DTダイナミクス採用担当の岸本です。
meviy開発エンジニアの精鋭部隊がミスミからスピンオフ、2022年10月から株式会社DTダイナミクスはテック企業として営業を開始し、今秋で一周年の節目を迎えました。
今回は同社代表取締役社長の道廣さんに、新会社設立の経緯、今後の展望について伺いました。
-簡単に自己紹介お願いいたします
エンジニアとしてキャリアをスタートして、シリコンバレー現地でテックリードを担い、日本帰国後はソーシャルゲームの開発やFintechプロダクトの開発、さらにはプロダクトマネージャーも経験しました。
2018年7月にミスミに入社し、meviyの開発に参画。当時からmeviyグローバルNo.1を目指すというビジョンは持っていました。世界に通用するプロダクトを作り続けるには、継続的なプロダクトの成長が必要で、エンジニアが主体となりプロダクト開発をリードしていくべきだという考えをより強く持つようになり、2020年からmeviyの内製エンジニア組織の積極拡大に着手。また、世界中から寄せられる顧客の声への迅速な対応、多様な技術の集結、プロダクト開発に最適な組織、制度設計を素早く適用していくことを想定し、2022年にmeviyの開発エンジニアの精鋭部隊をミスミグループの戦略的IT会社としてスピンオフさせ、株式会社DTダイナミクスの設立が実現しました。
-DTダイナミクスの行動指針としてOwnershipを定められています。どういった想いが込められているのでしょうか
お客様及び社会課題に対するあらゆる解決行動と圧倒的な結果はOwnership、つまり強い当事者意識から繰り出されると信じているため、シンプルではありますが行動指針として「Ownership」を掲げました。
テック企業として、プロダクト開発をしていくための企画構想力と技術力がコアなスキルであり、それをベースに活動をしていくことは間違いないのですが、クラウドサービスや生成系AIなど今後も出てくる新しい技術をどのような社会課題と照らし合わせて考えるべきかというマインドも必要になってくると考えています。
技術やプロダクトの企画構想力の幅を広げていくため、日々勉強しテクニカルなスキルを高めていくことはとても楽しくてやりがいのある一方で、社会に対して価値を提供できているか、そういったことを考え抜くこともまた欠かせないマインドセットだと思います。
-社会貢献、課題解決への想いからだったのですね。 開発組織としてはどのような姿を目指されていますか?
技術力を高め、顧客の声を元にニーズを特定し、それを迅速にプロダクト開発に反映させる組織と体制作りが重要だと考えています。
ビジネスモデルの特性上、部品をご購入いただくお客様だけではなく、実際に部品を加工するものづくりの現場のことも考えながらプロダクト開発をしていくという点が、meviyの開発現場のユニークな点です。そのため、お客様やものづくり現場との調整・企画をする事業部門とプロダクト開発部門が密接にコミュニケーションを取れる体制を整えています。
さらに、DTダイナミクスのエンジニアは顧客の声を直接キャッチし、それをサービス開発に反映させる意識を持ちながら業務に取り組んでいます。現在のmeviyのUIには、ユーザーからの意見を基にエンジニアが即時に開発プロジェクトを開始し、顧客の要望に応えた結果、感謝の言葉を頂戴した事例も多数存在しています。
-高い当事者意識を感じますね。DTダイナミクスのメンバーの皆様は、どんな方々ですか?
meviyがもたらす社会、業界への価値に共感したメンバーが多くいます。
技術力を高めていく一方で、自分の書いたコード、リリースした機能がどのようにユーザーや業界へ寄与しているのかどうかを大切にしているメンバーが多いと思います。メンバー構成も現時点では8カ国(日本、アメリカ、中国、バングラデシュ、ベトナム、韓国、ネパール、モンゴル)と多国籍となっており、出身企業もSIer、Webメガベンチャー、外資ベンダー、大手事業会社など多様です。弊社に入社するまで各人のソフトウェアの開発者としての立ち位置は違っているかもしれませんが、「ユーザーが喜ぶサービスを作りたい」という想いは共通で一貫しています。
-チームの雰囲気を教えてください
開発組織は複数チームで構成されておりチーム毎に雰囲気の違いは多少ありますが、テックリードやプロジェクト管理のリーダーを中心にお互いに助け合う意識を強く持っています。デイリーミーティングは各チームで実施されており、わからないことをその場で自由に聞き合うことはもちろん、ペアプログラミング、コードレビューも積極的に行っています。また、四半期ごとにもDTダイナミクス全社のミーティングを開催し、プロダクト開発、事業の状況も俯瞰的に振り返り、情報の透明性を高め、全体感を見ながら開発をしていけるように心がけています。
-助け合いの意識が強いチームなのですね。 今後取り組んでいきたい課題はありますか?
お客様に価値ある時間を生み出していく、ミッションにも掲げている「テクノロジーで時を操る」というところにむけて、やりたいことはたくさんあるのですが、今回は3つに絞って触れたいと思います。
1つ目は、ForKeysなどの指標を組織一丸となって活用し、デプロイのサイクルをより早くしていきたいと思っています。部品を購入いただくお客様から、ものづくりの現場までを考慮にいれてプロダクト開発を行う都合上、現状デプロイ頻度は平均一カ月に一度という状況ですが、これをもっと頻度高くやりたいです。
2つ目は開発生産性をさらに上げ、バグや機能改善の開発リードタイムをより短縮していきたいです。GitHub Copilotは2023年5月から導入しておりますが、こういった新ツールや新技術の導入、検証も積極的に行い、生産性を上げていきたいと考えています。
3つ目は、お客様の課題をより解像度高く理解し、共感する力を組織としてもっと伸ばしたいと思っています。これには、お客様への訪問ヒアリングはもとより、サイト内でのユーザーの行動分析基盤をより強化していくことが不可欠だと考えています。
-最後に、これから応募を考えている候補者へ一言、お願いします!
meviyは、 現時点ではScala、React、TypeScript、AWSなどの技術を中心に取り入れていますが、DTダイナミクスは今後も製造業のDXをテーマに活動を広げていくため、プログラミング言語ではGo、Rust、インフラではGCPといった技術の採用も徐々に始めている状況です。組織は今も拡大中で、共に社会課題に取り組む仲間を積極採用しています。
弊社はカジュアル面談という選考前にmeviyや開発組織について詳細にご説明する面談を実施していますので、そちらからの参加も大歓迎です。過去にはカジュアル面談でよい体験ができる企業として取り上げられたこともあります。「meviyの社会貢献とはなんだろう?」「新会社の雰囲気を知りたい」など情報収集から始めたい方も歓迎ですので、是非お気軽にカジュアル面談にお越しください。
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meviyとは
製造業における「労働生産性改革」を実現 meviyは製造業の調達領域に対して革新的な進化をもたらします。従来型の紙の図面を中心としたアナログな調達のプロセスを変革し、設計データをアップロードするだけで、AIが価格と納期を即時見積もり、受注生産でも最短即日で出荷を実現するオンデマンド製造サービスです。従来型のアナログな調達のプロセスと比較して9割以上の時間削減をもたらし、ものづくりのスピードを劇的に変えることが可能となります。