの方も個性的でNateeが掲げている「人類をタレントに!」が地で体現されていると思ったんですよね。
また、だいすけさん(取締役COOの朝戸)との面接の際に、私の好きな映画について話す機会があったのですが、そしたら次の面談の時にその映画を観てきてくれて。
「作業としての面接ではなく、人として向き合ってくれている」と感じました。
こうした選考過程での体験から、「人間性」をすごく感じて最終的にNateeにジョインすることを決めました。
「場所にとらわれず働く」を目指して
ーーNateeの選考は「人間」と向き合いますよね。Nateeにジョインしてみて面白いと感じる部分はありますか?
やっぱり社員のことがみんな好きですね。一人ひとりがすごくタレント(個性的)だし、距離が近いのがいいなと思います。
大企業の時は米粒の集合体でご飯になっている感覚だったんですけど、Nateeはそれぞれが具材のカレーみたいなイメージです。(笑)
ーーその感覚はすごくわかります。(笑)逆に大変なことは?
ベンチャーゆえに整っていないところはやっぱりありますよね。オンボーディングや情報共有の仕方など、もうちょっと色々できるなと思う部分は多いです。
ーー「整ってなさ」は皆口を揃えて言いますよね。かざねんさんがNateeで実現したいことはありますか?
TikTokでのタイアッププロモーションは現状コスメジャンルが強いですが、それ以外の業界にも新しい価値観を広げていきたいと思っています。
また、自分のキャリアの観点で言うと「場所にとらわれず働ける人になる」ことが目指す先としてあるので、「どこに行っても必要とされるスキル」を身につけていきたいなと思っています。
私は「家族が一緒にいられること」が結構大事だと思っているのですが、場所にとらわれなければ一緒にいられる時間も長くなりますよね。あとは急に沖縄に住みたくなったりするかもしれないじゃないですか。(笑)
そういう時に、何かを犠牲にしなくても良いように、選択肢に自由を持てるように、自分を磨いていきたいなと思っています。
Photo by Kaito Kobayashi