外資系アパレルの店長を経て、大手アパレルの本部社員へ。誰が見ても順調なキャリアを歩んでいた彼女は、2年悩んだ末にその会社を辞めた。 選んだのは、未経験の不動産業界、未経験のマーケティング職。そして入社4ヶ月でマネージャーに。 マーケティング部マネージャーの優奈さんに、決断の裏側と、いま感じている「働く楽しさ」を聞きました。
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未経験入社4ヶ月で、マネージャーに
――まず、いまの仕事を教えてください。
優奈:マーケティング部のマネージャーとして、オフラインチームを見ています。具体的な業務としては、企業様とのコラボ勉強会の企画、インフルエンサーさんとのタイアップ、PR、採用活動。あとはマネージャーなので、メンバーの育成や1on1なども。かなり幅広くやらせていただいてます。
弊社は不動産の仲介会社として勉強会などを通じてお客様に住宅の知識をお届けしていて、それをより多くの人に知ってもらうのが、私のチームの役割です。
――マーケティングは、もともとご経験があったのですか?
優奈:いえ、完全に未経験です。不動産業界も未経験でした。
大学を卒業して、1社目は外資系のアパレルブランドで店長を4年。そのあと大手アパレル企業の本部社員として働いていました。アパレル一筋8年でした。
それが今、不動産ベンチャーでマーケのマネージャーをやってるんだから、人生わからないですよね。(笑)
順調だったキャリアに、限界が来た日
――8年勤めた会社を辞めるのは、大きな決断だったのではないですか?
優奈:正直に言うと、辞めるか辞めないか、2年悩みました。
大手企業にいる安心感とか、8年積み上げたものを捨てる怖さとか色々な要素があってなかなか決断できませんでした。いま思うと、自分自身がすごく会社に執着してしまっていたなと思います。
――悩み始めたきっかけは何だったんですか?
優奈:大きな組織再編で他のブランドから、私が働いていたブランドに新しい方々が異動してきて、人間関係がガラッと変わったことがきっかけでした。
その方たちとの関係が、どうしてもうまくいかなくて。。
当たりが強いというか、今となっては笑って話せる"洗礼"だったんですけど(笑)、それが2年くらい続きました。私は根がポジティブなので「絶対どこかで仲良くなれるはず」と歩み寄り続けたんです。でも難しくて、先に体の方を壊してしまって。一緒に頑張っていた同僚も、先に休職してしまいました。
――限界を感じた瞬間があったんですか?
優奈:はい。会社の相談窓口に「ちょっと困っています」と連絡したんです。そうしたら翌日に役員との面談が設定されて、メインの業務をすべて外されてしまいました。
守ってもらえると思って相談したのに、返ってきたのは真逆の対応でした。あのとき、人生で初めて限界が来ました。
――そこから、どう動いたんですか?
優奈:人生で初めて、インスタに「もう頑張れないかも」ってネガティブな発信をしてしまったんです。そうしたらありがたいことにいろんな友達がメッセージをくれました。その中に、代表の中島さんからの連絡がありました。もともと大学の先輩後輩の関係だったんです。
「大丈夫?」って連絡をくださって、その後カフェでいろいろキャリアや仕事の悩みを聞いてもらいました。そこで「それならないけんぼーいずにおいでよ」とお誘いいただきました。
前職では海外にも出張に行っていたとのこと。写真は中国出張にて香港、中国事業の同僚との写真。
「何ができるかを、一緒に考えよう」
――その場で決めたんですか?
優奈:いえ、最初は断ったんです。「不動産なんてわからないし、マーケティングも未経験だし、できません」って。
そうしたら中島さんが「いや、優奈がやれることはたくさんあるし、全然問題ないから、一旦COOとも話そう」って(笑)。
1週間後にCOOのばっちさんと3人で、渋谷でランチをしました。そこでばっちさんも「今、何ができるかを一緒に考えよう」と言ってくださりました。
そんな会社、普通ないじゃないですか。普通は「このスキルがある人が欲しい」が先で、スキルがあった上での採用じゃないですか。でもこの2人は、私に何ができるかを一緒に考えるところから始めてくれたんです。
――決め手は、人だったと。
優奈:はい。あの辛い経験があったから、「何をやりたいか」よりも「誰と一緒に働くか。仕事を通じて、どんな人たちと生きていきたいか」を深く考えるようになりました。それが私の転職の軸になったんです。
色々言いましたが、今となっては前職の皆さんにも本当に感謝しています。組織的な問題もあったし、あの人たちにも苦しさがあったんだと思います。あの経験がなかったら、私は何も疑問に感じずに大手で働き続けていたはずなので。きっかけをもらえたからこそ、今すごく自分自身が好きだし、自分ともポジティブに向き合えています。
今は早く中島さんとばっちさんに恩返ししなきゃって、そっちの気持ちの方が強いですね。
なぜ未経験で、4ヶ月でマネージャーになれたのか
――とはいえ、未経験で入社4ヶ月でのマネージャー抜擢。異例ですよね。
優奈:ありがたいことに抜擢をいただきました。私自身も驚きましたが、この会社の考え方を象徴していると思います。
代表・中島:マネージャーって、技術力ももちろんあった方がいいんですけど、それより人間力なんですよ。言行一致しているか、信頼してもらえるか。優奈は前から素直でいいやつだって分かっていたし、コミット力も責任感もあるから、ぶっちゃけ何でも任せられる。人として信頼してる。マネージャーに抜擢するのに相応しいと思いました。
――実際、入社してすぐに大きな仕事を任されたとか。
優奈:マネージャーになりたての頃に、ばっちさんから「優奈のチームを作るために、自分で人を確保しなさい」と言われました。
どういうチームを作りたいか考えたときに、前職のアパレルで一緒に戦った"戦友"の顔が浮かんだんです。彼女はシングルマザーで、ちょうどキャリアに悩んでいて。声をかけて、入社してもらいました。いまはリモートで子育てもしながら、すごく活躍してくれています。
未経験の私がマネージャーをやれて、シングルマザーの彼女がリモートで活躍できる。スキルや状況で人を切らない会社なんだなって、任される側になって改めて感じましたね。
「女性が働きやすい会社」って、制度の話じゃない
――女性として、働きやすさはどう感じていますか?
優奈:制度が完璧に整った大手から来た私が言うのもあれなんですけど、働きやすさって制度だけの話じゃないなと思っています。
もちろん中島さんも「女性が働きやすい会社を作りたい」と熱く話してくれています。でも、それを待つだけじゃなくて、私たち女性社員が中心となって率先して作っていくことが大切だと思っています。私や古株のメンバーなど、ちょうど30代半ばの女性たちが中心になって、「これから結婚や出産を考えるメンバーが増えたとき、どんな会社なら働きやすいか」を考えて動いています。
実際にシングルマザーのメンバーがリモートでも働いていたり、遠方に住んでいるバックオフィス担当の女性もバリバリ活躍されています。制度はこれから自分たちの手で作っていける。出来上がったものに合わせるより、ずっと面白くないですか?
――優奈さんのチームメンバーの皆さんからは、優奈さんについてこんな声がありました。
メンバー1:会社の"男臭さ"が一気になくなりました(笑)。分かりやすく言うと"姉さん"です。「何でも相談していきなよ」っていう空気をラフに作ってくれて、仕事もプライベートも話しやすい。心理的安全性を自然と作り出してくれています。
メンバー2:部下にはバズバズ言うんですよ(笑)。でもそれが愛から来てるのが伝わる、いい厳しさで。仕事はバリバリやるのに、プライベートも全力で楽しんでいて、オンオフの切り替えがめちゃくちゃうまい。ロールモデルみたいな人です。
大手になかった「提案できる楽しさ」
――入社前とのギャップはありましたか?
優奈:いい意味でありました。入る前は正直、覚悟していました。若い会社だし、前職と比べたら全然違う規模なので、整ってなくてギャップを感じることも多いだろうなって。退職を決めたときは、友人や親からも「大丈夫なの?」と心配されました。
でも入ってみると、意外とそんなことなくて。社長は思想とパッションがすごく強いタイプで、ばっちさんはそれを具体的に言語化して仕組みにするのが上手な方。想像よりずっと、会社としての基盤が出来上がっていました。
もちろん、まだまだ出来上がっていない、整っていないところの方が多いので、そういう意味ではそこの余白が面白いなと思います。
もし出来上がっていないことがあっても、「こういうのやれませんか?」って提案がどんどんできる。この環境が、大手の時にはなかった私のやりがいになっています。ここが一番、転職して良かったポイントですね。
――マネージャーとして、何を変えたんですか?
優奈:マーケティング部をオンラインとオフラインのチームに分けました。それまでは自社SNSでの集客が中心だったんですけど、ないけんぼーいずをもっと多くの人に知ってもらいたくて、対外的な取り組みを増やしています。企業さまとのコラボ、インフルエンサーさんとのタイアップ、インテリアコーディネーターさんとの勉強会企画とか。
不動産業界って、情報格差や囲い込みが当たり前の世界なんです。中島さんはそれを本気で変えようとしていて、本当に欲しい家を、情報格差なく買えるようにする。それをマーケティングの力で広げていくのが私たちのチームです。
アパレルとは全く違う業界ですけど、私がアパレルでやりたかったことも「お客さんに喜んでほしい、ファッションを通じて幸せになってほしい」でした。それが住宅に変わっただけで、求める先は一緒。だから、すごく楽しいんですよ。
マーケチームのメンバー
これからは「経営に携わりたい」
――今後の目標を教えてください。
優奈:もっともっと経営に携わっていきたいです。もう経営陣にも話してますけど(笑)。
ないけんぼーいずは今、不動産がメインの売上ですけど、これからいろんな事業にチャレンジしていく会社です。そこをどんどん開拓していきたいし、会社を躍進させるために全力で働きたい。大手にいた頃の私からしたら、「経営に携わりたい」なんて言葉が自分から出てくること自体、想像もつかなかったですね。
同じように悩んでいる、あなたへ
――最後に。この記事を読んでいる人へメッセージをお願いします。
優奈:前職を退職してから、本当にいろんな人から連絡が来ます。「どうやって大手を辞める決断ができたの?」って。それを目の当たりにして、今の環境で本当にいいのかなって悩んでいる人、すごく多いんだなって感じています。
私は2年間悩みました。大手にいる安心を手放すのは、本当に怖かった。だから、悩んでいる人の気持ちは痛いほどわかります。
キャリアに悩んでいる方、辞めようか迷って決断できずにいる方、ママになって少しキャリアを中断している方。ないけんぼーいずに入らなくても、私やないけんぼーいずのメンバーと話すことが、自分の人生を考えるきっかけになればいいと本気で思っています。
カジュアル面談もやってますので、気軽に連絡してもらえたら嬉しいです。
私はいま、すごくいい決断をしたと思えていて、すごく幸せな環境にいます。だからこそ悩んでいる人がいたら少しでも力になれればと思っています。