※文中の「私」は弊社の社長の曽根田を指します。
資格嫌い
資格取得が好きな方がいますが、私は基本的に資格は好きではありません。
資格取得が目的になっていて、ビジネスができていない人をたくさん見てきたからです。
資格にこだわりすぎると正確性やルールの遵守に意固地になりがち。
すると、クライアントの意図を汲み取らず、作られたルールを遵守することを優先することになるからです。
例えば、税理士は税務六法、判例に基づいて税務処理を行うことが求められます。
立場上、中立性を保ちクライアントにアドバイスする必要があります。
しかし中立性を保ちすぎるが故に、全くクライアントの意図を汲みとらず、だめなものはだめで終わりと言う税理士をたくさん見てきました。特に年配の税理士の方に多かった。
今後、こうした税理士は淘汰されていくでしょう。
なぜなら正しい情報はWEBにアクセスすればありますし、AIが答えてくれる時代もすぐにやってくるでしょうから。
クライアントから報酬をいただいているのであればクライアントのニーズを読み取って、代替案別の方法を見つけて提案するのが税理士のあるべき姿だと思っています。
なぜウェブ解析士の資格をとってもらうことに?
そんな資格嫌いな私なのですが、会社でウェブ解析士の資格を社員全員(一部職種除く)に取得してもらう「We are 解析士!」という研修制度を導入することにしました。
ウェブ解析士は、簡単に言うと、インターネットを使った集客や商売を成功させるために、分析・改善提案ができる人を認定する資格で、広く浅くWEBマーケティングの知識、考え方を学ぶことができます。
私から言わせると、専門バカにならないための資格なのです。
ウェブ領域は広く深い 課題は十人十色
WEBマーケティングを成功させるためにカバーすべき分野は広く、学ぶべきことも広い世界です。
しかも、今も広がり続けています。
そんな世界なので、クライアント毎に課題が異なるケースがほとんどです。
・・・多くの引き出しが必要
専門性を高めすぎると、全体が見えなくなる場合があります。
例えばSEO会社であれば、すべてをSEOで解決しようとする提案をします。
ウェブ制作会社であれば、ホームページの作成、リニューアルで解決しようと提案をします。
ウェブ広告の会社であれば、ウェブの広告あるいはランディングページの作成で解決しようと提案します。
得意分野で一番アウトプットが出せるという面で、提案側として間違っていないでしょう。
また、営業としては売上目標があるので、時間を使っている以上、売上につながる提案せざるを得ません。
しかしクライアント側から見た場合、そもそもどこに課題があるのかクライアント自身発見できないことが多い。
たとえば、ホームページサイトの使い勝手・UIが悪いにもかかわらず、リスティング広告だけを改善しようとしても根本的な解決にはなりません。LPの提案もあるでしょうが、あくまでリスティング広告の最大化を図るための手段。クライアントからすれば、サイト改修をして、リスティング広告はもちろん、SEO他からの流入のコンバージョンレート(CVR)も上がる方が費用対効果が高くなります。
そうしたことに気付くためには、幅広い知識を得ておく必要があります。
そこで、ウェブ解析士の資格を全員が取ることにしてもらいました。
メンバーには地元企業の町医者になってほしい
町医者は、お腹が痛い、骨折した、鼻が痛い、手がかゆい、目が痛い、妊娠した、などの不調や悩みに対して専門性を決めることなく治療をする医者です。
手術や高度な技術知識が求められる場合は専門病院、大学病院等を紹介をして対応していきます。
弊社では仲間たちに地元企業のWEBマーケティング分野の町医者のような存在になってもらいたいと思っています。
普段は地元企業様の相談や悩みに応じてWEBマーケティングに関するアドバイスを提供し、大きな改善が必要な時には専門性を持つ会社と提携して解決していくような存在です。
大企業であれば広告代理店を中心に、WEBマーケティングについて包括的に相談できる相手が存在します。
しかし、地元企業・中小企業ですと相談相手があまりいないのが実態です。
弊社の社員にはその立ち位置を目指してもらいたいと思っています。
(メンバー編)ウェブ解析士を取得するメリット
一方、取得するメンバーにとってどんなメリットがあるのか。
続きは私のnoteをご覧ください。
→社員全員に「ウェブ解析士」の資格を取ってもらうことにしました