現在60名のエンジニアが所属し、医師と患者さんを中心としたヘルスケア領域を支えるサービス開発に邁進するメドピア。3年前には12名だった頃と比べ5倍規模の開発組織となりました。そんなメドピアのリードエンジニア達が大切にしていることについて語る座談会を、オンラインで実施しました。
後編では『エンジニア組織のあり方 』『自身の働き方』について大切にしていることを明らかにします。
前編はこちらから
座談会参加メンバー
※MedLedgeは2023年3月末をもちましてサービスを終了いたします
Credoに基づいたアクションで心理的安全性を保つこと
──続いて、皆さまの感じるメドピアの「エンジニア組織の特徴」について教えて下さい。
大竹:「意見交換がしやすい」ことが特徴だと思います。入社直後から感じていましたし、これは前半でお話ししていた「成長につながる環境」とも共通しています。
三村:意見交換のしやすさは私も共感します。チームのミーティングでは、開発するサービスの品質を高めるために賛成意見も反対意見も言うように心がけています。何か意見する際、頭ごなしに否定する人は誰もいないという安心感はあります。
草分:建設的な話し合いをするため、意見は持ちつつ相手を受け入れるマインドを持つ。メドピアではエンジニア、ビジネスサイドを問わず当たり前になっていますね。
──「意見を交換しやすい組織」という点がメドピアの特徴なのですね。そのような組織カルチャーはどうやって形作られているのでしょうか。
大竹:メドピアのCredo※に共感できる方が入社していることが大きいと思います。社員同士が活発に意見交換をしている様子を見て、自然と自分も意見を言うようになる。それが繰り返されることで今の組織カルチャーができあがっていると思います。
※メドピアの「Credo(クレド)」・・・MissionとVisionをチームで実現していくために、メンバー一人ひとりが行動するときの「約束」です。
大竹:Credoに象徴される組織カルチャーといえば「”はみだす”ことを厭わない」を日々の仕事で感じる機会が多いです。GitHub上のプルリクエストは各サービス間で公開できるようになっているのですが、エンジニア同士が担当外プロジェクトのプルリクエストにも、コメントや修正アドバイスを積極的に寄せているのを見かけたこともあります。”はみだし”具合がすごいなと(笑)。そんな光景を見たことも通して、自分もそれくらいはみ出していいんだ、と思うようになりました。
榎本:他人事ではなく”われわれ”の仕事と捉えているからこそ、というのもあるかもしれませんね。
プルリクエストに他プロジェクトのエンジニアからコメントが寄せられた例
──結果的に組織の心理的安全性が培われている、ということですね。そんなカルチャーを大切にしながら、皆さまがリードエンジニアとして気を付けていることはありますか?
三村:議論の場で出た意見をまずは「承認すること」を心がけています。自分が意見しやすいと感じた経験をトレースしようとしたとき、承認が重要なんだと気づきました。
大竹:私は、意見を聞いたら必ず次のアクションに何らかの形で反映させ、チームに対して「結果として見せること」を心がけています。
草分:確かに、提案が形になっていくのを実感する分、実行することに対して責任感や使命感を感じられますよね。私は形にできることをなるべく多く拾い上げるために、毎日のミーティングなどで「話を聞く時間を細かくとること」を意識していますね。
榎本:私も皆さんと近しい考えですが、リードエンジニアとしては議論や意見の「場を提供すること」もできるはずなので、ミーティングそのものの機会提供もそうですが、少人数から全体発表の場まで、会話を促すような話し方を意識しています。
仕事とプライベートのメリハリ、裁量労働制の正しい活用
──皆さまがサービス作りや組織作りに、とても真摯に向き合っておられることが分かりました。
最後に働き方についてお聞かせください。皆さまそれぞれリモートワーク主体の就業環境で、どのように仕事とプライベートを両立させていますか?
草分:私は意識的にメリハリをつけるようにしています。事前に決めたその日の仕事時間以外はパソコンを見ない!と決めています。休みと決めた時間に仕事をしてしまうと、慣れてきて休み時間がなくても稼働できる前提でスケジュールを組んでしまいがちなので。
三村:その意識は素晴らしいですね。私はコードを書くことが趣味であり仕事でもある、といった感覚なので、休みの日も個人的にコードをいじっていたりします。ただ、責任ある仕事とは別で好きにコードを書ける時間も、自分にとってのメリハリになっている気がしますし、自己研鑽にもなっているように思います。
大竹:私の場合は、妻も現在リモートワークをしているので、コミュニケーションをとる時間がたくさんできて仕事とのメリハリを付けやすくなった感覚はあります。あとは気分転換に料理を楽しんでいます。
榎本:確かに、リモートワークで家族のための時間調整はとてもしやすくなりましたね。私は子どもがいますが、昼過ぎにいったん仕事を切り上げて家事手伝いや幼稚園のお迎えをするといったことも割と自由に調整できています。
──リモートワーク下でも変わらず、裁量労働制を正しく活用されている、ということですよね。
三村:そうかもしれません。あとは、草分さんや榎本さんのような日単位での調整はもちろん、週や月単位のスケジュールを自身で決められるところが裁量労働制の良いところですよね。
たとえば私のチームで開発を担当しているサービスについて、大きなアップデートを行った月にチームの平均残業時間が通常より大幅に増えたのですが、対応が落ち着いたあと「翌月は業務負荷を減らしましょう!そのためにそれぞれ月の工数も事前調整しましょう」とチームで決めて動きました。このように大事な業務への注力もしながら、業務負荷が続かないようメリハリをつけた働き方もできます。
大竹:素晴らしいですね。それって、サービスの企画段階からエンジニアも入っていくことが出来るからこそ成り立ちますよね。企画と同時に開発工数を見積もるので、事前にどの時期にメリハリをつけるかチームで調整することができているのですよね。
三村:そうですね、企画段階から携われているのは非常に大きいと思います。開発者側だけの都合で決めるのではなく、関わる全ての方々を尊重するからこそ成り立つ「裁量」なのだと思います。
こういった「自主性」を大切にし、「責任」のあるふるまいが出来る技術者の集まり、それがメドピアのエンジニア組織なのだと思います。開発に対する想い、メドピアで感じているやりがい、組織のあり方、そして働き方まで、余すところなく語っていただいた4名の皆さま、ありがとうございました!