自己紹介_今までのキャリアについて(諸見里卓)※2025年12月更新|諸見里卓 / mov 取締役CFO / 会計士&知財アナリスト
諸見里卓(mov CFO/組織内会計士) 皆さま、初めまして。諸見里卓(モロミザトスグル)です。 苗字が珍しくよく沖縄出身ですか?と聞かれますが、横浜出身、東京育ちの32歳(2025年12月現在)です。曽祖父は、沖縄の小学校の校長先生だったみたいです笑 ...
https://note.com/kaikeishiro/n/ne32931b00efd
株式会社mov(以下、mov)は「日本のポテンシャルを最大化する」という使命を掲げ、インバウンド領域で複数の事業を運営するスタートアップです。事業の急成長を“背中側”から支え、さらに企業価値向上の推進力として牽引しているのが、コーポレート本部。そしてその組織を率いるのが、取締役CFO 兼コーポレート本部長の諸見里 卓(以下、諸見里)です。
「コーポレート本部もまた、企業価値向上に直接コミットできる重要な部署だと考えています」
そう語る諸見里が、挫折から見つけたCFOというキャリア観、30社以上を比較して辿り着いたmovでの5年間、そして「企業価値向上を牽引し続ける」というコーポレート本部のミッションに込めた想い、さらには「これからmovで働く仲間に求めること」を深く掘り下げました。
攻めと守りの両輪で、事業が安心して攻め続けられる状態をつくる。
そんな“コーポレート本部像”に惹かれる方に、ぜひ読んでほしいインタビューです。
── Profile
早稲田大学在学中に公認会計士試験に合格。有限責任監査法人トーマツに入社し、複数企業へのIPO支援、会計監査、M&A関連の財務アドバイザリー業務などに従事。
その後、株式会社Cygamesに入社し、コーポレート本部にてマネージャー兼子会社の監査役として、事業計画策定、予実管理、M&A、CVC投資などの経営企画、財務経理業務に従事。
2021年12月に株式会社movに管理部長として入社。2023年8月に執行役員CFO 兼コーポレート本部長に就任。2025年8月に取締役CFO 兼コーポレート本部長に就任。
※より詳しいキャリアに関しては、こちらの記事をご覧ください。
── まずはじめに、CFOというキャリアを目指したきっかけを教えてください。
諸見里: 原点は、大学受験で第一志望校に届かなかったことです。人生で初めての大きな挫折でした。「目標を達成できなかった」という感覚が残っていて、そのタイミングで「自分は今後、何を成し遂げたいのか」と深く自問自答したんです。
さまざまなロールモデルを探す過程で出会ったのが、当時スクウェア・エニックスの取締役(その後、代表取締役を務められ、2023年に退任)を務められていた松田洋祐さんでした。
経営層として企業の拡大に尽力し、自ら表舞台にも立たれている。その姿に強く惹かれ、そこで初めて公認会計士という資格の存在を知りました。
そこから“ファイナンスの知見を武器に経営に関わる” というキャリア像が、自分の中で一気に立ち上がったんです。将来的には、CFOとして経営の中枢を担いたいと考えるようになりました。
また、CFOというポジションは私の性格にも合っていました。高校時代は水球部でゴールキーパーをしていたのですが、このポジションって「守備を担当する裏方でありながら、ボールを止めたときは攻撃の起点も担える」という立場なんですよね。そこに非常にやりがいを感じていたんです。
そのような背景もあり、経営においても、自ら起業するよりは、志を持つ起業家に“背中を預けてもらえる存在”となって組織を前に進めたい。そんなふうに考えるようになりました。
──転職はかなり慎重に検討されたとお聞きしました。その中で、movに入社したきっかけを教えてください。
諸見里:転職活動は“人生の投資判断”とも言えるので、徹底的に比較検討しました。私は物事を考える際、自分で仮説を立てて検証するスタイルを基本としています。
一方で、転職においては「現場の解像度が高い情報」を重視したので、実際にCFOとして活躍されている先輩方に話を聞いていくことにしました。その中で、多くの方から「すでにCFOをやりたいというのが決まっているのであれば、どこかセカンドステップを挟むより、若いうちに実戦の場へ飛び込むべきだ。」というアドバイスをいただきました。「自分が通用するかどうかは、現場でしか分からない。」その言葉が強く響き、スタートアップへの挑戦を決めましたね。
最終的に30社以上の企業を比較検討する中で、複数の軸を定め、その中で一番私にフィットしたのがmovでした。
※公認会計士のスタートアップ転職については、こちらの記事をご覧ください
特に決め手となったポイントは 大きく3つあります。
1つ目は、代表の渡邊と取締役の菊池が、本質的な経営者であり、ついていきたいと感じたことです。
面談を通じて、仕事やクライアント、組織、従業員への責任感や向き合い方のベクトルが一貫していて、ストンと腹落ちし、ものすごく尊敬できました。
また「結果を出せば、当然CFOも将来的には任せる可能性がある」という実力主義のスタンスにも惹かれました。
個人的には最初からポジションを約束されるよりも、自らが責任を果たし、実績を正当に評価して階段を用意してくれる環境にこそ、チャンスがあると感じたんです。
2つ目は、組織との相性の良さです。入社前に数ヵ月業務委託として実際に現場で働いた際、メンバー一人ひとりの仕事への価値観やワークライフバランスの考え方が近く、働きやすさを肌で感じることができました。
3つ目は、Coral CapitalやSMBCベンチャーキャピタルといった投資家から資金調達を実現していた点です。外部の厳しいプロの目からも、movのポテンシャルが正当に評価されている事実は、大きな安心材料となりました。
─── movに入社してからどんなことをされましたか?
諸見里:入社してから私が行ったことは主に以下です。
この中でも特に注力したのは、コーポレート本部の幹部人材採用です。
現在のmovには、このフェーズの企業としてはしっかりとしたコーポレート本部が構築できていて、ありがたいことだなと感じています。
ここで組織を牽引する3名のマネージャーを紹介させてください。(コーポレート本部は現在、経営企画部、コーポレート部、法務知財部、HR部の4つの部署で構成されています。)
1人目は、コーポレート部責任者の武野。デロイトの後輩であり、コーポレートの立ち上げ期から共に歩んできてくれているメンバーです。私の入社の1ヵ月後に入社してくれて、ここまで支えてくれています。
2人目は、法務知財部責任者の白井です。弁護士という専門性と、事業への深い理解と臨機応変な対応ができる柔軟性を兼ね備えた彼の参画により、特にリーガル面でできることの幅が劇的に広がりました。
そして3人目は、HR部責任者の瀧川。コンサル及び事業会社での深い経験があり、特に人事企画に強みを持ち、私とは異なるプロフェッショナルな視点で組織をリードしてくれています。
ここでは紹介しきれないメンバーも含め、全員がそれぞれ専門性が高く、かつチームワークも非常に良い。そんな理想的なチームになりました。
今後、IPOのハードルがさらに高まり、M&Aや複数事業の立ち上げなどのアクションが重要な成長戦略となる局面において、コーポレート組織の「地力の強さ」は大きな差別化要因になります。
ただ、これらはすべて「事業ありき」「フロントサイドありき」のものです。メンバー全員が背中合わせで信頼し合い、それぞれの領域で価値を出し切っているからこそ、今のmovがあります。
今後も事業側が攻めに専念できるよう、安心して背中を預けてもらえる「盤石なコーポレート本部」を目指していきたいと考えています。
── movのコーポレート本部のミッションについて教えてください。
諸見里: movのコーポレート本部では、「企業価値向上を牽引し続ける」をミッションに掲げています。
取締役/CFOの視点に立つと、最終的に目指すべきは企業価値の最大化であり、コーポレート組織はそれを牽引する存在であるべきだと考えているからです。
一般的に、企業価値は「フリーキャッシュフローの創出」と「資本コストの低減」によって決まります。前者が事業を伸ばす「攻め」、後者がリスクを低減し信頼を積み上げる「守り」です。この二つの実現を目指すのが、コーポレート本部の役割だと考えています。
そして、このミッションにおいてもう一つ重要なのが「牽引し続ける」ということです。
これには、前職の師匠からいただいた忘れられない言葉が背景にあります。「コーポレート本部は、価値を出し続けることが非常に難しい。マイナスを生み出さない、あることが当たり前の部署だからこそ、成果が見えにくい。しかし、そんな環境でも価値を出し続けられる部署を目指さないといけない。」
この教えが、今も私の根幹となっています。
── 現在のフェーズで、コーポレート本部に求められることは?
諸見里:現在のmovは、140名規模を超えてきているので、攻めだけではなく、守りも重要になってくるフェーズです。
正直なところ、コスト効率だけを優先すれば、よりスリムな体制でコーポレート本部を運営することも可能です。しかし、今の急成長フェーズにおいては、先行投資的な観点で優秀な方々をコーポレート本部に集めて、強い組織を構築しておくべきだと考えています。
前述したとおり、movのコーポレート本部には複数の専門性が異なるプロフェッショナルな人材が所属しており、この規模のスタートアップとしては非常に恵まれた布陣だと感じています。
これは将来に向けた「必要な先行投資」です。この投資は今後必ず回収できると確信しています。
今いるメンバーは、私自身が前職以前から仕事ぶりを知っていたり、面接の中でその人柄や仕事へのスタンスがmovのカルチャーにフィットすると確信した上で入社してもらっています。
── マネジメントで心がけていることを教えてください。
諸見里: 心がけていることが2つあって。
1つ目は「思い切って任せること」です。
私が必要以上に管理するよりも、信頼して託してみることで、メンバーが私の想定以上の力を発揮し、驚くような成果に繋がることが多いと感じています。
もちろん、最終的な責任はすべて私が取るという覚悟だけは常に持ち、重要な局面ではいつでも並走できる準備を整えています。
メンバーが新しい領域に挑戦し、できることが増えていく。その積み重ねが、結果として組織全体の可能性を広げていくのだと思っています。
2つ目は、自分自身が誰よりも学び続け、背中を見せること。
コーポレート本部は各分野のプロフェッショナルが集まるので、私自身が停滞していては、メンバーと対等に向き合うことはできません。
私に足りない知識、経験、視座もまだまだ多いので、2025年は数年の実務で肌に非常に合うなと感じた、知的財産領域の深いインプットのために知的財産アナリストの資格を取得しました。また、主に経営や組織/人事に関する書籍をインプットしたり、SNSでの発信や、元々性格的に苦手なイベントへの登壇に挑戦したりと、常にインプットとアウトプットを繰り返しています。個々の専門性を尊重し、私自身も刺激をもらいながら、共に切磋琢磨していける組織であり続けたいですね。
── movのコーポレート本部の魅力を教えてください。
諸見里:一言で言えば「まだまだこれから、もっと強くなっていける組織」であること自体が、今の私たちの魅力だと思っています。
ありがたいことに、事業側がものすごい勢いで成長しているので、コーポレート本部もそれに見合う、より強い本部にしていかないといけないと思っています。
また、経営層全員もコーポレート本部の重要性を理解してくれています。
このような恵まれた環境はそう多くはないと思っているので、この期待に応え続けていきたいです。
チーム自体の雰囲気はとても温かく、日頃から活発にコミュニケーションが取れています。特徴的なのは、良い意味で「縦割り」ではない点です。それぞれの専門領域は持ちつつも、本人の意欲次第でいくらでも経験の幅を広げられる環境があります。
例えば、情報システム担当として入社したメンバーが「経営企画、財務経理や労務も含めて、コーポレート業務を全体的に経験したい」と希望し、現在は担当外の領域にも深くコミットしてくれている事例もあります。
個人の知見をチーム全体でシェアし、全員で組織としての成果を最大化していく。そんな文化を大切にしています。専門性を深めていきたい方はもちろん、領域を横断して経験を広げていきたい方にとっても、自分次第でチャンスを掴める面白いフェーズだと思います。
── どんな人と働きたいですか?
諸見里:マインドとしては、コーポレートの立場でありながら、企業価値向上に貢献したいという、熱い思いがある人ですね。
また、「素直でいい人」であるかどうかは、私たちが何よりも大切にしている指標です。その結果、今のmovには、お互いに気持ちよくコミュニケーションを取りながら、周囲のアドバイスを柔軟に吸収できるメンバーが自然と集まっています。
併せて、自身の仕事に対して強い責任感とプロフェッショナリズムを持っている方にも、非常に魅力を感じます。コーポレートの業務は、専門知識を駆使して現場を支え、企業活動を支える仕事です。だからこそ、日々の自己研鑽を怠らないスタンスが必要です。
諸見里:movは、将来振り返ったときに「あの時、この環境を選んでよかった」と思っていただける環境だと確信しています。
コーポレート人材として、一段上のステージへ成長できる環境であることは間違いありません。
特にコーポレート職種は、学んだ実務や知識を次の環境で活かしやすいです。ここでの経験は、次のキャリアでも再現性の高い“武器”になります。
専門性を磨き、実戦で使いこなす経験を積むことに、決して損はありません。
「日本のポテンシャルを最大化する」という私たちの使命、そして「企業価値向上を牽引し続ける」という熱い想いに共感してくださる方と、一緒に働けることを楽しみにしています。
いかがでしたでしょうか。
諸見里の話を通じて、終始感じられたのは「コーポレート組織への深い誇り」と「共に働く仲間への心からの敬意」、そして「自らも歩みを止めず、成長し続ける覚悟」でした。
「企業価値向上を牽引し続ける」——その使命の裏には、会社を支え、組織を動かし、企業価値を高め続けるという、静かですが揺るぎない意志が込められています。
もし少しでも私たちのチームに興味を持っていただけたなら、ぜひ一度カジュアルにお話ししてみませんか。
あなたのエントリーを心よりお待ちしています。