こんにちは!ミツモア の広報担当です。
本日は、ミツモアCEO石川へのインタビューをご紹介!
戦略コンサルタント(ベイン・アンド・カンパニー)時代の話から、シリコンバレーでの経験、そしてミツモアで掲げるミッションについて聞きました。
石川彩子(いしかわあやこ) プロフィール
東京大学 法学部卒。
新卒で外資系コンサルティングファームに勤務。
その後、ペンシルバニア大学ウォートン校にてMBAを取得し、シリコンバレーのスタートアップZazzleに勤務。
帰国後、元Yahooのエンジニアとともに「ミツモア」を創業し、同社CEOに就任。
大学時代は官僚志望だった
ーーーキラキラ経歴を持つミツモアCEO石川ですが、大学時代はどのような生活を送っていたのでしょうか?ーーー
石川)大学時代は普通の大学生でした。
自分でダンスサークルを立ち上げたり、バイトをしたり、旅行をしたりなど普通の大学生活を送っていました。
ですので、11月の学祭でのダンスサークルの発表が終わるまで就職活動は全くしていませんでした。
ーーー当時は将来をどのように考えていましたか?ーーー
石川)父親の仕事の関係で、小さなころから日本と中国を行き来する生活をしていました。
中国がものすごい勢いで変わっていく姿を目の当たりにしていた一方で、日本はずっと同じ状態のような気がしました。
このままでは、日本は何も変わらない国になってしまう。そんな危機感があったので、官僚や政治家になるキャリアパスを考えました。
子どものころから「将来の夢は?」と聞かれると「官僚」と答えていたんです。
官僚と悩んだ末ファーストキャリアでコンサルの道へ
ーーー官僚になろうと考えていた結果、コンサルの道を選んだのはなぜでしょうか?ーーー
石川)サークルの活動が終わり、周りが就職活動を始める中私も焦りを感じ、その時は官僚になるつもりだったので少し興味があった外資系のコンサルだけに絞り就職活動をしました。
国家公務員第一種試験に合格し、コンサルからも内定をいただき、どちらも人は素晴らしかったので、本当に悩みに悩みましたが、結局、コンサルを選びました。
その理由は、ベインの東京オフィスのヘッドをしていた方とじっくり話す機会があったんですが、そのとき「成長の速度がどれくらい違うか」という話をされました。
たしかに、省庁に長くいれば、すごく面白い仕事ができるんでしょうけれど、20代のうちから「どこにいっても活躍できる人材になる」いう意味では、コンサルのほうがいいのかな、と。それが一番大きな理由です。
コンサルで働く内に芽生えた起業意欲
ーーーコンサル→起業というキャリアパスの方が多いと思うのですが、石川さんも元々起業したくてコンサルを選んだのですか?ーーー
石川)ベインに入った時点で「将来は起業するぞ」と思っていたわけではありません。
コンサルをやっているうちに、自分でやってみたいという気持ちになっていきました。
私は、コンサルの業務の中でクライアントの人と話したり、クライアントのお客さんと話したりするのが、すごく好きでした。
特に、地方銀行のプロジェクトをやっていたとき、地銀のお客さんである中小企業の経営者たちと話すのが大好きだった。いろいろな業種があって、工場もあれば、飲食店もある。掃除業者もあれば、工務店もある。個人事業主に近い人もいました。
その中で、経営者の方達に対して「本当にすごいな」という尊敬の念を抱きました。
サラリーマンと違って、毎月決まった給料が入ってくるわけではない。自分で仕事を取りにいかないと食べていけない。そういうヒリヒリ感を日々味わっている。自分だけでなく、従業員もなんとか食べさせなければいけないという思いの中でやっていて、素直にすごいなと思いました。
そんな感じでコンサルをやっている内に会社経営に興味を持ち、ITの分野に興味があったので、MBAを取得し、その後シリコンバレーの企業に就職しました。
↑MBAの卒業式の写真です
ミツモアのミッションについて
ーーーシリコンバレーでの経験は今にどのように生きていますか?ーーー
石川)海外で生活したことがある方ならこの気持ちがわかると思うのですが、「日本のためになにかしたい!」って愛国心がとても強くなるんですよね。
かつてGDPがアメリカに次ぐ世界2位の経済大国であった日本ですが、
今や中国に抜かれ、またG7内で見ても唯一どんどん実質賃金が減ってしまっている状況ですよね。
未来への不安や閉塞感が国中に漂っているのは、こうした経済状況と無縁ではないと、私は考えています。
そうした閉塞感を打破し、みんなが自然と明日に明るい期待を持てる社会にしたい、
そのために自分ができることはなにか、そう考えた時に、ITの力で日本のGDP向上に貢献することではないか、
そのような想いを抱くようになりました。
ーーーその経験が、ミツモアのミッション「日本のGDPを増やし 明日がもっといい日になる と思える社会に」に繋がっているんですねーーー
まさに、そうですね。
コンサル時代にお仕事をしていた地方の事業者の方々、いわゆるローカルサービスですが、
アメリカではローカルサービス市場の効率化をめざすプロダクトが、ここ数年で複数誕生しています。
中でも、ThumbtackというプラットフォームはGoogle Capitalから「ローカルサービス市場の効率化に成功した最初の会社」と評され、1000億円を超える流通金額でユニコーンとなっていたり、
Service Titanというフィールドサービス事業者向けのSaaSは、前回ラウンドで時価総額1兆円超の評価を受けていたりします。
一方で、日本のローカルサービスは数十兆円規模の市場であるにも関わらず、集客もオペレーションもまだ効率化の余地のある方法で行われており、また皆さん効率化に苦慮されています。
サービス産業だけで見ると、日本の労働生産性はアメリカの約半分である状態で、
この低迷の大きな要因の一つが「ICT資本装備率」、つまりソフトウェアへの投資が十分されているかです。
ミツモアは、ITプロダクトを通じて、サービス産業の労働生産性を高め、閉塞感を打破しくらしを豊かにしていきたいと考えています。
MeetsOneとミツモア - 二つのプロダクトで労働生産性を向上していく
ーーーミツモアとMeetsOneについて、それぞれ教えてください!ーーー
ミツモアは、くらしからビジネスまで、300種類以上のサービスで事業者の集客が自動化・効率化されるサービス総合プラットフォームです。
従来数日 ~ 数週間もかかっていた見積もりプロセスを、
見積もりの自動化とマッチングテクノロジーで大幅に短縮することで、ユーザーの生産性を向上していきます。
見積もりの自動化機能の導入後、今では依頼数が200万件を突破し、今年6月にはテレビCMの全国放映も開始しています。
今後は「見積もりならミツモア」の認知を獲得していきたいですね。
一方、ミツモアをご利用いただく事業者に向き合い続けた結果、集客以外のペインがより浮彫りになっていきました。
例えばローカルサービスの多くでは繁忙期と閑散期の差がとても激しく、
閑散期にはなかなか集客が進まない一方で、繁忙期には依頼が多すぎて集客をストップせざるを得ないといったことが起こるんです。
そこで事業者に普段の業務スケジュールを直接聞いてみたところ、
本業以外の業務で多くの時間を割かざるを得ない状況で、またそういった業務も自動化・効率化できるのではと考えるようになりました。
そうして生まれたのが、フィールドサービス事業者のあらゆるオペレーションを改善するSaaS MeetsOneです。
アメリカでは既に、こういったフィールドサービス事業者向けSaaSがしのぎを削っていて、その分プロダクトも洗練されています。
我々は日本でその先駆者となって、MeetsOneでオペレーションが効率化され、空いた時間をミツモアでさらに集客する、という正のループを作りたいと思っています。
日本のサービス産業の事業者の残業時間を減らしながら、彼らの売り上げを増やすのがミツモアのゴールです。
ミツモアの現在のフェーズと、一緒に働きたい人の像について教えてください
ーーー最後に石川さんが「こんな人と一緒に仕事したい」と思う人を教えてください!ーーー
ミツモアは1つのプラットフォームですが、サービス数は300種類以上あり、多くの事業に取り組んでいます。
士業など、成熟していて今後さらに数字を伸ばしていけるカテゴリーもあれば、まだ磨き込みが甘く、完成されきっていないサービスもあります。そういった意味では、フェーズ感が様々混じっているような状態です。
成功事例から学びながらも、1からプロダクトに磨きをかけていくことに興味を持てる人にとってはいい環境なのでは、と考えています。
一方MeetsOneは、日本初のフィールドサービス事業者向けのSaaSであって、PMFに向けて走り抜けていく段階です。
導入いただいている事業者の抱えている本質的なイシューを突き詰めて、
もっとも効率的に、シンプルに解決できるプロダクトを考え、
事業者のサクセスに愚直に向き合っていける人にとっては、この上なく楽しい環境ではないでしょうか。
一緒に働きたい人の像として、よく面接で大事にしているのは「ロマンとそろばんが両方ある人」と言っています。
良いもの・体験をつくることにパッションをもっている人。その体験を数字につなげることにもパッションがある人。どちらにも熱意をかけられる人と一緒にはたらきたいです。
ミツモアはスタートアップです。今後もスタートアップらしさは永遠に忘れずに、成長スピードを追い求め続けていきたいです。現在は250名近くのメンバーがいるのですが、今年3月末にオフィス移転もし、まだスペース的には余裕がある状態。来年にまた余裕がなくなるくらい、会社としてひとまわり成長できればと思っています。
いかがでしたか?
ミツモアCEOの石川のミツモアへのアツい想いは伝わりましたでしょうか?