社員インタビュー第3弾!
みなさんは、「グロースハック」という言葉の意味をご存知ですか?
グロースハックはユーザーがより快適に、より楽しく使えるような改善を行う手法のことです。Market Drive(以下:MD)には、「世界一のグロースハッカー」を目指す人物がいます。
学生時代はハンドボールや野草を食べるサークル(?)の活動に徹し、大学卒業後は一社目にWebコンサル会社、二社目は「Player!」というスポーツ観戦サービスのリリースに携わり、データ分析を主にしてきた。さらに、ハンドボール協会の理事も務める。好きな芸人はオードリーの春日。
「コミュ障」「不器用」と自虐しつつも、ブレずに自身の仕事に誇りを持って働く、MDのグロースハッカー 安部 昌乗さんにインタビューをさせていただきました!
目次:
1. 安部さんのことが知りたいです!
2. 世界一のグロースハッカーを目指す。
3. MDへの入社、培ったスキルのフルスイング
4.グロースハッカーがアプリをアップデートする過程
5.安部さんが思うグロースハックの魅力とは?
6. 今後の目標
1 .安部さんのことが知りたいです!!!
経歴を教えてください!
大学時代は、野草サークル鍋の会、というサークルに入っていました。
え、や、野草!?何をするんですか…?
奥多摩とかそういう山奥に行って草を摘んで、河川敷で料理して食べていました。摘んだ草を使ってチヂミとか餃子を作るのがすごい好きでした。
自然の中でみんなでご飯を作って食べるって、楽しそうですね!
あんま楽しくないですよ。(ボソッ
えっ…(^^; では大学卒業後、どんなお仕事をされていたんですか?
MDに入社するまでは2つの会社に所属していました。新卒でWeb系の会社に、そしてその会社を辞め起業をしました。
一社目ではWebコンサルの会社で、新卒はみんな新規営業に入るんですが…おそらく僕があまりにも新規営業に向いていないのかと思われたのか、CSという既存顧客への対応をする部署に配属されました。それがめちゃくちゃ忙しくて、知識が一切ないのに入社して1ヶ月くらいで50社の対応を任されていました。まさにベンチャー企業で、でもそこで思いっきり働くのは楽しかったですし、データ分析をして改善していくという仕事が合っているなと思いました。ただ、クライアントと話すのが辛かったです、コミュ障なので。
その後Webコンサルの会社を辞め、大学生時代に一緒に学生団体をしていてMDの社長である太っちゃん(MD代表:伊藤 太)に「起業するけど、どう?」って誘われて、スポーツ観戦サービス(株式会社ookami)の立ち上げを一緒にしました。
思いっきり楽しく働ける環境を辞めるのに、結構悩んだんじゃないですか…?
悩んだかな〜〜、いや、悩んでないな〜〜。誘われた時、なんか面白そうだなあと思ったからですかね。いや、サービス内容特に聞いてなかった気がするな。
(どっちだ……)
でも昔から起業したいと考えていたから、このお誘いを断ったら一生起業しない気がするな〜と思い、起業するならこのタイミングかなと一社目を辞めることを決めましたね。起業した後に、自分がこの会社やサービスに貢献できるポイントは何だ?っていうのを模索しつづけた結果、それはグロースハックなんじゃないかという答えが出ました。
起業時、大変だったことはありますか?
シェアオフィスの環境が辛かったですね、コミュ障なので。
クライアントとの関わりがなくなったと思いきや…笑
入社後に大好きな春日のネタ「トゥース!」を強要され、39度の発熱が。(実話)
2. 世界一のグロースハッカーを目指す。
4年前の安部さんのインタビュー記事で「世界一のグロースハッカーになる」という目標を掲げていたのを見かけたのですが、その答えが出た時に世界一になると決めたのですか?
そうですね。厳密にいうとその答えが出た時に、あるファッション系のサービスを提供している会社が、グロースハックという概念をぶち込んだんですよ。その時、自分が目指すべき像はこういう感じなのか!と、その目標が思い浮かびました。
安部さんが感銘を受けた、当時のグロースハックについての記事はコチラ↓
http://growthhack.vasily.jp/archive/category/Growth%20Hack
うわ!眼精疲労だ!痛い!
3. MDへの入社、培ったスキルのフルスイング
前職の時代に「グロースハックが自分のスキルである」と自負し、その後MDへ入社されたんですよね。入社の決め手は何だったんですか?
決め手は、「MDへの入社を誘われた時にワクワクしたから」ってのが大きいですね。
太っちゃんがookamiを退いて、新たにMDを創業して3年くらい経った頃に誘ってくれたんだよね。その頃にはookamiで仕事を始めてから5年近く経っていて、なんとなくこのまま過ごしていくのかな〜という惰性が生まれていました。ただ、5年も仕事をしていればこうなるのも自然なことかな、と現状に納得もしていました。
そんな時に、MDへの誘いの電話をもらって
・インドへの挑戦とか面白すぎ
(現在MDは、インドでECサイトの立ち上げもしています)
・自分のスキルを、思いっきりフルスイングできそう
・そして、会社に貢献できそう
っていうのを感じて、すごくワクワクしたんですよね。同時に、現状の自分がダサく感じたんです。最終的に、ワクワクに従って入社を決断しましたね。
ちょうど2人目の赤ちゃんが産まれたばっかりだったので、今振り返るとなかなか思い切った決断したな〜って思ってます。
おめでたいです!👶🎉そして、培ったスキルをフルスイング!どんなことをしたのですか?
僕はMDの恋活・婚活アプリ「イヴイヴ」のグロースを担当しているのですが、イヴイヴの場合、データ分析をする環境はあまり整っていなくて、イヴイヴのデータを整えるところから始めました。そこで、自分の過去の経験からどんどん実装していきました。
4.グロースハッカーがアプリをアップデートする過程
グロースハックはUXデザインと被る部分があるのかなと思ったんですが、実際この2つはどういう関係なんでしょう?
その二つは全然別物だと思ってもらった方が良いですね。
・サービスを成長させること、それらすべてをまとめて表現したのがグロースハック。
・ユーザーが製品やサービスを利用することによって受ける印象(ユーザー体験)をデザインするのが、UXデザイン。
例えばイヴイヴの場合だと、ユーザーがアプリ内で能動的にいろんな異性を見て、「この人良いな」と思ってもらう体験を作り出すことがすごく大事なんです。
気になる人を見つけられる体験…!具体的に、どんなところを改善したんですか?
改善したポイントは大きく2点です。
・1点目は、コミュニティの中に入ってもらう仕掛け
・2点目は、自分が気になるコミュニティを見つけやすくする仕掛け
(マッチングアプリで言うコミュニティとは、同じ趣味や価値観の人と出会える場のことです!)
左のスクショが以前のデザイン、右のスクショが最新版のデザイン
1点目は、入りたいと思うコミュニティの打率を上げる施策です。
具体的には、
・シンプルに、目に入る数を増やし、また見えやすいようにアップデート
・ジャンル一覧もわかりやすく表示し、検索のしやすさも改善
これらのアップデートにより、自分が良いと思えるコミュニティを見つけられる率を上げました。
2点目は、いいなと思う人と出会う打率を上げる施策です。
以前のデザインは上の左側のスクショのように、ハートボタンを押すとそのコミュニティに参加することができる、というものでした。それにより、参加コミュニティ数は増えるのですが、本来提供したい「この人いいな!と思ってもらう体験を作り出す」と言う目的とは、ズレが生じていました。
ここでは、参加コミュニティの数を増やすのではなく、自分と同じ趣味を持っている人がいる場所に入り、いい人を見つけてもらう。という体験が大事です。そこで、このハートボタンを消して、アイコンをタップして、コミュニティの中に入ってもらうようにしました。
これら2点の施策によって、より多くのユーザーの方に、同じ趣味で話しが盛り上がるであろう方との出会いを多く提供できるようになりました。
運営会社の人がユーザーの体験を向上させようと、こういう細かなところを地道に改善してくれていたんですね…いつも何気なく、入れているアプリをアップデートさせていました。
5.安部さんが思うグロースハックの魅力とは?
グロースハックの魅力ややりがいは何ですか?
仮説検証を高速で回せるところですね。やりがいで言うと、シンプルにサービスがグロースしたときや、昨日と比べてちゃんと数字が伸びているのが分かったときが嬉しいです。
今のイヴイヴの状況的には、ざっくり言うと「グロースハックによるサービス改善」と「広告によるユーザー獲得」という両輪を回すことでアプリ『イヴイヴ』全体がグロースするという仕組みになっています。つまり、どちらか1つでも回らないとグロースがないということになります。しかも自分、広告運用については未経験だったんです。
未経験で事業部マネージャーに…!?
広告を打ったことがない、でもアプリの改善が好き。だからどうしても後者に時間を使いたくなっちゃうんですよ笑 でも、両輪を回すことをちゃんとやるっていう意味で、広告によるユーザー獲得としっかり向き合っていく。その結果、イヴイヴ全体がグロースしたら嬉しいですね。
嬉しい反面、グロースハックを辞めたいと思ったことはありますか?
ないですね〜。僕あんまり器用ではないので、グロースハック以外で自分の身を立てることが多分、できないんですよね。「自分にはグロースハックしかない」というような脅迫的な思いがあるので、ひたすらグロースハックに向き合うように自分に仕向けている感じですかね。生まれて約30年経ちますが、自分が不器用なんだなって生きてきた中で分かったので、これしかないのかなと思っています。
眼精疲労よ、治れ〜。
6. 最後に、今後の目標や安部さんの仕事をする上で大事にしていることをお願いします!
自分自身について明確な目的意識を持たないタイプなので、特に五年後こうなりたいとかはないんです。一方で大事にしているのは、自分自身の身を置く環境です。「自分が日々楽しめているか」「自分の挑戦している市場が伸びている市場か」「自分が培ってきたスキルを全力で投下できるか」、この辺りが満たされる状況を常に自分自身で作り上げていくことが、今の自分の目標ですね。
安部さん、ありがとうございました!
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