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「枠や型」を決めず、変化を受け入れることで生まれる成長の形。(OP/鈩美咲)

【挑戦者側から、社会をおもしろくする。】
事務職で活躍する、ナイモノ「唯一の新卒」社員インタビュー!!入社と同時に新型コロナが発生して激動の3年間をすごしながら、それをものともしない。
気が強いのか弱いのか、泣きながら笑い、笑いながら泣く!?? ナイモノが誇る最強の裏方集団を支える、鈩(たたら)の仕事のスタンスをお伝えします!!

唯一の新卒、新型コロナ……。

2023年の春には、鈩が入社してちょうど3年が経つ。
これまでを振り返って「いちばん大変だった時期は?」と問われると、しばらくの沈黙を挟んで、絞り出しながらこう答えた。

「あんまり……というか、気づいたら過ぎてた? みたいな感じです」

強がるわけでも、とぼけるわけでもなく、ただ純粋な感想。
ナイモノの事務として、企業と学生の間に生じるさまざまな事柄に向き合い、「事務職」とひとくくりにするにはあまりにも幅広い業務を任されてきた――。

入社直後には新型コロナによって、ジョーカツのサービス自体が大きな影響を受けた。年末には社内体制の変更もあり、新たな業務に追われた1年目。
2年目には、新たにCA(キャリアアドバイザー:学生担当)やRA(リクルーティングアドバイザー:企業担当)が次々と中途で入社してくる中でも、事務部門はこれまでと変わらない人数で対応してきた。

そうした経験があっても、鈩自身は「そういうもの」だと捉えてきた。

「自分より仕事ができる人たちが“大変だ”と言っていたから、“大変なんだな……”と。
もちろん、世の中がこんな状況じゃなかったら、もっと学生たちに機会をつくれたはず、というもどかしさはありましたけど、過去との比較は私にはわからないので(笑)」

担当CAから予想外の提案

環境の変化や業務内容の変化だけではなく、自身の将来に対しても、先入観や固定観念に縛られずに過ごしてきた。

「もともと学生時代から、何かを頑張るというのはなかったんです。
高校までは周りに合わせていれば、なるようになると思ってましたし、大学もとりあえず働きたくなかったから、大学に進んだだけです」

就活の際にも、生まれ育ってきた島根で「それなりに暮らせればいい」と、地元での就職を考えていた。
しかし、友人が東京への就職を目指して動いている姿を見て、心のどこかで「負けたくない」という気持ちが芽生えた。
一人で動き出してみたものの、情報もなく動き方もわからない……。春を迎えて4年生になった頃に、ジョーカツを知って利用し始めた。

担当CAのアドバイスもあって、少しずつ選考も通るようになり、いくつかの内定も出始めたときに、思わぬ声をかけられた。

「鈩さん、ナイモノ受けてみない?」

頭の片隅にもなかった提案だった。
それまでに選考を受けてきた会社の中でも、ナイモノが最もハードな会社という印象があった。その一方では、鈩自身も地方出身者としてジョーカツの恩恵を受け、魅力を感じているのも事実。

「最初は、そんな所で自分がやれるわけがない、としか思えなくて。
でも、よく考えてみると、ジョーカツに登録しているたくさんの学生の中から私に声をかけてくれたのは、そういう評価をしてくれているということなんだ、と思って受けてみようと思ったんです」

「ナイモノの事務は事務じゃない」

就活当初は、総合職や営業を志望して会社を選んでいた。
大学生活まで「なあなあで過ごしてきた」と感じていたことと、就活を通して新しい世界に触れたからこそ、仕事では「高いレベルでバリバリ働きたい!」と考えるようになっていた。

ナイモノを受けることになってからは、学生と直接かかわるCAに興味をもち、その前提で選考に進んだつもりだった。

しかし、選考が進んでいく中で、鈩に提案されたのは事務だった。

「そのときは予想外というか、事務なのか~って……。
ナイモノは変化の激しいベンチャーで大変そうな印象があったし、だからこそ“CAとして成果を!”という気持ちがあったんですが、少し肩すかしというか、そう感じた部分もありました」

そんな鈩に面接で繰り返し伝えられたのは、「ナイモノの事務は事務じゃない」という言葉。一般的に言われるような事務とは違う、と何度も伝えられた。
3回の面接を経て、自分に向けられる期待や可能性を感じられたことで、代表の霜田との最終面接を迎えるときには、すでに入社の意志を決めていた。

「もともと人と話すのは苦手でしたし、友だちも少ないので(笑)、事務も向いているのかな、って。
何より自分よりも社会や仕事をわかっている人たちが、そう評価をして事務が向いているということなので、それで納得しました(笑)」

「想定外は、ありがたい」

入社後は、「ナイモノの事務は事務じゃない」という言葉の意味を、リアルに感じる日々の連続だった。
日常的には企業との選考進捗の連絡や学生との日程調整、イベントの管理などを進めつつ、急に起こるイレギュラーにも社内のCAやRAと連携しつつ対応する。日々の業務に慣れる間もなく、新たな業務が急に発生するのも日常茶飯事。

社内体制の変化があって、通常のメイン業務に加えてイベント開催の司会運営や集客など、経験のない業務も飛び込んできたこともあった。
「頭の切り替えが追いついていないのか、仕事が遅いだけなのか、そもそも仕事量が足りないのか、当時は自分でもよくわからないんですよね。
悩むとか病むというよりも、自分の不甲斐なさは感じましたけど、その分いろいろ経験を通して感じることもあったし、新しい経験ができてありがたいと思うことにしていました(笑)」

そうした経験を重ねるごとに、鈩自身にも変化が生まれた。
学生時代から、自分で積極的に提案したことはなく、何かに立候補することもなかった。だいたいのことは「自分以外の誰かがやったほうがうまくいく」と、どこか他人事に捉えて、自ら手を挙げることはなかった。

「仕事を経験してから、自分で考えて動くようになりました。
基本的にめんどくさがりなんですが、学生や企業に影響を与える仕事なので、やるべきことをやるのはもちろん。でも、言われていなくても“やった方がいいこと”もあって、それを考えて動くようになってきたと思います。最近では“それ、無駄じゃない?”と思ったら、言えるようにもなってきています(笑)」

変化は当然、「そういうもの」と捉えるだけ。

学生時代から今に至るまで、鈩には「型や気負い」がない。
地元志向からの東京就職、営業志望からの事務職採用、入社直後の新型コロナ禍、既存社員の退職による業務の変化……。

環境の移り変わりの中で、感情や思考に執着することなく、目の前のリアルに向き合い対応しながら、変化してきた。
「やりたい仕事」や「身につけるべきスキル」、ましてや「将来目指すべきキャリア」に特別な執着をもたず、ただただ「その時々やってきただけ」と何ごともなかったように振り返る。

「言語化するのが、あんまり得意じゃないだけです(笑)
新卒で1社目なので、社会の当たり前とか仕事ってこういうものだ、というのは何もわからないので、そういうもんなんだな、ってやってきただけでしかないんです」

もともと何かを目指したり、自分の軸や理想のキャリアなどを明確にもっていたわけではない。だからこそ、置かれている環境にも、想定外の業務にも「そういうもの」だと自然に許容しながら、達成するために動いてきた。そこには「こんなはずじゃなかった」という想定外がないからこそ、後悔やストレスに潰されることもない。

その積み重ねで、今の鈩がある。

「人生を変える機会」を生み出し、支える。

「事務の方々を見ていても、私は山東さんみたいに明るくハキハキもしていないし、伊藤さんほど冷静に対処できるタイプでもないですから(笑)
優秀な人ばかりなので、そのやり方やマインドを真似しながら、なんとか自分のものにしてやってきた……だけですかね?」

あくまでも自分の「枠」を決めない。

目の前に発生している状況の中で、企業や学生にとって必要なことであれば、ときには面倒だとは思ったとしても、「やった方がいいなら、やる」というシンプルな向き合い方を繰り返してきた。

「私自身が、ジョーカツを使って就活をしたから今があるので。もしジョーカツがなかったら東京での就職を諦めて、地元に帰っていたかもしれません。
だから大げさじゃなく“ジョーカツで人生が変わる人がいる”と実感しているし、そんな人たちのサポートができるのは、本当に素敵な仕事だなと思っています」

学生にとっても、企業にとっても「痒いところに手が届く」ような仕事をしていきたい、と鈩は言う。そのために「受けの仕事ではなく、先回りができる事務になりたい」

島根で生まれ育って「地元でそれなりに」と考えていた自分の変化。自身がそうだったからこそ、事務としてジョーカツを支えることで「人生を変える」機会を生み出し続けていく。


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