「昔の僕は、“仕事で成功したい”というより、“人生を変えたい”と思っていました。」
そう話すのは、NANICA株式会社 代表の辻。
現在15期目を迎えるNANICAは、通信事業を軸にしながら、“人の成長”を大切にする独自の文化を持つ会社へと成長してきた。
今回は、そんなNANICAがどのように生まれたのか、そして辻がなぜ起業という道を選んだのかを聞いてみた。
「このままの人生でいいのかな」と思っていた
イ)まず、起業を考えたきっかけから教えてください。
辻)もともと、自分の中に理想の人生像みたいなものがあったんです。
「幸せな家族を作りたい」とか、
「何かを作れる人間になりたい」とか。
でも、その理想を叶えるために、どんな仕事をしたらいいのかが分からなかった。
だから、とりあえず大手企業に就職しました。
イ)実際に働いてみてどうでしたか?
辻)もちろん、安定はありました。
でも、イメージしていた人生と、実際に働いている人たちの姿にギャップを感じたんです。
イ)どんなギャップですか?
辻)当時、「結婚は墓場だ」とか、「仕事はしんどいものだ」と話す人も多くて。
それを聞いた時に、“あれ、自分が思い描いてた人生ってこんな感じやったっけ?”って思ったんです。
お金は得られるかもしれない。
でも、それだけでは満たされない感覚がありました。
起業は、“人生を変える手段”だった
イ)そこで起業を考えた。
辻)はい。
最初から「社長になりたい」というより、“自分を変えるための手段”として起業を選びました。
環境を変えないと、自分も変わらないと思ったんです。
イ)最初から通信事業だったんですか?
辻)いえ、いろいろ考えました。
不動産みたいな高単価商材も見ていましたし、「個人で稼ぐ」だけなら、そっちの方が向いてる部分もあると思います。
でも、自分がやりたかったのは、“チームで前に進むこと”だったんです。
なぜ“通信”だったのか
イ)その中で、通信事業を選んだ理由は?
辻)通信って、生活にすごく身近なものなんですよね。
単価はそこまで高くないですけど、その分、一人前になるまでが早い。
未経験でもチャレンジしやすいですし、組織として成長していくにはすごく良い商材だと思ったんです。
イ)“個人”より“組織”を見ていた。
辻)そうですね。
1人だけが稼げる会社より、みんなで前に進める会社を作りたかった。
だからこそ、今も「チーム」であることをかなり大切にしています。
“何かを満たしたい”から、NANICAにした
イ)ちなみに、“NANICA”という社名にはどんな意味があるんですか?
辻)“何かを満たしたい”という意味ですね。
人って、それぞれ満たしたいものが違うと思うんです。
お金かもしれないし、家族かもしれない。
自信かもしれないし、夢かもしれない。
NANICAは、その“何か”を見つけたり、近づいていく場所にしたかったんです。
最初のNANICAは、“売上が全て”だった
イ)創業当初はどんな会社だったんですか?
辻)とにかく売上でしたね(笑)
「売上を上げること」が正義みたいな時代でした。
仕事、仕事、仕事。
でも、その分、遊ぶ時も全力でした。
イ)かなり熱量が高い組織だったんですね。
辻)はい。
マインドも基準も、とにかく高かったと思います。
「距離感の近さ」が、良さでもあり難しさでもあった
イ)そこから会社はどう変わっていったんですか?
辻)5期目〜10期目くらいは、“距離感”をかなり大事にしていました。
メンバーとの距離を近くしたかったんです。
でも、それって良い部分もある反面、難しさもあるんですよね。
イ)難しさ、ですか?
辻)近すぎると、馴れ合いにもなりますし、逆に成長を止めてしまうこともある。
だから、「仲良し」だけではダメなんだなって学びました。
今のNANICAは、“文化が合う人”が残っている
イ)今のNANICAはどんな組織ですか?
辻)今は、“文化が合う人が残っている”感覚が強いですね。
昔は、合わない人も無理に合わせようとしていた部分がありました。
でも今は、「NANICAの考え方に共感できるか」を大切にしています。
イ)NANICAで一番大事にしているものって何ですか?
辻)“その人自身の成功定義を満たすこと”ですね。
成功って、人によって違うじゃないですか。
お金なのか、家族なのか、時間なのか。
だから、その人がどうなりたいのかを一緒に考えて、そのために必要なスキルや能力を身につけられるようサポートしていく。
そこが、NANICAの根本だと思っています。
会社の成長と、人の成長は繋がっている
イ)経営していて、難しい部分はどこですか?
辻)会社のスピード感ですね。
メンバーの成長が遅れると、会社の成長も止まる。
でも、だからといって簡単に人を入れ替えたいとは思わないんです。
そこは今でも難しいですね。
イ)逆に、楽しい部分は?
辻)会社の前進と、メンバーの前進が一緒に見られることですね。
ウェットな関係だからこそ、居場所になる。
ただ働くだけじゃなくて、「ここで頑張りたい」と思える場所になっている感覚があります。
「何をするか」より、「どう生きたいか」
イ)最後に、転職を考えている人へメッセージをお願いします。
辻)転職って、“受かること”をゴールにしない方がいいと思っています。
受かることだけを目標にすると、また数年後に同じ悩みで転職することになる。
だからこそ、
「自分はどう生きたいのか」
「どんな人生を送りたいのか」
そこをちゃんと考えてほしいです。
仕事って、人生そのものにすごく影響するので。
お金だけでは、満たされなかった。
だから辻は、“働く”を通して人生そのものを前に進められる場所として、NANICAを創ったのかもしれない。