1
/
5

融資のみで計2.6億円調達。フルリモートで事業拡大し続ける経営者の頭の中。

こんにちは、マルゴト株式会社コンです。

今回、2023年4月に融資と社債による1.3億円の資金調達を発表させていただきました。創業から数えると合計2.6億円をデットファイナンスのみで調達したことになります。

スタートアップ企業の出資による資金調達に比べると1〜2億円は小さい額ですが、融資で僕個人の連帯保証もあると考えると、けっこうな金額をお借りできたなあと思います。

扱う金額が大きくなるたびに、自分の事業や会社への想いが強まっていき、やっていることの抽象度も上がっているので、いまの考えを残しておこうと思います。

なぜ融資のみの資金調達なのか?

少し前の話からさせてください。前回の調達は2020年。実は2019年はコロナ禍で「先が読めないので採用を一旦止めます」という企業がバタバタっと続いた期間があり、当社は1ヶ月単位の契約ということもあり、一瞬で業績は月400万円以上の赤字へ。当時は社員数35名くらいでした。

さらに業績が悪化する前に採用が決まっていた人がいた方も多く、逆に毎月1名ずつ入社が続くという状態で、売上は減って人件費が増える、というまさに赤字でピンチな状況でした。

そこでコロナ融資で2020年に総額1億円を借りました。今後の情勢が見えない中で採用事業を続けていてよいのか、という不安な気持ちもありました。

ただ、経営者として前を見たい、目先に囚われずに長期的に仕事をしたい、コロナ禍の傷を塞ぎながらも拡大していきたい、という気持ちが強かったので、えいや!で借りた融資でした。

「もし事業がうまくいかなかったら、自分一人が就職して返せばいいや」という金額を超えていたので、これからはもう経営者としてやっていく道しかないぞ、という気持ちになりました。

コロナ禍の大赤字によって生まれた覚悟がアクセルに。

一方で赤字が6ヶ月間続いた時期に感じたのが「僕は自分でお金を払ってでも、やりたい事業をやれているな」ということでした。これがお金を稼ぐ活動ではなく、お金を払う活動、だとしてもやりたいな、ってことです。

起業や会社経営の目的として、お金を稼ぎたいという人もいると思いますが、当時の僕は逆に、1ヶ月間一生懸命に働いて、月末には400万円が会社口座から減っていく。さらにプライベートでは子供も当時4歳でコロナ禍で幼稚園も突然休みになったりと不安定な状況もありつつ、お金の心配があったので私生活でも生活費を削っていました。

確実な未来が見えない中で、コロナ禍で赤字企業を経営するという体験は想像以上に辛かったのですが、「やっぱりこれをやりたいんだ!」という強い気持ちを醸成するには良い機会でした。

なぜ融資のみの資金調達なのか?

さて話は現在に戻り、今回は2022年度の黒字決算を経て、堂々と銀行から1.3億円を調達できました。うち3000万円は社債発行により北洋銀行様からの資金調達となります。完全にポジティブな資金調達なので、ただただ前向きに使いたいと思っています。

もっとたくさんの素敵な仲間を採用したいし、まだマルゴト社のことを知らない企業様にも知ってもらえるようPRしたいし、フルリモートによる新しい業界への新規事業もやりたいです。


今月2023年4月に撮ってもらった写真。気持ち晴れやか!


マルゴト社はいまのところ上場も目指していないし、バイアウトも目指していないので、いわゆる出口戦略のない会社です。なので、出資による資金調達がしにくい会社形態です。そのためVCや投資家から出資を集めて、新たな株主に複数入ってもらい、投資分のリターンが出るように出口を目指す、という進み方がいまはできないです。

そして利益が出たら社員への賞与還元もしたい経営方針もあり、会社として莫大な利益が残る日は来ないかもしれません。株主への利益還元ができない、という方針を僕以外の株主に納得いただけるイメージが湧きません(笑)

短期よりも中期が大事で、中期よりも長期が大事。」だと思っているので、長期的に続けられる、無理のない働き方で、しっかりと積み上げ続けることで会社としての強さを作りたいです。そのためには融資型での事業拡大が「スタートアップの成長率×中小企業の自由度」の合わせ技ようなモデルで最も自分にも合っているのかなと。

どんなモチベーションで経営しているのか?

2023年4月現在の社員数は146名(業務委託を除く)、全サービスの支援企業数は計400社以上になりました。事業規模は以前より大きくなってきましたが、日々楽しく仕事させてもらっていることが嬉しいです。

そして、僕自身もまだまだ成長していたいし、変化していたいという気持ちがあります。去年と同じ今年を過ごしたくないし、今年と同じ来年を過ごしたくないです。リスクをとってでも、ずっと進化し続けたいです。

「お金を借りてリスクを取って先行投資をして、
 いつごろに投資回収する見込みなんですか?」

と、知り合いに聞かれたのですが、あまり投資回収は考えていません(笑)

未来が良くなるためにコストを支払うことを先行投資というなら、僕は永遠に先行投資したいです。その投資回収は僕の代ではなくてもよいです。先行投資を通じて「未来に良い変化が起きそう!」というワクワク感が、僕にとっての喜びなので、先行投資している時にすでに精神的な報酬があります。

何に先行投資をしたいかと言えば、完全に「人」です。良い仲間が集まり、良い仲間と一緒に働けることが最大の福利厚生だと思っているので、素敵な人たちが集まる会社にするためにお金を使っていきたいです。


マルゴト社の社員数の推移(業務委託は除く)


良い仲間が集まる会社を通じて、どんな事業を行いたいか?と言えば、「理想的なサービス」を提供し続けたい、ということです。僕にとっての理想的なサービスとは「複数の困りごとを同時に解決する事業」のことです。片方の困りごと解決のために、もう片方が辛い思いをするなら、全体最適になっておらず、部分最適になってしまいます。

片方の困りごと解決のために、もう片方の困りごとも同時に解決されるモデルで提供し続けることをやりたいです。主に「人的リソースに関する社会の全体最適」を生み出したいです。

複数の困りごとを同時解決する事業とは?

困ってる人と困ってる人の両者の課題を同時に、複合的に解決できるような、新しい仕組みを作りたい考えています。そして、その仕組みを大きくしていくことで「こっちの方がいいじゃん!」というモデルを広げたいです。

例えば、いま当社が取り組んでいる課題は下記です!

・東京のベンチャー企業が直面する優秀な人材不足問題
・地方に住む人がバリバリと働けるハイキャリアの仕事がない問題
・働き方がネックで女性がライフイベント毎に仕事を変えざるを得ない問題
・一般的にフルリモートの職種だとキャリアアップや出世がしにくい問題
・採用を極めたい人事が、採用活動が止まるたびにキャリアも止まる問題
・バックオフィス部門のキャリアアップ機会を事業会社が作りにくい問題
・フリーランスが新しいスキルを身につけにくい問題
・フリーランスが産休育休中に給与がゼロになってしまう問題 など
それを実際にマルゴトでは下記の形で解決に貢献しようとしています。

・ベンチャーを中心に400社以上を採用代行で支援
・社員146名のうち東京都以外に住む社員が123人
・フルリモート率が100%
・フルリモートなのに社員雇用で育休産休制度あり
・ライフイベントを乗り越えられる働き方の提供
・女性社員の比率が85%。女性管理職の比率も87%。
・フルリモートで昇格/昇給のチャンスが多々ある
・採用やバックオフィス業務を専門性としてキャリアアップできる

まだ規模は小さいのですが、喜んでいただける方が増えるように規模の拡大をやっていきたいです。いまは採用とバックオフィスの領域ですが、他の業界の課題も解決するために、新しいサービスも作っていきます。

まだまだフルリモートでの挑戦は続きます!

採用代行というサービスも、まだ一般化していないと思うので、もっと高いクオリティで広く提供できるように、楽しくがんばっていきます。

・採用を極める会社でマネジメントレイヤーに上がりたい人
・経理や労務を効率よく運営するチームを作り上げたい人
・フルリモートで新規事業を作ってみたい人
の仲間を求めてます。詳細は当社採用ページをご確認ください。

また
・採用活動を加速したいベンチャー企業様
・経理と労務をセットで効率よく運営したい企業様
がいらっしゃれば下記のページからお気軽にご連絡ください!
まるごと人事:https://marugotoinc.jp/
まるごと管理部:https://marugotoinc.jp/kanri/

「こんな業界もご支援できない?コラボできない?」みたいなお話もぜひ!
あと札幌に住んでいるので、札幌にいらっしゃる際にはお声がけください。

これからも宜しくお願いいたします!

マルゴト株式会社
代表取締役 今 啓亮
(Twitter:https://twitter.com/konkeisuke

Invitation from マルゴト株式会社
If this story triggered your interest, have a chat with the team?
マルゴト株式会社's job postings
36 Likes
36 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Keisuke Kon's Story
Let Keisuke Kon's company know you're interested in their content