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自社開発Xキャンペーンツール「BirdCall」開発記【エンジニア&ディレクターに聞く制作秘話】

デジタルプロモーション制作を手がけるNONAME Produce(以下、n2p)では、クライアントさんからいただくお仕事にとどまらず、自社での新規プロダクト開発も行っております。


今回は、2022年にローンチしたX(旧Twitter)キャンペーンツール「BirdCall(バードコール)」の開発に携わった入社5年目のエンジニア&異色経歴のディレクターに、BirdCall制作秘話や仕事の様子、弊社に向いている人材などについて伺いました。

▼BirdCall詳細はこちら

https://n2p.co.jp/birdcall/


【岩本空竜(いわもとあける)】

2020年12月入社。23歳の若手WEBエンジニアで開発チームメンバー。高校卒業後にサッカー留学し、入社前には数ヶ月のエンジニアスクールに通いながら勉強をしてきた。格闘技観戦が好き。


【竹林諒(たけばやしりょう)】

2020年4月入社。35歳のディレクターで開発チームリーダー。音響映像設備の設計・施工会社、DJスクール運営、タクシードライバーなど多様な経歴を持っている。音楽と車が好きで、最近SUVを購入した。


クライアントさんと作り上げるSNSキャンペーンツール

−n2pでの仕事内容を教えてください。

岩本:入社当初はフロントエンドエンジニアをしていました。その後は1年弱サイト制作に携わり、バックエンドエンジニア&インフラエンジニアを担いました。今ではBirdCallの開発を担当しています。サーバーやインフラ周りも見ながらチューニングして、 システムのパフォーマンスを改善するポジションです。

竹林:僕はメインがクライアント側ですね。 うちの会社はキャンペーンを主軸にしている会社なので、キャンペーンをやりたい!というご要望に対応しています。いただいたご意見を元に、岩本くんたちエンジニアと一緒にシステム開発を進めます。


−具体的には、どういったクライアントとやりとりしますか。

竹林:基本的には、プロモーション代理店さんからお仕事をいただく場合が多いです。 CMやウェブ記事を出した時、状況は色々あるのですが、そういったタイミングで効果的に打てるようなキャンペーンを請け負っています。最近多いのがSNSを使ったキャンペーンで、「 BirdCallがあるとこういうキャンペーンができます!」と紹介することもあれば、逆にお客さん側からの要望に応じて新たに作っていくこともあります。


−仕事はどんな風に進行していくのでしょうか。

竹林:基本的には、お客さんに求められたものを作っていく形です。なので、 お客さんから「こういうことがやりたい」と言われたら、エンジニアと「で、実際にできるの?」って話をして、実現できそうであれば工数や金額を詰めた上で、開発に進むか進まないか、みたいな形になる場合が多いですね。ただ、単発でお客さま専用のものを受注しちゃう場合もあります。「どういう仕様だったらいける?」ってエンジニアとの相談から入って、お客さまに提案をしていきます。


−ずばり、お二人が仕事の中で「好きな」工程ってどこでしょう?

岩本:自分は設計が1番好きです。お客様からいただいた要望をどういう風に実現させていったらベストなのか。どう設計して、どう開発していくかっていうコアの部分ですね。

竹林:自分も大体一緒ですが、最近はその作ったシステムで無事、何事もなく終わった時ですかね。問題なく成功してお客さんが喜んでいる時はほっとしますね。


例えるなら震災後。旧Twitterの仕様変更で陥ったパニック

−BirdCallは、クライアントの依頼ではなく自社開発でしたね。作ることになったきっかけを教えてください。

竹林:自分が入社した当初に「RTWIN(アールティーウィン)」というシステムがありました。いわゆる旧Twitterでキャンペーンを行うシステムで、結構売れていたんです。ただ、「流行りものはいつか無くなっていくよね」と社内で協議し、2022年時点でチームに新規ツール開発の課題が与えられていました。

その後、旧TwitterからXに変わるわけですが、うちの会社は旧Twitterの認知が強かったので、その強みの中で何かできないかな、と考えていました。本来、キャンペーンものは一回打ったら終わりみたいなところがあったんです。

竹林:そこから逆転の発想で、「キャンペーンをどんどん打って顧客を分析できるようなツールがあったら面白いよね」と思いつきました。

いわゆるマーケティング・インフォメーション(顧客の購買情報やマーケティング・リサーチ情報を集めて分析する処理システム)みたいなものを作ったら面白いんじゃないかと、ありそうでなかった機能を突き詰めていったのがBirdCallです。


−23年夏には旧Twitterが突然Xに変わりました。仕事への影響はどうでしたか?

竹林:あの時は本当に事前告知もなく、「はい、一気に変わるよ!」って感じでしたね。変更内容が大きすぎるので、若干他人事になるぐらい、「え、マジ。もうこれ無理じゃん。死ぬよ」ってみんなで言っていたんです(笑)。作りかけのものがほぼゼロに近いところぐらいまで壊されたので、ひいひい言いながら全て新しい仕様に書き換えました。

岩本:旧Twitterの仕様が変更になってから、当然ですけどプログラムを書き換えなきゃいけない部分が多くて。で、 その中で優先度付けして進めていくのはかなり大変でした。

竹林:例えるなら震災後みたいな感じですよね。誰も乗り越え方を知らないし、とにかくみんながパニックになっていた状態でした。人員も限られているので、とりあえず復旧を目指して、できること、できないことをはっきりさせるようにしていきました。

自分はやはりお客さん側のマネージが大変でしたね。動いている案件があるけどなかなか進められないもどかしさの中で、復旧作業に集中するようにして進めました。

それで、できることを探そうと模索した結果、ある抜け道があったんです。


なにより成長を楽しめる人に。n2pが求めるエンジニア&ディレクター人材とこれから

−抜け道ですか?

竹林:実はうちでは、最初の仕様からフォロワーに関するアクションを全部データベースに保存する設計で作っていたんです。そこが今になって、他社のツールとの差別化になっているんですね。データベースに情報を全部入れているから、後から抽出して分析できる。

当初はあまり意識していませんでしたが、仕様変更後にもそこを強みとして打ち出せました。だからうちのツールは「入れておいたら安心」でもあります。 もし自分が他社でSNSマーケとかプロモーションの部門にいたらバードコール一択だなと思います。結果、それだけ圧倒的に自信を持って作ることができた商品です。


−n2pだから成し遂げられたことはありますか。

竹林:旧TwitterからXへの仕様変更で他社が撤退してく中で、ある意味うちみたいな小規模な会社だからこそ生き残れたとも言えると思います。どんな変化にも柔軟に対応できるところと、社長と戦略などについて詳細に会話ができる環境があります。それからSNSだけではなく、ベースが制作会社でもあるので、Xでもできるところだけに力を入れてやろう、とピボットできたのは強いですね。


−弊社エンジニアやディレクターに向いている人はどんな人でしょうか?

竹林:いろんなことを楽しむことができる、学習意欲が高い人ですかね。うちのエンジニアは少人数制でやっているので、普通のエンジニア会社では絶対学べない領域まで学ぶことができます。岩本も半年エンジニアスクールに通って入社した段階から、今本当に成長していますね。

岩本:ありがとうございます。確かに、エンジニアリング以外のことができるっていうのは、強みになるかなと思います。例えば、マーケティングや戦略、企画から入りたいとか、プログラムを書くだけじゃないエンジニアを目指したい方にはいいポジションです。自分的には会社のお金の流れを知ることができるのは、経験してよかったなって思います。小さい会社ならではのメリットかなと思います。


−最後に、目標があれば教えてください。

岩本:やっぱり、システムの安定稼働が当面の目標です。エラーが出なかったり、サーバーが落ちなかったり。お客様に気持ちよく使ってもらえるツールを維持しつつ、常に高みを目指してアップデートしていきたいです。

竹林:BirdCallではもちろんプロモーションっていう、最終的な課題があって依頼されているのものなので、効果を出していってあげたいなという思いは強いです。また、今後Xがどう変化していくかにもよりますが、送金機能やEC機能が入ってきた時に、CRM(顧客関係管理)機能が生きてくるはずだとも思います。そうすると、さらに効果を打ち出していけるのではないかなと期待しています。かなり野望みたいな話ですけど(笑)。


−インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。n2pでは、未経験から転身した若手エンジニアも活躍中です。みなさんのご応募をお待ちしております。


▼企画営業経験が強みになる|自社開発プロダクトにおけるディレクション業務

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