mics LLC マネージャーの若目田(ワカメダ)です。
「3社で事業をやっている」、「スタッフ全員がフリーランス」など、会社っぽくない点の多いmicsですが、この記事では僕らの創業ストーリーやmicsの目指すところについて話していきます。
・東海圏在住の20~30代のフリーランサー
・UIターンで東海圏で仕事がしたい20代のクリエイター
・独立を目指している学生ライター、デザイナー、プログラマー
のみなさんはぜひご一読下さい。
まずは自己紹介から
(撮影場所:Midland Incubators House)
あだ名がどう頑張っても「わかめちゃん」になる宿命から逃れられない、僕、若目田 大貴(わかめだ まさき)は、1994年に栃木県北部の田舎街のそのまた端っこで生まれ育ちました。高校からは実家を出て、一端に甲子園を目指す野球少年として県南の体育会系私立高校に進学し、大学進学のときに名古屋へ出てきました。
大学2年生からは、名古屋の飲食系営業代理店で営業→タイ・バンコクのスタートアップで営業・WEBマーケ→東京・五反田の留学系ベンチャーでメディア運営→名古屋でフリーランスライター、と、社会人として仕事をして来ました。
↓ ちょうど休学してたときの記事があったので貼っておきます。若いな…。
起業前から運営していた名古屋のベンチャー企業に特化したオンライン経済新聞「Nagoya Startup News」を事業に、大学3年生の夏に「名古屋スタートアップ株式会社」というライティングの会社を1人で立ち上げて、今ちょうど3期目に入ったところです。
こちらの会社のストーリーも色々あるのですが、今日はmicsの話なので割愛ということで。
自分たちが都合よく仕事できる経済圏をつくりたかった
で、micsって結局なんなんですか?という話なんですが、micsは2018年5月にチームどみにおんのハセアキと、カチノデの森と一緒に作った事業会社です。役割としては、一番若くクリエイターとして伸び代のあるハセアキが代表で、森がディレクター、僕がマネジメントをしています。
(↓ 2人については、この記事を読み終わった後にここからどうぞ。)
ホームページには「mics(ミックス)は、ライター・デザイナー・ビデオグラファーの複数のプロダクションから成るフリーランスクリエイター経済圏です。」と書いてあります。
「経済圏」と聞くと難しそうなイメージだと思います。簡単にいうと、
3つの会社のヒト・モノ・カネ・ナレッジをシェアする場所にしています。
言わずもがなですが、昨今は起業環境が整ってきて、僕の同世代でもフリーランスの延長線上のキャリアとして起業している人は割と多いのかなと思います。
名古屋スタートアップ、チームどみにおん、カチノデの3社も同じで、1人社長+複数人のフリーランスという会社形態で事業をしていました。
この形で仕事をすると、1人で食べていくぶんには利益率も高いですし、場所も時間も気にせず仕事できるのでメリットも多いのですが、そのぶん社長の労働集約になりがちで、長期的に会社をグロースすることが難しい点もあります。何より、組織が小さいので大型の仕事や挑戦的な仕事がやりにくい。この形態でもうまくやれている会社は数多くあると思うのですが、経営経験の浅い僕らにはあまりにも課題が多くありました。
そこで、僕らはmicsをつくることにしました。micsでは、3社の持つヒト・モノ・カネ・ナレッジなどのリソースを3社間でシェアできるようにしています。3社合わせると、クリエイターの数は50人くらい。
すごく極端な例を出すと、こんな感じのやりとりをよくしています。
*画像中の料金は実際の見積額とは大きく異なります。
自分の会社をやりつつ、各社の強みを活かして仕事をすることができるようになりました。各社の売上も伸び、知識集約の効率化も測れるようになりました。
micsのマネージャーとして、プロダクトのグロースを突き詰める
とはいえ、複数の会社で手を組んで仕事をしている企業はたくさんありますし、一緒に仕事をやるだけでは、やっぱり組織の付加価値になりません。
そして、何より僕らがつくりたいのは経済圏です。これを突き詰めて、micsがどういう状態であることが理想なのかを追求すると、
僕ら3社のような小さな企業が、ヒト・モノ・カネ・ナレッジをシェアリングして各社がグロースするための組織開発フレームワークが整備されていて、それでいて個人の自己実現やエンパワメントができる環境を構築されている状態
なのかなと思います。
micsという会社そのものをプロダクトとして捉え、主役であるクリエイターのみんなに仕事を任せつつ、裏方のマネージャーとしてmicsを組織的にグロースさせるため、日々仮説検証を重ねる。これが僕のmicsでの仕事です。
具体的には、以下のようなことを進めています。
1 フリーランスギルドをつくる
「フリーランスギルド」と聞くと、国内だと僕はTHE GUILDさんやIDENTITYさんを思い浮かべるのですが、フリーランスギルドはフリーランサーの職業組合的なものです。
僕らの中に絶対的なカリスマはいないし、知識と経験で殴り込むパワープレイができるわけでもないので、人事評価制度や自己実現性など、チームのシステム面で市場から人を集める必要があります。そのための施策の1つとして、コミュニティマネジメントをするフリーランサーを3社で採用しています。
(↓ ディレクターの河田もその1人)
2 高付加価値なタスクデザインを追求する
フリーランサーはチームには属しているわけではないので、当たり前ですがチームについて考えて仕事する機会は少ないです。ディレクターやマネージャーはクリエイターのタスクの設計をする際に、「気づいたらチームのために仕事していた」状況を作り出すための付加価値をつけていく必要があります。
例)
- 名古屋スタートアップでインタビュー記事の練習をしたい → カチノデのデザイナーを取材してmicsのHPに掲載する(ライターは記事を書く練習ができ、デザイナーのブランディングにも繋がる)
3 リモートワークネイティブであり続ける
micsの10~20代前半のフリーランサーの中には、社会人として「通勤」をしたことがない人が大勢います。僕らはこれを「リモートワークネイティブ世代」と呼んでいます。はじめからリモートワークに順応した人材がいることを前提にチーム設計をすることで、従来ではできなかった新しいリモートワークの形が生まれることがあります。
(↓ 例えば森は、新規プロダクト開発のMTGをTwitterで行なっています。)
4 市場のフックとなるプロダクトやプラットフォームを持つ
ヒトモノカネが集まるプロダクトやプラットフォームを持つことは、micsの経済圏の広まりを加速するための材料になります。
名古屋スタートアップで「Nagoya Startup News」をやっていたことと、カチノデが名古屋大学オープンイノベーション拠点OICXの運営を任されているということもあり、現在は営業コストをかけずにオンライン+オフラインで仕事が集まってきています。
このようなものは、チームとして開発していく必要があるでしょう。
また、3社プロジェクトとしてインターン採用やスクール事業も行なうことで、クリエイターのプラットフォームとしての機能も強化しています。
5 市場に投資をする
これはまだあまり取り組めていませんが、投げ銭文化を取り入れた個人のクリエイターの支援や、組織として事業シナジーの合う企業のプロダクトに対して、僕らのヒト・モノ・カネ・ナレッジリソースを投資をしていくことは、次の成長フェーズでやっていく予定です。
まとめ
一丁前にビジョンを語っていますが、まだまだmicsは発展途上です。これからmicsに関わってくれる人たちを増やすために、僕らはみんなにとって究極に都合の良い組織開発を進めていきます。
手前味噌ですが、mics代表のハセアキ・クリエイティブディレクターの森は、まだまだ荒削りですがクリエイティブチームを牽引する力があると僕は信じています。
2人のもとで仕事をしたいクリエイターや、micsの組織開発に関わりたい方は、いつでも僕にご連絡下さい。