「MERY」の約90%の記事を生み出し、ユーザーに様々な体験を届けている「MERY公認ライター」。
自身もライターとして多くの記事を書いた経験を持ち、いまそのライターの組織を率いる新卒2年目の
望月菜穂子にインタビューしました。
少しだけヴェールに包まれている彼女の仕事観や「MERY」に対する思いとは・・・?
望月菜穂子(Naoko Mochizuki)
国立大学教育学部で初等教育教員養成課程を専攻、小学校、中学校、高校の教員免許を取得。
大学2年から「MERY」にライターとしてJoin、累計1000本以上の記事を書いた経験を持つ。
2017年4月、当時事業停止のなか正社員として入社。現在約90名の「MERY公認ライター」の組織を率い、ライターの採用、育成、組織活性化、様々な仕組み作りなどを担当。
好きなこと:お買い物、温泉めぐり、旅行、おいしいお酒を飲むこと
とにかく記事を書くのが好きで楽しかった。記事に正解はないし、終わりもないから
―まず「MERY」でライターとして記事を書くことになったきっかけを教えてください。
大学2年生の6月末に「MERY」でアルバイトをはじめました。大学では教育学部で先生を目指していましたので、先生とはまったく違ったことを経験しておこうと思って当時好きだったアパレルのショップ店員や女性誌のアルバイトを探していました。
その中で「MERY」がアルバイトを募集していることを知り、どういう仕事をするのかよくわかっていませんでしたが、おもしろそうだと思って入社しました。
もちろんそれまで記事を書いたことなどなかったのですが、文章を書くことやざっくばらんに世の中で流行っているものを調べることは好きだったので、とにかく記事を書くことが楽しくなっていきました。
考えて形にして発信する。ユーザーをイメージして言葉を選んだり、何気なく自分が感じたことを組み合わせたり。大げさに言うと24時間MERYのことを考えていました(笑)
何かをただ覚えるのとかは苦手なのですが、たくさんのことを考えて形にするのは好きなんだなって気づきました。記事って正解もないし、工夫次第でどんどん広がる。これを書いたら終わりということもないので飽きることがなかったんだと思います。
あとは書いた記事に対してPV数やLOVE数などで反応がすぐに返ってくるのも嬉しかった。がんばった分ちゃんと結果が返ってくる、自分の功績としてわかりやすく戻ってくるのが楽しいなと思っていました。
また、ライター組織の運営やSNS運営などにも関わらせてもらっていたのですが、チームとして成果をあげるための施策や前向きな雰囲気作りなど試行錯誤しながら実行していくのもとてもやりがいがありました。
MERYはユーザーに愛されている。また必ずできると信じていた
―どのような経緯で社員になったのですか?
教育実習もやりましてそのまま先生になるつもりでしたが、自分で考えて形にしていくという「MERY」でのアルバイトが楽しく自分を成長させたと感じたので、先生以外の選択肢を考えるようになり、就職活動ではさまざまな業界を受けていました。
内定ももらっていましたが、MERYで新卒採用の話があり、いろいろ考えましたがMERYへの入社を決めました。当時事業が停止していたので親にも心配されたのですが、私は「MERYはユーザーに愛されている、創っている人たちの熱量が大きいのも知っている。また必ずできる」と信じていました。結果的に「MERY」をスタートできたので本当によかったと思っています。
―新卒で入社してから1年3ヶ月。怒涛でしたね。
そうですね。本当にいろいろありました。元々ライターのときからライター組織の運営に関わらせてもらっていたので、先輩たちが創りあげてきた組織文化を守りながらいまのサービスや組織に必要な形でブラッシュアップしてきているつもりです。
また、新しい記事作成のフロー作りなどにも関わったので、「MERY」の大切な部分、守らないといけない部分の理解が深まったと思っています。
ライター一人ひとりに適切な「ヒント」や「気づき」をあげられるように
―ライターの組織をまとめるうえで意識していることを教えてください。
ライターの方たちは本当に個性豊かで多様です。働くモチベーションも様々で、記事を書くことが楽しいとか、好きなことを発信したいとか、PV数やLOVE数など定量的な成果をあげたいとか、書くこと以外の仕事にやりがいを感じている子もいます。そういった様々なメンバーがそれぞれ輝ける組織でありたいなと思っています。
また、個性を伸ばすことを大切にするだけでなく、ライターが楽しいときだけではなく、苦しいときや「書きたくないな」というときでも頑張ることができるように、一人ひとりに適切な「ヒント」や「気づき」をあげられるよう意識しています。それが世の中の女の子に愛される記事につながり、「MERY」のためになると思っているから。
先生を目指していたことを知っているからか、社内の一部の人には人に教えたりマネジメントが好きだと思われているようなのですが、もちろん教えたりするのは好きではあるものの、教えるのが好きだから教えているわけでも、マネジメントを極めたいからマネジメントしているわけでもありません。それが「MERY」に必要なこと、サービスを成長させるために必要なことだからやっていると思っています。
ライターの中でもひらめきやセンスで記事が書ける天才型は1割もいなくて、9割以上の子はみんなあらゆる情報をインプットして考えて工夫して、自分と向き合って経験を積んで記事を書いています。
はじめは自分の個性を打ち出して記事を書こうとしたけど思うように書けない、自分の個性って何だろうと悩み続けているなか、ほんの少しヒントをあげたことで、ユーザーが求めていることを書くことだって自分の個性だ、そういう貢献の仕方もあると気づいて、そこからすごくいい記事が書けるようになったりする。
そういった気持ちの変化や成長を見ていて、みんなはただのアルバイトではない、サービスを一緒に創り上げているかけがえないのない仲間だと思っています。「プロ」という言葉は安っぽくてあまり好きじゃないのですが、みんなのサービスに対する思いは正真正銘のプロで、ライターとしての責任とか愛ってこういうことかなと思います。
また、サービスを創るって世の中に新しい価値を生むものだからすごくワクワクすることだと思っています。私はそれこそ「MERY」を創りだすセンスの渦にいるような立場なので、もちろん大変なこともたくさんありますが、それらをひっくるめて前向きにワクワクして仕事をしていきたい。そういう私の仕事に向き合う姿勢や、ちょっと大げさに言うと人生を楽しむ姿勢みたいなものをみんなに見せていくことで、「MERY」で働くことがみんなの人生にとってプラスになるといいなと思っています。
友達みたいな感覚でそばにいるサービスになりたい
―望月さんが思うこれからの「MERY」とは?
ふとした日常で開くもの、ちょっとした調べ物をしたいときに開くもの、友達みたいな感覚でそばにいるサービスになりたいと思っています。インターネットの世界はデバイスやサービス含めて変化が早いですが、その中でも残り続けて光っていくのはライターみんなの感性だと思っています。
「好き」という感情や日常のふとした気づきってふつうなら形にならないものが多いですが、「MERY」ではそれを形にできる。だから他にはないし、そこに価値が生まれるのだと思います。みんなの個性や強み、感性や考えていることを最大限に生かす。それらが形になっていいコンテンツになっていく。
ライターにはプライドを持って記事に向き合い、ユーザーに向き合い、そして一人ひとりがもっともっと輝けるように、素敵な組織を創っていきたいです。