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『産休・育休、そして復職のリアル!』現職のWebエンジニアが、その過程をあるがままに綴ってくれました。

こんにちは!MONSTER DIVE採用担当のZAKです。
今回は、当社の福利厚生の一つである育休・産休の実際どうなの?をお伝えしていきたいと思います。

『産休・育休あり』『取得率〇%以上』といった表記は、いまやどんな求人票でも見るようになりました。しかし、就業するにあたり、本当に知りたいのは、実際に取得した当人のリアルな経緯や、その時の心境だったりではないでしょうか?

そこで、今回ご紹介するストーリーは、
『産休・育休を経て、現在復職、活躍中のWebエンジニアのリアルな体験談』として
休暇取得前~産休・育休期間となる9ヵ月間、そして復帰で直面する『育児と仕事の両立』をどうやって実現してきたのかを記載してくれたMIOさんのブログをご紹介します。

キャリアを大切したい、もちろん家庭と仕事のバランスも取りたい。そんな想いをMONSTER DIVEでどうやって両立しているのか?
ぜひ、彼女のストーリーを通じて知っていただけたら嬉しく思います。
復職への不安や準備、そして新しいワークスタイルへの挑戦など、彼女の奮闘が盛りだくさんの内容です。

今回のストーリーの注目ポイント

  • 育休中の心境の変化と、復職前の不安にどう向き合ったか
  • 復職に向けて心身の準備を整えるために実践したリハビリ
  • 仕事と育児を両立させるための新しい働き方の探求

はたらく会社を選ぶとき、ライフイベントに対する会社のスタンス(どんな考えを持っているのか)は今も、そしてこれからも、多くの方が会社選びで重視するポイントになると思います。
このストーリーを通じて、当社のことを知ってもらうと共に、あなたのキャリアやワークライフバランス
の参考にしてもらえたら幸いです。

(こちらの元記事は2024年6月にMD-Blogで公開された内容です)


約9カ月の休職から復帰しました

今思うと長かったような短かったような、どちらかといえばやはり長かったように思える270日弱の日々でした。

簡単に私のプロフィールに触れておきますと、2010年にWeb業界未経験からの転職でMONSTER DIVEにジョインしたので入社14年目になります。
入社以来、Webデザイナー/Webディレクター/プロダクトマネージャーなど肩書を変えながら、MONSTER DIVEのものづくりに大人としての人生の何割かを捧げてまいりました。
そんな私が、初めて体験する人生の大イベントのために、およそ9カ月休職することになりました。
転職時にもインターバルなし、入社してからもリフレッシュ休暇以外の長期休暇なしでここまでやってきたので、ここまで長い間「仕事をしない」というのも未知の体験です。

子育て中のモンスター(AI生成)

引継ぎから復職までの大まかな流れ

5月中旬:リモートメインに移行
5~6月:引継ぎ作業
7月~:休職開始
8月吉日:出産
産後1カ月:夫が育休取得、2人体制で育児。一番ヤバい時期
産後2~4カ月:ひたすら赤子と向き合う日々
産後5~7カ月:少し余裕が出てきて自分と向き合う日々
4月:復帰

Phase1: リモートメインに移行

少しずつ満員電車が辛くなってきた5月頃。
とはいえまだまだ頭は元気なので、上司と相談して、産休までリモートワークメインに切り替えて勤務することにしました。

コロナ最盛期の頃にリモートワークは経験済みですが、当時は何しろ環境を整える間もなく大多数のメンバーが在宅勤務となったので、リモートならではの難しさというのも一通り体験しています。
当時の反省点を踏まえて、オフィスにいるメンバーができる限り「私がオフィスに居ない」ことをネガティブに感じないよう、物理的には離れていても心理的には近くに感じられるように以下を意識しました。

  • Slackのメンションには即レスを心がける。出社している時よりも早く、疾く。
  • ちょっとしたことでも気軽にハドルミーティングする。肉声のコミュニケーションは馬鹿にできない。

リモートワークがなぜ難しいか?を考えたとき、ひとつキーワードとして「実在感」の有無が挙げられると思っています。
別に日がな一日同僚と喋りながら仕事をしているわけではない(※例外はいる)我々エンジニアでも、「隣や向かいに仲間がいる」という事実から無意識な安心感とほどよい緊張感を得ていて、それが物理オフィスに出社する潜在的なメリットなんですよね。
そして、リモートワークに不足する「実在感」を擬似的に得る方法として、例えばGatherなどのバーチャルオフィスツールがコロナ禍で一気に広まりました。
自キャラクターを他メンバーのキャラに近づけると自動的に双方の音が聞こえるようになったり、逆に集中ブースに入れば一時的に周りの耳目を遮断できたりと、バーチャル空間内でも「実在感」のあるコミュニケーションを取るための工夫が凝らされています。

今回Gatherは本格導入に至らなかったのですが、もっと多くのメンバーが離れて仕事をする際はこういったツールも活きてくるのでしょう。

リモートワークするモンスター(AI生成)

Phase2: 引継ぎ

休職するのは9カ月間でも、引継ぎは13年分なのである。

・棚卸する
休暇ではなく休職なので、当然自分の仕事はなんであろうとすべて在職者に引き継がないといけません。
自分が携わっている案件をリストアップして、引継ぎの必要性や難易度をざっと整理する、という棚卸し作業にちゃんと工数をかける必要があります。
今まで関わった案件がすべて現在進行形で残っているわけではないとはいえ、13年在籍しているとプロジェクト数もなかなかのもので、棚卸しだけでもそれはもう気の遠くなる作業...と思いきや、意外と時間がかかりませんでした。
というのも、前述の通り自分は社内での担当領域を少しずつ移動させてきた経歴があるため、節目節目で自分の持ち物を整理してチームメンバーに共有する機会があり、自分だけ知っているヘソクリはほぼ無くなっていたのです。机の荷物(物理)を整理する方が大変だった。
もしずっと同じ部署・同じ職域で13年過ごしていたら、きっと棚卸しはもっと大変な仕事になっていたことでしょう。

・ドキュメント化する
MDの場合、多くの案件ではプロジェクトメンバーがアクセスする情報はBacklogのWikiメインでまとめています。
複数名で連携して実装したプロジェクトは大体Wikiが残っていますが、制作が自分完結だった場合は大変です。
休職中に何か不具合が発覚したり改修が発生する可能性を考えて、他のメンバーが更新できるようにWikiを作成したり、コードのコメントを整えたりしましたが、思った以上に時間が足りない。
これに関してはもう少し余裕をもって進めたかったという反省はありつつ、幸い休職後に電話が鳴ることはありませんでした。
棚卸しと同じで、普段からの情報整理と共有、これに尽きますね。

さて、休職直前に大きなリリースがあったこともあり、理想通りの優雅な産休インとはならず、結局最後までバタバタしていました。


そしてついに。

Phase3: 産休

唐突にやってきた休職期間。
突然の「無」。
何の義務感も無しにただただ休めるのは人生でこの「出産前の産休」くらいなんじゃないでしょうか。
しかし身体が重いのもあってどうしても能動的な時間の使い方ができず、YouTubeを延々と流しながらダラダラするという贅沢な毎日。
せめて受動的なら頭を使う受動にしようと、知的好奇心が満たされるチャンネルを見るようにはしていたので、かろうじて頭はボケずに済みました。
なお、無理矢理でも体を動かしたほうがいいと周りに言われ、一日一回あてどもなく近所を散歩した結果、体調も崩さなかった代わりに無事膝を痛めました。

出産から数ヶ月のカオスな日々
子、爆誕。
初産だったためいろいろと新生児のお世話を教わるものの、わけがわからないまま産後5日の入院期間が終わり、まだ寝てばかりでその本性を隠したプチデビルとともに家に帰されてしまいました。
最近のゲームは大抵最初に親切なチュートリアルパートが設けられているのに。
夫が3週間の育休を取得してくれたので、まずは2馬力で育児がスタート。

ここからの3週間は、あまり記憶がないほどのカオスな日々でした。
夜中は寝られず、それどころか想像以上のデシベル数で泣いてくれるので、覚悟はしていたはずなのに何度もパニックになりました。
たいてい真夜中から明け方までが一番酷く、明るくなる頃にやっと寝息を立ててくれて、やっとこちらも気絶したように眠れた、と思いきやまた起こされ。
これはまるで、朝陽が登るまで毎夜死線を潜り抜けなければいけないベルセルクのガッツ一行の旅路みたいだな、と朦朧とする意識の中でよく思っていました。

ただ間違いなく言えることは、二人で戦ったからなんとか乗り越えられました。

子育てに奮闘するモンスター(AI生成)

夫の育休が終わり、ソロで子どもに立ち向かう日々
地獄の日々を乗り越え、いつの間にか子どもは夜まとまって寝てくれるようになりました。
私の苦労話は本筋ではないので、ダイジェストでお届けします。

  • 子、あまり飲まない。体重も軽めだったので結構悩む。(のち、細かいことで悩むことをやめた)
  • 子、やっぱり泣き声がデカい。(私の母からも「この子の声はデカい」とお墨付きをもらう)
  • 子、すごい頻度でオムツから漏らす。(肌着のローテが間に合わない)
  • 私、禿げる。(産後5~6カ月目くらい)
  • 保育園、受かる。(第一希望!)

そうして、ようやく精神的にも肉体的にも時間的にも余裕が出てきたな、というタイミングで、とうとう職場復帰の時期が近づいてきました。

Phase4: 復帰に向けた準備

リハビリ開始
半年ほど家に引きこもって子どもの相手ばかりしていたので、2月ごろの私は「このままで社会復帰できるのか?」という焦燥感に駆られていました。
『マミーブレイン』という単語があります。
医学的用語ではありませんが、産後の母親が子育てに脳のメモリを持っていかれるせいで言葉が出なくなったり物忘れがひどくなったりする現象をそう呼ぶそうです。

このままじゃ仕事に戻れる気がしない、ならばリハビリしよう!と思い立ち、行ったこと。

勉強
この休職中の時間を有効活用しなければ、という焦りから、真面目に資格系の勉強など始める。
しかし、予想以上に頭が回らず、捗らな過ぎて断念。

運動
SwitchでリングフィットアドベンチャーやJust Danceを久しぶりに起動してみる。
私がバタバタと動くたびに寝た子は起きるし、起きた子は泣くし、猫は嚙みつくので、捗らな過ぎて断念。

ゲーム
結局ゲームか、と言われそうですが、ただ惰性で消費的にゲームをする気はありませんでした。
このタイミングで「ずっとやりたかったけどできなかったとっておきの積みゲー」を崩すことにしたのです。

久しぶりに「心が震える」体験をして、私は人の心を取り戻すことができました。

Phase5: 復職

最初の2週間は保育園の慣らし保育のため、長時間勤務はできないので、私も「ならし勤務」期間としてリモートワークで復帰しました。
自分でも結構驚いたんですが、9カ月もの間ろくに仕事用PCを開いていなかったのに、意外とコードの内容まで覚えているものですね。
徐々にアクセルを踏んでいくつもりが、結構早い段階でフルスロットル吹かしてました。
3週目から通勤も開始し、早起きして保育園に送ってから電車通勤という新しい日常が始まりました。

兎にも角にも、無事復帰です。

保育園に遅刻しそうになるモンスター(AI生成)

休職してみた感想

子どものことを抜きにしても、私の人生の中でとても大事な経験でした。
最初に書いたように、前職と現職の間でもまとまった休みはなく、仕事から完全に離れる時間というのが今まで無かった自分。
仕事をしないことによって、逆説的に自分の中にある仕事というものと向き合うことが出来たような気がします。
そして、休職や長期休暇じゃなくても、貴重な休みの時間でいかに上手に頭のリセット・リフレッシュを実行するか、というのはこれから意識的に取り組む必要を感じています。

ひとつ、この新しい生活形態には予想外のプラス要素がありました。
それは、完全な夜型から朝型の生活にシフトしたことで、まだ人の居ないオフィスでの数十分がちょうどよい一日のアイドリングタイムになったこと。
そして、起床してから家を出るまで少し余裕を持って準備するようになり、軒先の植物に毎朝ちゃんと水をあげるようになったので、子どもと一緒にすくすくと育つようになったこと。



さて、いかがでしたでしょうか!?

今回はMIOさんの産休取得前から復帰後のブログ記事をご紹介させていただきました。
今後はこちらのストーリで出生時育児休業(いわゆる「産後パパ育休」)の紹介もしていけるようHR担当として制度の整備やメンバーへのアナウンスに力を入れていきたいところです。

MONSTER DIVEでは、個々の成長とチャレンジが奨励されており、入社後も新たな経験を積みながら、自分自身を磨く機会が豊富にあります。
少しでも興味をお持ちになりましたら、下記募集を検討いただき、ご応募いただけるのをお待ちしています。

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