「読むカジュアル面談」シリーズではカジュアル面談や一次面接に登場する担当者の人柄や日頃考えていることを面談前にご理解いただけるよう、一問一答形式で自己紹介させていただきます。
今回は、2017年の入社以来、マネーフォワードビジネスカンパニー(MFBC)のマーケティング責任者として戦略を練り続けている成末庸平さんをインタビューしました。
1. 成末庸平はこんな人です
今の仕事
この6月に新設された「デジタルインボイス本部」のマーケティングを担当しています。
新しい消費税の仕入税額控除の方式である「インボイス制度」(適格請求書等保存方式)が2023年10月に施行され、事業者の消費税額の計算要件が変更となります。それに伴い、経理部門の業務負担が増えると予想されています。
「デジタルインボイス本部」は、このような事業環境の変化に伴う企業の課題解決を担う部署。製販一体となってインボイス制度に対応したプロダクトを開発し、お客様ごとに最適なサービス提供を行うことで、バックオフィス部門の生産性向上を目指しています。
そんな中、私が率いるマーケティングチームでは、顧客開拓のためのマーケティング戦略の立案やプロダクトのPRなどを手掛けています。インボイス制度の認知度はまだ低いため、制度そのものの認知度向上にも注力しています。
マーケティングチームは現在、私を含めて8名体制。そのうちマーケティング経験者は5人で、後の3人は未経験者です。未経験者のうち2人は営業の最前線で活躍してきたメンバーで、プロダクトとお客様に関する知識が豊富。そしてもう1人は国が決定する政策や制度の研究を行っていたスペシャリストです。つまり、それぞれが圧倒的な強みを持つ「異能集団」。強みや持ち味を引き出し融合させながら、最強のチームに成長させることが私のミッションです。
職務経歴
新卒で従業員数名の人材ベンチャーに飛び込み、営業やマーケティング、営業企画などを担当。その後、大手EC運営会社でバイヤー、EC店舗の店長を経てマーケティング責任者と広報を担当しました。次にネットイヤーグループに転職し、事業推進やマーケティングオートメーション事業などの立ち上げに関わりました。
マネーフォワードに転職したのは2017年2月。入社以来一貫して、自社製品のマーケティングを担当しています。
働く上で大事にしていること
ベンダーとしての「美意識」を大切にしています。
当社を取り巻くマーケットは急拡大中にあり、我々のサービスにも多くのお客様から引き合いをいただいていますが、そんな中だからこそ美意識を持って、より一層お客様に真剣に向き合うべきだと思っています。
我々は、ややもすれば乱暴なマーケティングメッセージを流通させることや、最適とは言えないプロダクトを提案できてしまう立場にあります。だからこそ、プロとして1社1社に最適な提案を行うことを徹底することで、お客様にベストな選択をしていただきたいと思っています。
この姿勢のベースにあるのが、マネーフォワードが大切にしているSpeed、Pride、Teamwork、Respect、Funという5つの「カルチャー」。中でも、「Respect=感謝と尊敬を忘れずに、誰に対しても誠実であり続けよう」を大切にしています。社内やチーム内でのリスペクトはもちろん、お客様に対しても常にリスペクトの気持ちを持ち続けることが、結果的にお客様満足度につながり、大きな成果にもつながると考えています。
仕事のやりがいを感じるとき
企業の経理部門を対象に企画したイベントに対して、参加者から感謝の言葉をいただいたときです。
経理職は機密事項を取り扱うため、ノウハウやナレッジを共有しにくく、ほかの職種に比べて社外ネットワークが薄い傾向にあります。経理に関する専門誌やサイトなども少なく、「他社が何をしているのかが見えづらい」という特徴もあります。
経理担当者が知見やネットワークを広げられるような機会を何とか作りたい。そして経理業務の変革に向けて、一歩踏み出すきっかけにしてほしい…その思いで「Change Readiness 経理はニッポンの伸びしろだ」というイベントを2019年に開催しました。バックオフィス業務に変革をもたらした企業による講演などを行い、多くのお客様から「来てよかった」「学びになった」との声をいただくことができました。お客様に価値を感じていただけたことが何より嬉しく、この上ない喜び、やりがいを感じました。
2.私がマネフォに決めた理由
転職のきっかけ
前職では、大手企業に対して「マーケティングオートメーション」をご案内していました。マーケティングオートメーションは、テクノロジーでマーケティングの自動化や効率化を実現し、細やかな打ち手を実行できるため、マーケターの業務のありかたを大きく変えることができる素晴らしい製品。しかし、非常に高額なので、限られた一部の企業にしか届けることができませんでした。
いわば、一握りの富裕層に対してぜいたく品を届けるような仕事に徐々に物足りなさを覚え、中小企業含めもっと多くの企業に「テクノロジーで生産性が上がり、働き方も変えられる」製品を、マーケティングの力で届けたいと思うようになったんです。
その思いを叶えられそうな企業をいろいろ調べる中で、出会ったのがマネーフォワード。Fintechでバックオフィス部門の課題を解決できる点、そして自分のBtoBのマーケティングの経験がフルに活かせそうな点に惹かれました。
ズバリ、決め手を一言で!
転職先はロジカルに決めようと思っていたのですが…最終的には「人」でしたね。選考過程で出会った、執行役員の田平(公伸)さんの人柄が決め手になりました。
ほかにもFintech系の企業には応募していたのですが、ドライで厳しい印象を受ける企業も少なくありませんでした。そんな中で、田平さんは圧倒的に物腰が柔らかく、Fintech系企業のイメージがガラリと変わりましたね。当時はどの企業に行くか決めかねていたのですが、「こんな人と一緒に働きたい」と強く思い、入社を決めました。
なお、入社して5年が経ちますが、まだ一緒に働けてはいません…(笑)。
3.マネーフォワードでの働きかた
1日のスケジュール
現在は週3~4日出社、1~2日リモートの割合。今回は、出社したある1日のスケジュールをご紹介します。
- 9:00 出社
- 10:00 社内打ち合わせ
- 11:00 パートナー企業との販促打ち合わせ
- 12:00 昼休憩
- 13:00 インボイス政策担当の方とイベント登壇に関する打ち合わせ
- 14:00 広報チームとインボイス制度のPR方法についてミーティング
- 15:00 事業戦略ミーティング
- 16:00 メンバーとの1on1
- 18:00 お客様へのヒアリング、手掛けている企画の調整
- 19:00 退勤
最近はミーティングの数が多く、社内外の打ち合わせやミーティングが1日あたり10~15件ほど入ります。この日は入っていませんが、カジュアル面談など採用に関する活動も増えつつあります。
マネーフォワードの好きなところ
「話が通じない人」がいないところですね。目標を実現するために建設的に話し合える人しかいないので、とても仕事がやりやすいです。保身に走って自分の立場だけを守ろうとしたり、必要以上に自身を誇示したりする人もいません。
これまでの経験上、ベンチャー企業は周りの話を聞かない荒くれ者の集まりだと思っていたのですが(笑)、マネーフォワードはそうではありません。互いを尊重しつつも決して馴れ合いにはならず、共に高みを目指して働けることが嬉しいですね。
入社して一番「カルチャー」を感じた仕事
先日、社内の各部門の責任者が集まり、「マネーフォワード クラウド経費」というプロダクトの「タグライン」(製品やサービスのコンセプトや理念の言語化)を3カ月以上かけて作成しました。それぞれの立場や役割によって、プロダクトを捉える観点や大切にしていることが異なるため、ミーティングは常に喧々諤々。皆の熱い思いを、なかなか一つのタグラインに落とし込めませんでした。しかし、妥協して玉虫色の言葉にはしたくない!と200案以上を出し合って議論し続け、最終的に「経費精算は、自走する。」というタグラインが決定しました。時間はかかりましたが、議論の過程で各部署の責任者の思いやプライド、こだわりを感じることができた貴重な経験でした。
入社して一番ギャップを感じたり驚いたりしたことは?
多くの企業の経理担当の方と関わるようになって驚いたのは、皆さん非常にまじめで実直、そして情報収集に熱心である点です。セミナーやイベントには絶対に遅刻せず、開始5分前には着席し、熱心に情報をインプットされています。「自社の経理を変えたい」という熱い思いを持ったお客様と真剣に向き合えるのが、私の仕事の醍醐味だと感じています。
4.これからみなさんとお話ししたいこと
カジュアル面談で教えていただきたいこと
デジタルインボイス本部のマーケティングチームは、さまざまな強みと持ち味、個性を持った異能集団ですが、各々が自身の専門分野を追求するのではなく、フルスタックで働いています。全方位的なマーケティングを行うには、この姿勢が何より重要だと考えています。一般的なマーケターのキャリアの積み上げ方とは異なるので、このフルスタック型マーケティングに共感できるかどうかを、ぜひざっくばらんに教えてください。
お会いする前にお伝えしたいこと
上記と同じになりますが、このチームならではの独自性をご理解いただければと思います。自分の領域を線引きしてしまうのではなく、互いの強みを尊重し自身もそれを取り入れながら、全方位的に活躍してほしい。大変だとは思いますが、それを面白がることができる方に来ていただきたいですね。
新たな仲間に力を借りたいこと
メンバーは皆、個性派ぞろい。皆がそれぞれの強みや持ち味を引き出しあい、高め合える組織にしたいと思っています。コミュニケーション量も多いので、「毎日が文化祭の前夜」みたいなチームですが、そんな状況を楽しめる人にジョインしてほしいと願っています。
5.面談の前に読んでいただけると嬉しいコラム
https://www.wantedly.com/companies/moneyforward/post_articles/184463
https://www.wantedly.com/companies/moneyforward/post_articles/389521
編集後記
いかがでしたでしょうか?異能集団を束ねつつそれぞれの個性をうまく引き出し、デジタルインボイス本部をマーケティング面からけん引している成末さん。カジュアル面談でも、皆さんの個性や仕事に懸ける思いを引き出してくれることと思います。マネーフォワードならではのフルスタック型マーケティングに興味を惹かれた方は、ぜひカジュアル面談に参加してみてくださいね。