こんにちは!n2p デザイナーのせんざきです。
本日は北海道札幌の建設会社、山﨑建設工業株式会社の新卒・中途採用サイトのデザインを分析していきたいと思います。
Point①地域密着系の会社?記憶に訴えかけるデザイン
(山﨑建設工業株式会社 新卒・中途採用サイト メインビジュアル)
メインビジュアルは、3枚の画像が時間で切り替わるようになっていました。
- はじめて恋をしたあの場所 造ったのは実は、山﨑。
- はじめて手を繋いだあの場所 造ったのは実は、山﨑。
- いつか一緒に行きたいあの場所 造ったのは実は、山﨑。
最初は気が付かなかったのですが、これはひとりの人物のストーリーを時系列で表していて、人生の要所要所にいつも山﨑がある、というのを伝えたいメインビジュアルなのかなと思いました。
北海道に住んだことがないのでピンとこないのですが、北海道に住んでいるひとであれば「え〜ここが造ったんだ!!」と思うような場所がピックアップされているのだろうと思います。
MV下にボディーコピーのエリアがあるのですが、内容は下記のようになっています。
あなたの記憶の中にも、
山﨑建設工業の建物が
きっと在ります。
建物を造るということは、
人の居場所を創るということ。
友人と出会い数えきれない思い出を刻む学校や、
家族の幸せを包み込むマンションや、
大勢の人が行き交う駅やショッピングセンターも ー
人が造り、何十年もの間、
人の営みを支えていくものです。
山﨑建設工業の仕事は、
人々の快適や安全を保ち、街の風景を創り、
記憶に刻まれていく大きな大きなモノづくり。
百年もの間、北海道で
数えきれないほどの実績をつくってきました。
名前がオモテに出ていなくても、私達の創ったものを、
あなたはきっと知っています。
実は、山﨑、
このまちで、ずっと、あなたの隣にいた会社です。
結構長めのコピーですね!コピーライターさんが関わっていそうです。
(書いていて気づいたのですが、「つくる」というワードにそれぞれ違う表記が当てられている、、!)
この辺りを踏まえ、このサイト制作の要件として
①現社員は北海道出身の人が多く、会社としても北海道の街に思い入れがある人に来てほしいと思っている
②能力よりも人柄重視。どちらかというと思いやりがあり街づくりに心をこめてくれるような人に来てほしいと思っている
こんなところがあったのかな?と予測しました。
それを踏まえて、デザインに落とし込まれているところとしては、
①感情や記憶といったエモーショナルに訴える文字表現
手書きや明朝体など、主に人の感情と結びつくような場面で使われるようなフォント選び/文字表現のチョイスがされています。
②鮮明さよりも雰囲気や暖かさを感じさせるような写真加工
気持ち黄味がかったような色味、かつ少しノイズの加工をしているように見えます。
Point②コーポレートサイトと一貫したトーン&マナー
採用サイトは、コーポレートサイトと全く違うトーン&マナーで制作されている会社さんも多いように思います。
もちろん、サイトの役割/目的によってトーン&マナーは変化するべきものなので、全く違うことが悪いことだとも思っていないのですが、山﨑建設工業さんの場合は、コーポレートサイトも近い雰囲気のサイトになっていました。
(山﨑建設工業株式会社 コーポレートサイトメインビジュアル)
写真の色味や、フォントの選び方が採用サイトとコーポレートサイトで近いようになっています。
ベースが白なのも受け継がれているようです。
採用サイトとコーポレートサイトで一貫して「人」を中心としたメッセージを掲げていることで、より説得力や本気度が伝わるのかなと感じました。
コーポレートサイトと採用サイトで別の制作会社が制作することも多いと思うのですが、山﨑建設工業さんの場合おなじ制作会社が担当していそうです。
まとめ
vol.1とvol.2はわりとスキルややる気を重視した採用サイトだったので、人柄や想いを重視したサイトが新鮮に感じました。
個人的には、採用サイトでロゴがグランジ加工されて使用されていて、レギュレーション的に大丈夫だったのか非常に気になりました…。(おそらく、昔から地域に根付いてきた、ということの表現をするために加工をしたのかなと思うのですが…)