メディフォン社員のキャリアと価値観にフォーカスした企画。
今回は、2024年11月に入社し、現在はデザイン室の室長を務める小川裕之さんに話を伺いました!
ー入社時期と現在の役職を教えてください。
2021年1月に業務委託としてメディフォンに関わり始め、クラウド健康管理システム「mediment」のUI/UXデザインに携わってきました。その後、2024年11月に入社し、現在はデザイン室の室長を務めています。業務委託の期間も含めると、比較的長くプロダクトに関わってきました。
ー担当している業務や役割について教えてください。
現在、デザイン室は大きく2つのチームに分かれています。1つ目は「medimentのプロダクトデザインチーム」で、UI/UXデザインを担当しています。プロダクトの使いやすさや体験設計など、サービスそのものの価値を高める役割を担い、開発チームと密に連携しながら改善を進めています。ユーザーにとって自然に使える体験をどう実現するかを、常に考えながら取り組んでいます。
もう1つは「コミュニケーションデザインチーム」で、マーケティング用バナーや広報クリエイティブ、Webサイト制作、ブランド関連のデザインなど、プロダクト以外の領域を担当しています。求められるスキルや役割が異なるため、それぞれの専門性を活かせるようチームを分けています。
私自身はデザイン室全体を見ながら、プレイヤーとしてUI/UXデザインにも関わっています。現在は立ち上げ期のため、組織づくりとプロダクトの両方を見ながら、デザインの価値をどのように事業に活かしていくかを考える役割です。デザインのアウトプットだけでなく、そのプロセスや意思決定にも関わることが増えています。
なお現在は体制整備の段階にあり、外国人患者受入れ支援サービス「mediPhone」のデザインにはまだ関わっていませんが、今後はより広い領域でデザインの価値を発揮していきたいと考えています。
▲オフィスで作業中の様子
ー入社までの経緯を教えてください。
キャリアのスタートは印刷会社で、DTPオペレーターとして約2年間働いていました。その後、制作会社に転職し、Webデザインやコーディング、ディレクションなどを担当しました。デザインだけでなく実装や進行管理にも関わることで、ものづくりの全体像を理解できた経験だったと感じています。
その後フリーランスとして独立し、Webデザインを中心に、印刷物やロゴ、看板のデザインなど幅広い案件に携わりました。Webデザイン系の雑誌への寄稿や書籍執筆、セミナーでの講師登壇などの経験もあり、自分の知見を言語化して伝える機会も多くありました。
その後、知人の紹介をきっかけに、当時立ち上げ期だった「ペライチ」のサービス開発に業務委託として関わることになりました。資金調達のタイミングで社員として入社し、1人目のデザイナーとしてプロダクトのUI/UXデザインからロゴ、印刷物制作まで幅広く担当しました。ユーザーの声を聞きながらプロダクトを改善していく経験は、現在のユーザー視点にも強くつながっています。
その後再びフリーランスとしてスタートアップのプロダクトデザインに関わる中で、以前のつながりをきっかけにメディフォンに業務委託として参画しました。medimentのプロダクトとしての可能性を感じ、より深く関わりたいと考え入社を決めました。
ー入社前と後で印象に変化はありましたか?
当初は健康経営や従業員の健康管理に関わる機会が少なく、具体的なイメージを持てていませんでした。ただ、実際に関わる中で、社員の健康情報を適切に管理し、働く人がより良いパフォーマンスを発揮できる環境をつくることの重要性を実感しました。
健康というテーマは一見するとデザインと距離があるようにも見えますが、実際には体験設計や情報の伝え方が大きく影響します。プロダクトを通じて社会的な意義の大きさを感じるようになりました。
ー現在仕事の面白さややりがいを感じるのはどんなときですか?
室長として、チームが成長していく過程や、組織として少しずつ成熟していく様子に面白さを感じています。メンバーはとても優秀で、日々質の高いアウトプットを出しており、社内からの評価や感謝の言葉も増えてきました。
例えば、全社キックオフや年末イベントのクリエイティブをデザイン室で制作した際には、「雰囲気が良くなった」「すごくいいデザインだね」といった声をいただき、デザインが体験価値の向上に貢献できていることを改めて実感しました。
デザイン室のメンバーについての記事はこちら
「作るだけ」では届かない。デザイナーがメディフォンで社内コミュニケーションにこだわる理由:デザイン室のメンバーの入社エントリ記事
成長フェーズの今、採用ページをリニューアルした理由―入社間もない2人が挑んだプロジェクトの裏側:デザイン室のメンバーが挑んだ採用サイト全面リニューアルの座談会
また、プロダクトデザインのメンバーも開発チームと連携しながら主体的に改善提案を行っており、プロダクト全体の体験やアウトプットの質も着実に高まっています。そうした変化を間近で見られることが、大きなやりがいにつながっています。
▲全社キックオフにてプレゼンする様子
ーメディフォンでのこれまでを振り返って、印象に残っている挑戦は?
プロダクトデザイナーとしてUI/UXデザインに関わりながら、チームの立ち上げに携わった時期が印象に残っています。
当時のmedimentは急成長フェーズにあり、UI/UXの観点からプロダクトの価値をさらに高めていく取り組みを進めていました。当初は中長期での改善を想定していましたが、比較的早い段階でUI/UXがプロダクトの強みの一つとして認識されるようになりました。
現在でもUI/UXはmedimentの強みとして挙げられることが多く、その基盤づくりに関われたことは大きな経験です。デザインが事業に貢献できるという手応えを強く感じました。
▲チームMTGの様子
ーリーダーとして意識していることを教えてください。
大切にしているのは、メディフォンが大切にしている5つのバリューの一つである「敬意を持って率直に」という姿勢です。率直に意見を伝えることと同時に、相手にどう伝わるか考えることを重視しています。相手の視点に立つことはUXデザインにも通じる考え方です。
また、メンバーが創造的な仕事に向き合える「余白」をつくることも意識しています。良いクリエイティブを生み出すには、手を動かすだけでなく、考える時間や視点の広がりが必要です。そのため、定期的に発生する作業はテンプレート化するなど効率化し、創造的な仕事に時間を使える環境づくりを心がけています。
さらに、メンバーが最大限パフォーマンスを発揮できる環境を整えることも重要だと考えています。心理的安全性や業務内容との相性、モチベーションなどさまざまな要素を意識しながら、一人ひとりの強みを活かせる形で役割を調整することが、リーダーとしての役割だと思っています。
▲メンバーからの相談に乗る様子
ー今後取り組みたいことや課題は?
コミュニケーションデザインでは、依頼に応えるだけでなく、デザインの視点から事業に貢献する提案を増やしていきたいと考えています。
一方で、medimentのプロダクトデザインについては、UIだけでは差別化が難しくなってきていると感じています。UIの優位性はどうしても一過性になりやすく、競合も時間とともにブラッシュアップしてきます。だからこそ今後は、UX全体の体験価値をどう高めていくかが重要だと考えています。
また、デザインはトレンドを追うこと自体が目的ではなく、あくまで事業やユーザーの課題を解決するための手段だと考えています。まず「このデザインの目的は何か」「ユーザーの課題は何か」を考えた上で、最適な表現を選ぶ。トレンドのUIが適していれば採用しますし、既存のUIの方が良ければそれを選びます。
デザイン室のメンバーも、ただ作るのではなく「何のために作るのか」という背景や課題を意識してアウトプットする姿勢を持っています。そうした考え方を大切にしながら、常にユーザー価値を高めるデザインを追求していきたいと思っています。
ー今後、デザイン室として担いたい役割を教えてください。
メディフォン全体のブランディングを高めていくことが重要なテーマです。社内外への見せ方やインナーブランディングの強化において、デザイン室が果たす役割は大きいと考えています。
また、「メディフォンのデザインとは何か」という共通の軸をつくり、その軸のもとで各チームが一貫した価値を提供できる状態を目指しています。
さらに、AI時代におけるデザインの価値についても考えています。今後さらにAIの活用が進む中で、デザイナーには課題や背景を理解し、最適な判断を行う力がより求められると感じています。
個人的には、ビジョンである「すべての多様な人々が自分の意思で できるだけ長くいきいきと活躍する社会」という言葉がとても好きで、共感しているんです。これまでさまざまな現場を見てきた中で、メンタル面や病気が理由で、本来続けられたはずの仕事を諦めざるを得なかった人たちも多く見てきました。仕事は人生において大きな意味を持つものだからこそ、多くの人が自分らしく働き続けられる社会を実現したいと思っています。
メディフォンには、その社会を実現する可能性がまだまだあると感じています。今後もプロダクトやデザインを通して、より多くの人がいきいきと働ける社会づくりに貢献していきたいと思っています。