今回は、最新のICTシステムの活用、地域密着型の三重県トップクラスの在宅活動を通して、地域住民に「健康」を提供する薬剤師の岡英紀先生にインタビューしました!
誰もが働きやすい環境に!
はじめして、イチミ株式会社の堀家みゆきと申します。本日はよろしくお願いいたします!
はい、よろしくお願いいたします!東町薬局の管理薬剤師の岡英紀です。
まずは、簡単な自己紹介からお願いいたします!
僕は三重県出身で、名城大学薬学部を卒業してから、三重県のドラッグストアで薬剤師として6年間働き、調剤しながらドラッグストアの業務を行っていました。そこでいろんな先輩方、そして楢井社長に出会います。それからメディカルリンクでは15年以上お世話になっており、現在は役員をしながら現場の管理薬剤師をしています。
ありがとうございます。実際、役員の先生でも現場に出られることは多いんですか?
そうですね、基本的に現場で働きながら役員をしています。
なるほど!役員の仕事では具体的にどういったことをされてるんですか?
今だと、薬剤師の仕事をできるだけ効率よくして、薬剤師としてするべき業務に注力してもらうようにしています。 任せられるところは機械に任せて、人間は人間にしかできない仕事を、例えば患者さんとのやり取りなどの対人業務にもっと時間が取れるようにするための環境整備を行っているんです。
環境整備といえば、メディカルリンクさんでは ICTを活用されているとのことですが、そのことについて詳しく教えてください!
薬剤師はミスが許されない世界でずっと働いていますから、心身ともに張りつめてひどく疲れてしまうこともあるんです。ICT を導入することで、ミスの有無のチェックを機械にもさせることができ、その分薬剤師の負担が減りますから、薬剤師が安心して働けるようになり、メンタルのケアができます。こうやって、ベテランの方から新人の薬剤師でも仕事ができるようにしています。
ICTの導入については、まずどの機種が必要か皆で話し合います。基本的にメーカーさんから話を聞いたり研修で学んでから、会社の中でどの機種が良いか検証して入れていますね。
学生時代の経験が今につながる
岡先生が薬剤師になったきっかけをお聞かせください。
ちょうど高校が薬学部の推薦枠を持っていて、ご縁があってその道に進むことになりました(笑)
学生時代はサークルに入っていましたよ。1年生のころから「学生会」というものに入って、生徒会のように大学祭を仕切ったりする人をまとめるような活動をしていました。
そんな会があるんですね、楽しそう…!
楽しかったですよ~!
メインは大学祭の実行委員でした。
それを1年生のころからやっていて、3年生の時に会長をしていました。薬学部の代表として先生と話したり、他の学部と調停をするような活動をしていました。他にもバイトもしていましたが、ほとんど、大学にいましたね。
会長ですか!ただでさえ薬学生は忙しいという噂なのに、勉強にバイトに会長と…スーパーマンみたいですね。(笑)
とはいえ最初は学生会活動が忙しかったので、他はしていませんでしたよ(笑)
学生会の会長は自分から立候補されたんですか?
僕は1年生の頃から活動していたので、自然とそういう流れになったんです(笑)
だんだん、なんとなくいつも一緒に活動するチームが決まっていって、その中から自然とそれぞれの役割が決まっていくという感じでした。
ということは学生時代からリーダータイプだったのでしょうか?リーダー活動が今の仕事に活かされていると思いますか?
うーん、そうですね…どちらかというと、組織の中で一番前で走るタイプというより、周りが動きやすいように陰ながらフォローするタイプかなと自分では思っていますね。そして、なんでも自分で完璧にやる強いリーダー像というよりは、みんなに支えてもらっているという感じがします。
周りのメンバーが集いたくなるリーダー像というのは、とても理想的に思えます…!
メディカルリンクさんでは個性豊かな方々が働かれているとお聞きしましたが、そういった方達に生き生き働いてもらえるように心がけていることはありますか?
なんでもオールマイティにできるように、というのを強制する必要はないと思っています。苦手なことがあってもいいんです。各々が得意なことを全力で取り組んでもらえるようにしています。
あまり細かいことは口にせず大きな方針だけ与えて、あとは応援する立場とでも言いましょうか。もちろん、悩んだ時には相談を受けていますよ。相手が納得せずに仕事をするのは好きじゃないんです。
自由にさせすぎて違う方向に行くと困りますけど…(笑)引くべきラインはきちんと引いて、でも相手の話はしっかり聞くように、という風に、バランスをとるようにしています。
その塩梅が絶妙ですよね。
薬学部を卒業後、例えば、メーカーや病院など様々な進路があると思うのですが、最初にドラッグストアを選ばれたのはなぜですか?
地域医療を充実させて、自分の地元の方々に貢献したかったからです。
そして、中でも若い会社に入れば、数年後に自分がリーダーシップをとって地域医療を引っ張っていけるのではないかな、と思っていました。また、地域医療をけん引するにはある程度規模が大きくて、多くの店舗を持っている薬局がいいだろうとも考えていましたね。これらの条件が整っていて伸びしろがあるように思えた薬局に、新卒で入りました。
ちょうどその薬局で調剤を始めた時だったので 、幅広くいろんなことを勉強できるし、将来の役に立つだろうと思いましたね。
地域に貢献したいというのは具体的にどんな感じですか?
地元に父や母や祖母もいますし、ずっと地元で育ってきたので 知り合いの方も多くて 、そういった方達が住みやすい街になってほしい、元気に暮らしてほしいという思いがありました。
給料より大切なモノとは
その後、6年ほどドラッグストアで働かれて、メディカルリンク に転職されましたが、どのような変化がありましたか?
転職する時には色々悩みました…僕の場合は直接楢井社長に出会ったわけではなかったんです。
実は、メディカルリンクに出会う前、他の会社の面接を受けて内定を頂いていたんです。その当時って、薬剤師は売り手市場で、給料はこちらから提示すれば提示した分もらえる、みたいなご時世でした(笑)。なので僕も、最初の会社よりもよい給料で次の薬局に雇ってもらえる、ということになっていたんです。
でもそこで、自分は何のために仕事をするのだろう、ってことを考え直すきっかけがあって…いろいろな人の話を聞きました。そうして考えた結果、自分の欲しいものって高い給料じゃないなということに気づいたんです。なのでもともと内定を頂いていたところを辞退して、転職は振り出しに…。
それからは、給与は会社側から提示されたものでもOK、というスタンスで、仕事のやりがいや会社の雰囲気、そしてこれから自分が目指すものを重視して転職先を探すようになりました。
そこで先輩が経営していた薬局に相談に行き、楢井社長に出会いました。
なるほど!お金よりも働く環境やビジョンとかやりがいを大切にするようになったんですね。
でも、結局給料も上がりました。給与重視というわけではなかったはずなのですが…(笑)
そうなんですね(笑)結局は給与や条件の良さも、ビジョンや働き甲斐の先についてくるものなのかもしれませんね。
実際にメディカルリンクで働かれて、こういう環境がいいなと思ったところありますか?
組織として若いと言うか柔軟性がありますね。
まだ成長段階なので、頑張り次第でいくらでも良くなる可能性を秘めてます。みなさんがちゃんと考えを持って働かれているので 、一緒に頑張っていければなと思っていますね。
それから押し付けられる会社じゃなくて自分で考えて実現する会社だと思っています。
言われたことだけをするより、自分で考えて動ける人は楽しく働ける会社ということですか?
そうですね!
実際、私も採用プロジェクトチームを作ってミーティングさせて頂いてるんですけど、そこでも経営層との距離が近いとか、人が良くてという言葉が真っ先に出て、そういう雰囲気はあるんだろうなあと思いました。
現在薬学部で薬剤師になりたいと思って勉強している学生の方々に社会人の先輩としてアドバイス は何かありますか?
みなさん目標を持って薬剤師になられる、入社されると思います。もちろん社会はいいことばっかりではなく、現実的な部分を見なければならないときも来ます。でもプラス思考で前向きに捉えて、良いところと悪いところを含めて考えられるようになれば大丈夫なのではないかと思いますよ。
会さを選ぶときも、一番自分の大事な考え方に合うところを選んで、悪いところも前向きに捉えて良くしていけばいいんじゃないですかね。ここだけが良い会社というのはなかなか無くて、給料や将来性を含めて考えて選んでいけばいいと思います。
最後に、薬剤師の卵の方や求職者の方に対して最後にメッセージはありますか?
薬局、薬剤師の環境は今どんどん変わってきているという時代です。
日々の調剤をして薬を渡すだけではなくて、その後のコミュニケーション、例えば薬を飲んでみてその後体調どうですか?というフォローも必要になってきています。
これから新しい薬剤師像、薬局像の実現に向かっていきたい方と、是非一緒に働きたいと思います。
一緒に頑張りましょう!