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よい仕事ができる人たちは、なぜ人間関係で苦しまなければならなかったのか。人の役に立ちたがりな元アンドパッド EMが語る、miiveの可能性

こんにちは、miiveで採用労務を担当してます増田です。

弊社は「人と企業の活気が溢れ、最高の仕事ができる世界を作りたい」をミッションに掲げる、エンプロイーサクセスプラットフォーム「miive」を提供しています。

今回は、株式会社アンドパッド(以下、アンドパッド)のエンジニアリングマネージャーを経て2023年1月にmiiveにジョインした、開発チームの荒瀧さんにお話を聞いてみました。

高い視座をもつようになったその背景やmiiveジョインの経緯、プロダクトの可能性について熱く語っていただきました。


エンジニアキャリアのスタート

ーエンジニアリングに興味を持ったきっかけを教えてください。

情報系の専門学校卒業後、最初に就職したのは大手企業の情報システム部でした。

自社のイントラネットの運用保守を担当していましたが、システムを運用する側から作る側になりたい想いが強くなり、2年程で業務システムの開発を主とする受託開発を行っている会社へ転職をしました。

ちなみに、入社を決めた理由は、当時では非常に珍しい、エンジニアのパフォーマンスを真剣に考えていた会社だった点です。

当時の受託開発は見積もりと納品がセットのウォーターフォールがまだ根強く支持されていたにも関わらず、アジャイルを主流としており、契約段階から実現可能性が不透明な納期を持たない工夫をしつつ、フレックス制度の導入や短いコアタイム、私服OK、作業中のイヤホンをOKとしているなど、今となっては当たり前かもしれませんが、当時としては革新的な取り組みをしていました。

ー十数年前のITエンジニアといえば、とてもハードワークなイメージがありますね。その中でパフォーマンス向上を考えた制度がある会社は確かに珍しい...!

この会社は当時、オーダーメイドかつ一次請けでシステム開発を受注することをポリシーとしており、一般的な受託開発のイメージであろう短期的・部分的な開発参画は殆どなく、0→1の新規開発から導入~改善まですべての工程に携われる、エンジニアとしては非常に恵まれた環境でした。

私はこの会社で、従来のシステム開発の常識のつらさを目の当たりにしながら、エンジニアのパフォーマンスやプロジェクトマネジメントの新しい手法を試していく組織文化を通して、コラボレーションがどれだけ重要であるかという理解を人並み以上に経験できたように思います。

自身が主体となって開発する環境を求め、成長を実感した20代

ー転職のきっかけと商社での役割を教えてください。

当時、受託開発を通して0→1や10→100の案件をパラレルに経験し、プログラマとして成長を実感していた4年目の頃だったのですが、上流工程もやってみたいと自然に思うようになっていました。すると偶然、知人経由で商社の社内IT人材の一人目ポジションの紹介をもらう機会があり、思い切って飛び込むことに決めたのが転職のきっかけです。

当時はいわゆる、ドラえもんのような何でも屋という役割でした。現場の受注・出荷を実際に担当し、現場の改善点を洗い出すところからスタートしました。その後、開発の企画、開発、検証、導入、運用などの一通りの工程を経験しました。

2年目には、システム領域のみに留まることなく事業領域のマネージャーとしてメンバーのサポートにも責任を持つようになっていきましたが、信頼を得るまでには苦労もたくさんありました。

当時、システム屋は難解で頭が固いイメージがあったらしく、負荷の重い仕事をやっている人たちからは歓迎されなかったことも多々ありました。序盤の立ち上がりは苦労しましたが、相談して決めた改善の成果が出てくると徐々に関係は好転し、最終的にはリスペクトしあういい関係を築くことができました。

ーコミュニケーションの齟齬は、場合によっては距離を取るという選択肢を選ぶともできますよね。それでも関係構築に努め続けたモチベーションはどんなところにあったのでしょうか。

今思い返すと、そこに深い理由はなかった気がします。シンプルに私は「人の役に立ちたがり」なんです。「人のために役に立つ存在になりたい」というのがモチベーションだったと思います。何もできないならその会社にいる必要もないし、その会社にいる限りできるだけ人の役に立ちたいという、本当に単純な思考回路で動いていたと思います。

ー荒瀧さんの高いコミュニケーション力は、この時代に培われたんですね。人の役に立つという観点で、一番体現できたと思うことを教えてください。

この会社では物流オペレーションとの連携が重要で、仕入れから納期回答までの情報連携がすべて人間の目に頼って行われていました。しかし、このプロセスを自動化・効率化したことで、受発注業務に必要な作業が大幅に減り、担当者が他にやらなければならない仕事を遅らせて毎日深夜まで残業しなければならなかったような作業も、正確に素早く完了するようになりました。

これにより現場の業務効率が格段に上がり、一日の出荷キャパシティも売り上げも飛躍しました。システムが稼働した直後、現場の担当者が立ち上がり、握手をしながら感謝してくれたのをよく覚えていて、人の役に立てたことを一番実感できた瞬間だったと思います。

仕組み作りの価値と、それを生業にしていくことを確信したのはこの頃だったのですが、一方で、明確な課題も見えてきました。どうしても一人だけで全てをこなすことには限界がありますし、やり方も我流です。他のエンジニアと連携して仕事をする経験が足りないことを痛感しました。

一度大規模開発の経験を積む必要があると思い、まず上場企業へ転職をして、大規模システム開発チームの一員としてステークホルダーとの調整や、ベンダーコントロールを経験した後、以前勤めていた受託開発会社に戻り、今後はいちプレイヤーではなくチームや事業全体にコミットする立場として、プログラミング、マネジメント、情シス、コーポレートIT

、採用など、それまでの経験を活用して幅広い業務に携わりました。

またこの機会に、ものすごく優秀で尊敬するメンバーと仕事をする機会に恵まれて、チームメンバーのエンパワーメントを通して、マネジメントに対する経験もより深まったと思います。

視座の高まりとこれからの人生、miiveとの出会い

ー幅広い業務に携わり充実した日々だったと思いますが、アンドパッド入社の背景を教えてください。

アンドパッドは事業が素晴らしいのはもちろんのこと、サービスを享受する人はもちろん、サービスを作る側の幸せも考えている素敵なMissionだと思ったことがきっかけです。私は経験的に、良いコンディションのエンジニアこそが良いシステムを作るものだと信じています。エンジニアが疲弊していたり、頭ごなしに詰められたりしている環境で作るシステムは、保守的であったり、モチベーションが顧客や事業に対する価値創造から乖離したりする傾向があると思います。

アンドパッドのミッションはその問題に対応する素敵なものでした。

また、組織フェーズもとても魅力的でした。今まで経験のない凄まじいスピードで成長し変化していく環境下で、組織や人と向き合うには絶好の機会だと思い、それがジョインの最終的な決め手となりました。

ー実際、在籍されていた1年半ほどで相当規模に急拡大していますね。アンドパッドではどんな役割でしたか。

EMとエンジニア採用マネージャーを兼任していました。具体的には、プロダクト開発チームのピープルマネジメントと、エンジニア採用における運用整備やフロー設計、意思決定のためのアライメントなどです。おっしゃる通り短期間で人が急増していき、カルチャーや人間関係の変化スピードも目まぐるしく、常に変化が求められ、正解の定まっていない新しいことに取り組み続ける日々でした。

組織の成長スピードに刺激を受けながら、経営、事業の戦略の持ち方、組織づくりの変化への対応など、たくさんのことを学ぶ機会に恵まれていたと思います。同時に、年齢的なことも含めて自分が次に経験するべき領域についても真剣に考えるようになり、結果として自分のルーツを考え直すようになったり、携わっていきたい仕事についてもイメージが具体的になっていったのですが、このタイミングで偶然、自分の人生観と合うmiiveに出会いました。

ーまさにmiiveにジョインする背景に繋がりますが、人生観やmiiveを選んだ理由を教えてください。

少し手前からの話になりますが、ITの発達により、物理的な準備やコストを必要とせずとも、日々の生活や仕事に革新をもたらし、常識が短期間で置き換わるようなことが頻繁に起こせるということが、もう一般的な認識になったと思います。

これによっていろんな人が事業を興して革新にチャレンジする時代になりましたが、一方で、事業というものは、領域に大小あれど必ず向き合う領域(ドメイン)があり、その領域を下支えするプラットフォーム的なものとなり、存続していきたいというテーマを持つことが多いと思います。つまり、何か社会的な使命を背負う事業には、サステナビリティが求められるということです。

予想しにくく変化が激しい状況でサステナビリティを維持するには、当然今までとは違った視点が必要になります。従来は会計視点の傾向が際立って重要で、その傾向がよければ順当に成長できるはずであり、普遍的な数値目標を統制管理をしながらバックキャストするというやり方が世の中の成功パターンでした。ですが今は、ある新しい技術が出てきたら、これまでの市場が一気に変わったりと激動の時代が続いています。外的要因も読みづらく、SNSで炎上して株価が暴落することだってありえます。

これからのサステナビリティは、予測可能で統制されたものではなく、いろんな視点を結集してあらゆる変化に適応していくというやり方に変わっていくと思います。

そして、このやり方の最も重要な鍵は、不確実なものへの向き合い方であり、変化を前提とした組織や人の連携だと思っています。今後は、組織のあり方、人の関わり方に新しい視点をもたらすサービスが求められていくと思っていて、まさにmiiveはそのど真ん中に切り込んでいると考えています。

「miive」の持つポテンシャルの最大化へ

ー価値を創造する過程への注目は、まさに今夏から始まる人的資本の開示にも直結しますね。

これはあくまで持論なのですが、人はそれぞれ、自分の信念、価値観、感情から生まれる独自の前提の中でとても合理的な選択をしているものだと思っていて、非合理的な選択をすることはほとんどないと信じています。それにもかかわらず、組織においては、前提の違いでその合理性が相容れないことが往々にしてあったりします。よい仕事ができる人ほど、新しい前提を持っていたりして、本人が本当にやりたいことをなかなか皆に受け入れてもらえないということをたくさん目にしています。もし、もっと前提を交換しあってコラボレーションできる機会が増えれば、お互いの合理性を受け入れあい、活かしあい、それをイノベーションに繋げられる可能性も大幅に増えるということだと考えています。

私はチーム開発やEMとしての実務を通して、このコラボレーションがどれだけ大きな力を持っているか、同時にこれができないとどれだけ多くの損失が発生するかを、身をもって体験してきました。
そして、このコラボレーションは誰か特定の立場の人だけが努力をしないといけないものではなく、継続しやすい仕組みがあればサポートできることも肌で感じていました。

たとえば、組織は従業員に積極的に力を発揮してほしいと思うはずですし、従業員側としても、健康に生活しながら、自分の持っている力を発揮して成果を実感したり、仕事の中でより新しい能力を獲得したいと望むはずです。その補助をする代表的な仕組みとして、生活をサポートしたり自己研鑽を推奨するような福利厚生があるわけですが、まだまだ積極的に活用されているシーンは少ないように思います。

それに対して、現在のmiiveは、福利厚生の種類をシステムで簡単に設定でき、発行されたブランドプリペイドカードを介して従業員がどこでも簡単に福利厚生を利用できる世界観を提供しており、これまで常識となっていた申請や承認の手間を一気に解消しつつ、従業員の生活をサポートし、さらに部門やチームを越えたコラボレーションを創造するキッカケを作り出すことが可能です。

このように、組織と人、人と人のコラボレーションに注目し、その制限となっているリスクを相互理解し、コラボレーションの機会を増やすという観点でサービスを育てていくということは、私の人生において大切にしている価値観とシンクロしています。面談や選考を通してそれを確信して、私は入社を決めました。

ー最後に、どんな方にmiiveに入社してほしいか教えてください。

上述の通り、miiveの事業は働き方や人に関する様々なペインを自分ごととして解消していく機会があります。今の社会を新鮮な目で見ている人にとっても、これまで社会人経験を積んで様々なペインを知った人にとっても、絶対面白い分野なので、この感覚を共にできるメンバーと今後出会っていけたらうれしいです。

また、スタートアップらしいカオスも楽しめます。私は、前職ではコードを全然書いておらずマネジメントに注力していましたが、今はより広い選択肢の中にいます。組織的なアドバイスや実行はもちろんのことですが、プロダクトの開発もやれています。事業のビジョンを深めながら、GoとReactの研鑽にもどっぷり浸かれるという、非常に面白い状況です。

もし面談でお話することがありましたら、ぜひご自身のwillをお聞かせいただき、miiveのミッションを掛け算してディスカッションさせてください。

編集後記
「人の役に立ちたがり」と話していた通り、このインタビューが弊社に興味を持った方により良いものであってほしいという気持ちが溢れていた荒瀧さん。
普段からSlackのリアクションを頻繁につけて社内コミュニケーションを盛り上げていたり、一緒に働く仲間に対してのリスペクトを感じます。荒瀧さんと話をしてみたいと思った方は、ぜひカジュアル面談でお会いしてみてください!

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